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初めての台湾旅行 vol.4 九份でカオナシと出会った


憧れの九份

去年の夏、千と千尋の神隠しの舞台版を観に行った。世界初演ということでかなり話題となった舞台で、どうしても上白石萌音ちゃんの演じる千尋が観たいと必死でチケットを取った。

役者はもちろん、音楽も舞台演出も完璧で、こんなにも千と千尋の世界観をありありと表現できるものなのかと驚いた。子どもの頃からテレビの中の世界だと思っていた湯屋や町が現実の物として目の前に広がっている。そのことに甚く感動したのだった。

思い返せば、これが九份を訪れたいと強く思うきっかけだったのかもしれない。これまでも九份は素敵なところだな、いつか行きたいなと思っていた。その「いつか」を「今」にしたのはきっとあの舞台だ。私はこの日、憧れの場所へと向かった。

九份・饒河街観光夜市ツアー

2日目の夕方、台北駅東一門へ向かう。今回の九份観光はツアーを予約していたのだ。どうやらこの東一門は台北でツアーに参加する人の集合場所として定番の場所らしい。(めちゃくちゃ迷子になったので行く予定の方は注意…)

汽車がある出口に出たら正解

このツアーでは九份と饒河街夜市を巡る。ここからバスに乗り込み、まずは九份を目指した。ここからは大体1時間程度で現地に着く。ツアーの良いところは移動が楽なことだが、それ以外にもバス内で台湾文化のことやパイナップルケーキのこと、九份というのは9個という意味なんだということなど、たくさんの知識を貰えたことが良かったと思う。

九份

ついに憧れの九份へ降りたった。

九份の展望台より

少しずつ日を落とす空がとても綺麗だった。九份は雨が多いと聞いて心配していたが、この日は運良く天候に恵まれた。

さぁ観光!と思いきや、ここで夕食タイムがあった。そういえばツアー内容に「軽食」と書いてあった気がする。軽くお茶でもするのか?と思ったのだが、がっつり円卓を囲んでの食事だった。軽食の概念とは。この後には夜市も控えているが…1日目の悲劇(美味しい台湾①参照)を繰り返す気配がした。観光をしたすぎて夕食は一瞬で食べ終えたので割愛。

美しい街並み

九份の街並みはどこを切り取っても絵になる。

一番最初に見えた建物
この提灯を見ると九份に来たと実感する
勝手に食べたら湯婆婆に豚にされる
雰囲気がとても良い
この写真も好き

カメラでもっとたくさん写真を撮りたくなった。昼間の九份も絶対良いと思うので、次はツアーではなく普通に来ようと思う。

阿妹茶樓

千と千尋の神隠しに登場する油屋の舞台とも言われている老舗お茶屋「阿妹茶樓」。もうこのビジュアルが圧巻。

阿妹茶樓

台湾の伝統的なお茶とお菓子をいただけるのだが流石に人気店だけあって激混み。時間の余裕がないと厳しい。台湾茶大好きなのでいつかリベンジしたいと思う。

九彬江家餅舗

ここはツアーガイドさんが教えてくれた手作りパイナップルケーキのお店。通称、コウさんのパイナップルケーキ。

九彬江家餅舗

その場で出来立てのパイナップルケーキを試食させてくれた。種類は「甘いの」と「酸っぱいの」の2種類。中に入っているパイナップルの量が違うらしい。作りたてでまだ少し温かいパイナップルケーキは絶品。美味しすぎて両方とも購入した。

中は1個ずつ箱に入っている

今後も九份に行ったら絶対に購入したいお気に入りのパイナップルケーキになった。

阿蘭草仔粿

次に向かったのは草餅が美味しいと有名なお店。

1個20元で食べられる

よく分からず注文したのは「甜紅豆」という草餅。

中身は小豆だった

これがもうめちゃくちゃ美味しかった。もちもちしたお餅に程よい甘さの小豆がぎっしり入っていた。作りたてだからか驚くべき柔らかさ。一瞬でなくなった。

今回選んだものは甘い系だったが、どうやらおかず系もあるようだ。後から調べたところ写真に写っている菜蒲米は切り干し大根、芋手粿はタロイモらしい。一番人気は菜蒲米とのこと。

九份、カオナシに出会う

一通り観光し終わり、バス停へ戻ろうとしたその時。突如アレが姿を現した。

カオナシが油屋に入りたそうにしている

そう、そこにいたのはカオナシだった。数分前にここを通った時はいなかったはずだ。この数分で何が起こったのかというと…

実は地元民らしきおじさんが突如カオナシを連れてやってきたのだ。そして、ここで記念撮影をしている人の背後にそっとカオナシを潜ませ、写真にカオナシを写り込ませるという作業をしていた。きっとこれはおじさんなりの優しさなのだろう。千と千尋の舞台とも言われているこの場所でカオナシとの2ショットを撮らせてあげたいと。

だが、もし出来上がった写真を見たときにカオナシだけではなくおじさんも映り込んでしまっていたら?知らないおじさんとカオナシとの3ショットになってしまっていたら?それはもうめちゃくちゃシュールである。そんな写真、私はちょっと欲しい。

その後、カオナシを台に座らせたおじさんは何を思ったのかこちらにやってきた。どうやら阿妹茶樓をバックにカオナシを撮れと言っているようだ。そして「俺がとってやる」とジェスチャーをしていたのでカメラを預けてみた。

謎のおじさんが撮った写真

!!!めっちゃブレとる!!!
写真得意なのかと思いきや、ある意味抜群に良いショットを撮ってくれた。その後自分で撮り直した。

自分で撮った写真

カオナシとおじさんに出会えて良かったと思う。

饒河街夜市

ツアーの大トリを飾るのは3大夜市の一つ饒河街夜市。ここは胡椒餅が有名らしい。ちなみに胡椒餅を食べる時は行列のできている店で食べないと味がイマイチとのこと。

一番の撮影スポット

ギラギラと光る門を見るとテンションが上がる。

隣にはお寺

ここは1日目に行った士林夜市とはまた違う印象を受けた。私の中では士林が鶴橋の市場、饒河街は横浜中華街なイメージ。どちらも賑わっているが雰囲気は全く違い、それぞれの良さがある。

夜市を巡るにあたり、ツアーガイドさんからはちょっとした注意事項を受けた。出来れば下記のものは避けた方が良いとのこと。

夜市で避けた方が良いもの
・フレッシュジュース
・カットフルーツ

ツアーガイドさんの経験談より

私も事前調査によりこの2つには注意しようと思っていた。特にフレッシュジュース。これは時々あたる人がいるというのだ。絶対にダメな訳ではない。人によると思うし、その日の体調によっても違う。だが私は自分のお腹が弱いことを自覚しているため、最初から食べないことに決めていた。美味しいのは分かっているのだが、残念だ。

QQ球

ツアーガイドさんおすすめのキューキューボールのお店。正直お腹は空いてなかったのだが、夜市で1つくらい何か食べたいと思い食べてみることに。

QQ球だったり地瓜球だったり色んな表記のお店があった

サツマイモを使った台湾の定番デザートらしい。

MIXにすると5種類全部入ってる

味は梅子本味、黒糖本味、紫地瓜本味、抹茶本味、自然本味の5種類。

外はサクサク、中はもっちり。シンプルな味付けで昔ながらのおやつという感じ。ドーナツに似ている。素朴な味わいが懐かしい。満腹状態で食べても美味しかった。今回は夜市で買い食いができたので満足!

こうして九份・饒河街観光夜市ツアーは幕を閉じた。

次の記事は旅行最終日編▶︎▶︎▶︎

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あとがき

ついに憧れの九份に行くことができました!
本当はもっとゆっくり買い物をしたりお茶が好きなので阿妹茶樓にも行きたかったのですがそれは叶わずでした。もし今後ツアーで行くことがあれば食事のないコースの方が楽しめるかなぁと思います。

もちろん街歩きだけでも楽しい場所だったので全体的には満足です!

さて、台湾夜市のフレッシュジュースの何がダメか。調べたことを備忘録として残します。

台湾は日本とは違い水道水が飲めません。ですが夜市のフレッシュジュースは氷に水道水が使われていることがあるようです。日本人はその氷にあたることがあると。お店を選ぶ時の見極めが大事ですね。お腹強い人だと大丈夫かもしれないですが、自信がない人にはオススメしません。

私はこれまでの海外旅行全てで胃の調子が悪くなっており、ひたすら吐くという経験をしているので飲みません。気圧の変化と水にめっぽう弱いので多分無理だと思うので…。

その他にも気をつける事は色々。良い旅にするために細かいところまで注意して楽しみましょう!


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