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【一橋】履修の極意 経済学部編

一橋大学経済学部1年生のみなさん、こんにちは。この度は合格おめでとうございます。この記事では経済学部の1年生が履修を組む際に気を付けるべきポイントを紹介していこうと思います。

履修の基礎や用語についてはこの記事が参考になりますよ!

経済学部の授業の特徴

出席評価なし!テスト一発!!という授業が多い印象です。学部の経済学はいかに数学的な考え方を現実世界にもちこめるかの訓練みたいなところがあるので、普段のがんばりというよりはできるか否かを見極められるということなんでしょうか。

出席が求められないので、教室は空席が多いです。テストの日に初めて教室に向かうという経済学部生もちらほら。

出席しなくてテストできるの!?と聞かれれば、厳しいことは厳しいけどなんとかなってしまっている人は多数いると答えましょうか…。

直前になってから教科書や講義の資料をスピード攻略して乗り切る人は多いと思います。単位を取るだけなら不可能なことではありません。

出席はしたほうが良いですけどね!!

経済学部の履修の特徴

一橋大学のカリキュラムは「4年間で段階的に学習していく」ように組まれていますが、経済学部のそれも例外ではありません。

経済学部の科目の構成は以下のようになっています。

学部導入科目(100番台コア科目)
「経済学入門」「経済思想入門」「統計学入門」「経済史入門」の4科目が必修です。これらは高校教育から大学教育への橋渡しとして位置づけられています。

学部基礎科目(200番台科目)
「基礎ミクロ経済学」「基礎マクロ経済学」「基礎軽量経済学」の3科目があります。これらもまた、経済学に必要な基礎を講じる科目です。進学には少なくとも1科目、卒業には2科目を履修する必要があります。

学部発展科目(300・400番台科目)
上記の100・200番台の学修を前提として開講される、各専攻分野の専門的な科目です。1年生から履修する人はかなり少ないですが、みなさんが想像する「The・経済学」はここらへんかもしれません。

その他
上記以外にも、経済研究所の教員が担当する部門外講義や、演習として3年生から始まるゼミナール、教職免許取得のための教科に関する科目があります。


新入生の皆さんは100番台コア科目を取り切ることを念頭に置いてください!

必須科目について①「経済学入門」

私たちは、不平等、失業、気候変動など、複雑で難しい問題にいくつも直面している。こうした問題をうまく整理し、解決の糸口を見出すよい方法はないだろうか。この授業では経済学のアプローチを検討する。

2019年度のシラバスより、経済学入門の「授業科目の概要(目的と到達目標)/Course Overview (Aims and Goals)」から引用です。

小難しい説明になってますが、要は基本的な経済学の考え方を一通りさらうよ〜ってことです。ミクロ・マクロ共に学習します。

2019年度は英語の教材を使用したため、受講生には著しく不人気でした。実際に使用した教科書がこちらです。無料公開されています。僕はGoogle Chromeにページをまるまる翻訳してもらいながら切り抜けました。

たしかに難しい授業ですが、これに真剣に向き合うとその後がかなり楽になります。「さすが、一橋の入門科目だ」と言わざるを得ません。

必須科目について②「経済思想入門」

本科目の目標は、より一般的には社会科学の基本的課題・ミッション、基本的視角(特性)を、大枠として、習得すること。(中略)そのうえで、既存の社会制度の改革に向けて、そのメリットをどう取り入れ、そのデメリットをどう克服するか、について、いくつかの代替的な方法を考察すること。

2019年度のシラバスより、経済思想入門の「授業科目の概要(目的と到達目標)/Course Overview (Aims and Goals)」から引用です。

授業内容としては、高校の倫理・現社あたりに近い内容です。アリストテレスやアダム・スミス、ロールズにアマルティア・セン…経済哲学という分野に深く関連しています。

抽象度の高いハナシなので正直よくわかりませんでしたが、たまに「これは!」と思う内容が来ます。そのときは脳みそから変なホルモンが分泌されます。

好き嫌いが大きく分かれそうな授業ですが、始めから面白くないと決めつけるのはもったいないので、きちんと参加することをおすすめします。

1年の前期で取るべき授業

基本的には2→3年の進学に必要な単位を集める気持ちでいればOKです。

経済学部の100番台科目と、数理情報科目の微積Ⅰ・線形Ⅰはとっておきたいところ。これら4年間の経済学部でのすべて勉強の基礎になります。

数学は微積・線形以外でも単位が取れますが、3、4年で微積も線形も使わないとなるとゼミの選択肢がかなり狭まるので、これらを避けると後の自分をかなり苦しめることになります。

また英語科目もたくさん単位が必要なので、抜け目なく抽選に参加したいですね。人気不人気が分かれるので、どこに抽選登録するかが鍵になります。

1年の前期は100番台・数学・英語でだいたい埋まります。詳しくは下の履修例を見てください。

履修例(画像とともに)

春学期

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経済学部1年生のスケジュールには経済学入門PACEが自動で入っています。これらは自分で動かせないので、どのコマが埋められているのか最初に確認してから履修計画はスタートします。

画像はぼくの春学期の履修の様子です。経済学入門が2コマとも1限に入っていたので、生活リズムをつくるためにあえて1限を埋めるようにしました。

・100番台の経済思想入門
・数理情報科目の微積線形
・英語科目のLL資格試験

と、必修を順当にかきあつめたらすぐに埋まってしまいました。ちなみに微積・線形は抽選優先度(※)をガン無視しましたがどちらも1発OK。そのかわり英語Ⅱは1度はずれ、その他一般教養もはずれたので諦めました。

夏学期

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夏学期から月曜日にバイトを始めたので、いわゆる「全休」というやつにしました。この履修を組むのは結構たいへんでした。

経済学入門経済思想入門は春学期で終わってしまうので、春と同じ10コマを履修するにはあと4コマ追加する必要があります。

100番台の統計学入門をとりあえずチョイスして、残りは時間割的に都合の良い教育と経済を選択しました。


好きな授業を取れるんだ!というイメージが先行しがちな大学の履修ですが、実際は時間割による制限が大きいです。これにストレスを感じていきなり大学が嫌になる人がいます。どうか耐えてください。

最後に

僕にとって経済学部の入門科目は、直感的に面白いと思えるものではありませんでした。数学的な考え方をメインに取り扱うので、よく考えないと意味が腹落ちしなかった。

理想と現実の差に嫌気が差して、また出席を取られないことが後押しして、春夏から授業にいかなくなる人も多いです。GWをすぎると一気に空席が目立ち始めます。

一度きりの大学生活、時間をどう使うかは人の自由ですが、春夏の間はきちんと出席して授業を受けることをおすすめします

僕が入門科目を面白いと思えたのは、経済学的な考え方に慣れ始めたテスト2、3週間前くらいからでした。これ考えた人頭良すぎやろ!!というワクワクがこみ上げてきた当時を今でも覚えています。

最初のつまらない時期にしっかり向き合った後にやってくる、「これすげえ!」のフェーズをみなさんにもぜひ味わってほしいです。

多少嫌になっても、めげずに大学に通ってください!


みなさんの大学生活がよりよいものになることを心からお祈りしています!


まとめ
・出席評価なし・テスト1発の授業が多い
・まずは100番台コア科目を取りきる
・微積・線形から逃げると後で痛い目を見る
・最初は経済学部入門科目と数学と英語で埋まる
・英語と数学は1年のうちに取れるだけ取るべし
・春夏は健気に出席することが目標

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