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八木平治
2018年10月11日 21:28
――俺の口の中から何かが飛び出す。それはゆっくりとした動きで長い舌を伸ばし、頬を舐めてきた―― 俺は悲鳴を上げて飛び起き、ベッドから転がり落ちて床の上の空き缶を蹴り飛ばした。 不快な感触が残る頬をこすり、尻もちをついたまま狭い部屋を見渡す。 床にはビニール袋に詰めたゴミや脱ぎ捨てた衣類が散乱し、台所のシンクでは洗われるのを待っている食器たちであふれている。カーテンの隙間からは朝の陽ざ
2018年10月8日 23:57
まだ方向性を模索する段階から抜け出せない。時間を使いすぎていて焦る。が、楽しい。めちゃくちゃ楽しい。お話し作りの醍醐味の大半はこの瞬間にあると思っている。どんな話を描きたいのかと考えることは、自分はどういう話が好きなのか、というところにつながり、最終的には、自分はどういう人間なのかと掘り下げていく感じがあって、いろいろな発見がある。以下、小説を書き上げるために決めていかなければならないこと