【一橋】履修登録入門!!
一橋新入生向けの最初の講義です!新入生のために履修登録の基本情報を解説します!
2020年度は履修抽選が4/1に始まるというハードなスケジューリングになっている上、3月中の直接新歓がコロナの影響で禁止ということで、例年多くの団体が実施している履修相談会の開催が難しそうです。
この記事がより多くの新入生のスタートダッシュを手助けできればと思います!
*2019年度の一橋大学謹製「学士課程ガイドブック」に準拠しているため、少々説明が異なる場合があるかもしれません。2020年度の情報が手に入り次第、調整いたします。
履修とは
ではそもそもの話から始めましょう。
そもそも大学では、学生は各自自由に授業が組めます。
ですが、何も考えずに組んでいたらもちろん留年します。
なぜなら取らなければいけない科目とその単位数が学部ごとに決まっているからです。(それらの科目や授業を必修といいます)
例えば社会学部は外国語科目を○単位、経済学部は数理情報科目を○単位といった感じです。
ですので、その決まりを守りながら自分の取りたい授業を選んでいくというのが基本になります。
履修とはこのように授業計画を組み、授業を受け、単位を修めることをいいます。
Point!
・取らなければいけない科目と単位数が決まっている
・その決まりにそって授業計画を組み、単位を修めることを履修という
科目の種類
大学にはさまざまな種類の授業があります。
それらの授業はいくつかの科目に分類されており、学生は指定された科目に含まれる授業の中から取りたいものを選んでいきます。
例えば、外国語という科目の中に「リーディング」「ライティング」「ディスカッション」などの授業があるということです。
科目は大きく分けて、外国語科目、数理・情報科目、運動文化科目、人文学科目、キャリア科目、ゼミナール、各学部科目、英語コミュニケーションスキル科目の8つがあります。
外国語科目には、上にあげたような英語の4技能を鍛える授業や、TOEICなどの資格試験対策授業、英語以外の第二外国語授業などがあります。一橋大学はグローバル教育に力を入れている(らしい)ので、外国語はどの学部も履修する必要があります。
数理・情報科目は、数学や理科、それにPCなどのITに関する授業です。商学部や経済学部は数理・情報科目の比重が高いです。
運動文化科目は、高校までの保健体育の授業を想像してもらうといいと思います。体を動かす授業も座学もあります。なぜか、社会学部だけはこの科目が必修になっています。
人文学科目は、哲学や思想、歴史学、文学などの授業です。授業の種類がめちゃ多いです。
キャリア科目は、就職活動や就職後に役立つような、より実践的な科目です。
ゼミナールは、少人数の学生に対して一人の教授がつき、授業をしたり研究をしたりする講義になります。
以上の6つは学部科目に対して、全学共通教育科目といいます。まあ、一般に「般教(パンキョウ、一般教養の略)」とか「教養」とか呼ばれるやつです。
学部科目は、学部ごとの専門的な科目です。学年が上がるにつれて専門性も上がり、取れる授業が増えていきます。
最後に、英語コミュニケーションスキル科目ですが、これはPACEとよばれる新入生全員が履修しないといけない授業のことです。また下で説明します!
Point!
・授業は8つの科目に分類されている
・学部ごとに履修しないといけない科目やその単位が異なる
単位とは
さて、新入生が次にぶちあたる疑問が「単位ってなんぞや…?」だと思います。
単位については以下のサイトに詳しい説明が載っています。(急に他人任せ)
大学の「単位」って何?
まあ要は「この人はこの授業の内容を理解しましたよー」っていう証明書みたいなものです。英語で credit といいます。
取得した単位の数によって、進学や卒業できるかどうかが決まります。
一橋大学は春学期(4月〜5月)、夏学期(6月〜7月)、秋学期(9月中旬〜11月初旬)、冬学期(11月初旬から1月初旬)の4学期制を採用しています。
1学期の間、週に1回の授業を受けて成績が評価基準を満たせば1単位もらえる、と思ってもらえばいいと思います。
ほとんどの授業は1学期に週2回だったり、週1回が2学期(春夏か秋冬)にわたったりするので、1つの授業で2単位とれることが多いです。(例外あり)
一橋大学では2年生から3年生の進級する時と卒業する時に、指定されている単位を満たしておく必要があります。(どれだけ1年生でサボっても一応2年生にはなれます笑)
そのほかにも一橋大学にはCAP制とよばれる単位の規定があるんですが、その説明はまたあとでしたいと思います。
Point!
・授業を受けて基準以上の成績をとれば、単位がもらえる
・取得した単位の数で進学や卒業の可否が決まる
大学の成績制度
一橋大学では、成績は上から順に A+、A、B、C、F と表されます。
A+〜Cの成績がもらえれば合格で単位取得、Fは不合格となります。
またGPAという成績評価指数もあります。これが高ければ高いほど、頭いい!って言われます。
詳しい説明はここでは省くので、気になる人は下のサイトをご覧ください!
大学の成績のGPAとは!!
一橋大学の学務システム
次は一橋大学の学務システムについて説明します。
一橋大学の学生は、学務情報システム「CELS(せるず)」とポートフォリオシステム「manaba(まなば)」の2つのシステムを使いこなさないといけないんです。
うわ、なにそれって感じですよね。
まあそんなにむずかしいものでもないですし、ここではざっくりと説明します。
まずこの2つのシステムに入るにはパソコンのブラウザから一橋大学のHPに入ります。それから「在学生の方へ」をクリック。
写真の画面までいったら右端の行にCELSとmanabaのリンクがありますね?それをクリックすることでそれぞれのシステムに入れます。
あ、でも個人の情報を扱っているので、ログインには学籍番号とパスワードが必要になります。
さて、それではこの2つのシステムについて簡単に説明します。
CELS
CELSは履修登録をしたり、授業のシラバスをみたり、自分の成績を確認したりできる、学生の自己管理システムです。
↑がCELSの画面です。
ところで、またわからない単語が出てきましたね。
履修登録?シラバス?
学生が授業を受けて、単位を取得するには、まず授業を履修登録する必要があります。「私はこの授業を受けたいです!」って大学に申請するようなイメージ。
また、シラバスとはその授業の内容や成績評価の基準などがまとめられた資料のことです。
manaba
manabaは、簡単に言えば学生と教授をつなぐシステムです。
manabaを通して教授は、その授業で使う教材や、レポートや小テストの結果などを学生に送ります。
また、学生はこのシステムで課題を提出することもあります(Wordファイルなど)。
基本的には各授業などで指示や説明があるので安心してください。
↑manabaの画面。
Point!
・一橋大学には2つの学務システムなるものがあり、それらを使いこなす必要がある
・CELSは自己管理システムで、履修登録やシラバスの確認ができる
・manabaは学生と教授をつなぐシステムで、教授から授業教材を受け取ったり、教授に課題を提出したりする
抽選とは
さて、それでは履修の仕組みもわかったし、学務システムも使えるようになった!いざ履修しよう!
と、いいたいところなんですが、履修登録にはもう一つ大事な(そして厄介な)要素があります。
それは抽選という制度です。
大学では、基本的には、学生みんなが自由に授業を取れます。
ですが、もし1つの授業を何百人もの学生が登録したら、教室はあふれかえっちゃいますよね?
それを避けるため、一部の授業には制限人数が設けられているんです。そして、そういった授業は抽選で登録できるかできないかが決まるのです。
あ、もちろん抽選がない授業もたくさんあります。抽選がない授業は自由に履修登録できます。抽選があるかどうかはシラバスを確認してください!
↑シラバスの画面。「抽選対象」の欄に○がついていたら、抽選に応募しなければ履修登録できません。
また、抽選には2種類あります。
科目ごとの抽選と授業時間ごとの抽選です。
英語科目と数学科目は4学部の学生が履修するため、科目ごとの抽選となります。
その他の科目は授業時間(○曜日の□時間目)ごとに希望順位をつけて抽選に応募します。
まあこの辺はやってみないとわからないと思うので4/1にやってみてください笑
↑筆者の秋学期の抽選結果。見ての通りけっこう落ちます。
抽選は今年度から3回に分けて行われるみたいです。(2019年度までは2回でした)
僕らも3回というのは初めてなので詳しいことはわかりませんが、だいたい1回目の抽選で余った授業を2回目、3回目で抽選するという感じなのだと思います。
それとそれと、4月の抽選は春夏の授業が一度に行われます。(9月の抽選は秋冬)
これは履修登録も同じです。履修登録は春に1回、秋に1回の年2回行われますが、夏の授業は春に、冬の授業は秋に登録しておく必要があるんです。
僕の友人で、春の授業しか応募と登録をせず、夏の授業を全然とれなかったって人がいました笑
よくよく注意してくださいね。
あ、それと当然ですが当選したらその授業は原則履修しないといけません。
2020年度春夏学期の授業の第一回抽選応募期間は4/1の正午から4/2の正午までです!お忘れなきように!
Point!
・授業には抽選対象のものとそうでないものがある
・抽選対象のものは抽選期間内に抽選に応募しなければならない
履修登録の流れ
履修登録についてはあらかた説明し終わりました!
以下履修登録の流れについて簡単に整理します。
① 必修の授業を確認する
② 授業計画を練る
③ CELSで抽選に応募する
④ 抽選結果を見て、空いた時間に抽選対象でない科目を入れる
⑤ CELSで履修登録をする(当選した授業は自動で登録されています)
①、②については各学部ごとにコツなどがあるのでぜひそちらの記事をご覧ください!
商学部向け 履修の極意
経済学部向け 履修の極意
社会学部向け 履修の極意
法学部向け 履修の極意
また、②授業計画を練る時に気をつけないといけないポイントがあります。
それが、単位の説明で名前だけ出したCAP(きゃっぷ)制です。
CAP制は、簡単にいうと1年間で取れる単位を制限する制度です。具体的には1年間で44単位までしか履修することができません。
ですので、だいたい春夏学期で20単位(週10コマ)前後が標準的な履修の数になります。
ただ、集中講義※などCAP制の対象とならない授業もあるので、シラバスや学士課程ガイドブックをよく確認してくださいね。
※集中講義
夏休みや春休みに1週間(1日2コマ)かけて一気に行われる授業。1週間ほどで単位がもらえるが、休みに大学通うことなどを考慮するとまあまあハード。
PACEとは
次に説明するのは、全学部の新入生が必修とする授業、
その名も「PACE(ぺーす)」です!
この授業は全員が必修なので、履修登録の必要がありません。(勝手に登録されてます)
授業時間や担当教員もあらかじめ決まっています。
さきほどPACEは英語コミュニケーションスキル科目だと言いましたが、読んで字の如く英語の4技能を鍛える授業です。
15人くらいの学生にネイティブの先生が1人つき、1年間、週2回英語の授業をします。(全部で8単位)
まあ細かい内容はお楽しみということで、ここでは省きます。
また、PACEとは別に、社会学部と法学部の新入生は第二外国語も選択したと思います。(あの希望はだいたい第一希望で通ります)
こちらもあらかじめ、担当の教授と授業時間が決められており、履修登録の必要はありません。
Point!
・PACEとは英語の授業で、全員が履修しなければならない
・PACE、社法の第二外国語は履修登録の必要がない
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