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東京オリンピック 色々ありました -気に入った編-

ちんたらしていたら1週間経ってしまいました。お盆休みって何でしたっけ。

さて、オリンピックまとめ第1弾は「気になった編」をお送りしました。
今回は「気に入った編」です。
「気になった」との語呂合わせで「気に入った」にしましたが、Likeとかいいねの意味です。

第2弾は、東京2020組織委員会の大会ビジョンとして挙げられた3つの基本コンセプトを切り口としてまとめてみたいと思います。

3つの基本コンセプト
●全員が自己ベスト
●多様性と調和
●未来への継承

1.全員が自己ベスト

万全の準備と運営によって、安全・安心で、すべてのアスリートが最高のパフォーマンスを発揮し、自己ベストを記録できる大会を実現。
世界最高水準のテクノロジーを競技会場の整備や大会運営に活用。
ボランティアを含むすべての日本人が、世界中の人々を最高の「おもてなし」で歓迎。

①平泳ぎ南アフリカスクンマーカー選手の世界新に選手が抱き合って喜ぶ

世界新に少し遅れて気づき、喜び大爆発!

【コメント】他者の快挙を心から喜ぶ姿にリスペクトの精神が表れているように見えました。
今までのオリンピックでもこういうシーンはあったと思いますが、今回は色々な競技で見られた気がします。
息子のサッカーチームでいつもランニング1位の子がいます。ある時たまたまチーム外の同級生が記録会に参加したところ、いつも1位の子は自己ベストを更新したものの2位になってしまいました(1位はチーム外の同級生)。その時2位になった子は「●●がいたからいい記録がでたよ、ありがとう」と声をかけていて、あーこういう声かけいいなぁと思いました。

②走り幅跳び ジャンプオフをせず2人に金メダル

陸上競技で複数人の金メダリストが誕生するのは、1912年ストックホルム五輪以来109年ぶり。

【コメント】うちの息子はオリンピックで一番印象に残ったシーンだと言ってました。
当たり前のことなのかは競技を熟知していないのでわかりませんが、審判お一人がその場で100年に1度の歴史的瞬間を即時で判断できているというのも印象的でした。審判あっての競技ですね。

③800mで転倒した2選手が手を取り合ってゴール

ジュエット選手が先に転び、ロンドン銀メダリストのアモス選手が巻き込まれて転倒。

【コメント】大舞台で巻き込まれたら絶望的な気持になってもしょうがないのに、アモス選手が手を差し伸べて2人でゴールを目指す姿に勝負以外の大切なことを教えてもらいました。

④スケボー岡本碧優選手 失敗後に他の選手たちが健闘を称える

リスクを取って最後まで攻め続けたとのことです。

【コメント】リスクばかり考えがちな自分には強くあたたかい心をもつ選手たちがまぶしいです。心から尊敬します!
私も人生まだ攻めます。

⑤スケボーウーリー選手 カメラマンと衝突するも笑顔でグータッチ

カメラマン、衝突後もしっかり撮影。

【コメント】滑走中にこんなことが起きたのに笑顔で歩み寄る人柄!
バルセロナで谷口選手が他の選手に靴を踏まれたけど、ゴール後「こけちゃいました」って言ったとき、子供ながらに言い訳しないすごい人だと思ったけど、その時のことを思い出しました。

⑥ボランティアや運営スタッフへの感謝

特にこの動画。

【コメント】どの選手も試合後のインタビューでオリンピックを開催してくれたことへの感謝の言葉を伝えていたのが印象的でした。
そうだよね、やりたいって言えなくて辛かったよね、と見ていてこっちが辛くなりました。
でも、この大会の間もコロナで辛い思いをしている患者さんや、大変な思いをしている医療従事者や濃厚接触者やその家族や色々な人がいたことも無視できません。

2.多様性と調和

人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩。
東京2020大会を、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会とする。

①ドイツ女子体操チーム ユニタード着用

全身を覆うボディースーツを着用し、体操競技を性的な対象として見ることに抵抗する姿勢を見せてくれました。

【コメント】この選択肢があったのか、と。
思いついた人すごい!すごくいい!
当たり前みたいなことに疑問を持つと新しいことが生まれてくるんでしょうね。
体操は特に開脚とかあるので、このユニフォームなら安心して演技に集中できそうです。
フィギュアスケートもまれに演技中にはだけることがあるので、今後衣装が変わっていったら面白いですね。

②LGBTQ選手 過去最多出場

飛び込みのデーリー選手の編み物の姿もたくさん取り上げられました。
コロナ禍で始めたそうで、マインドフルネスのルーチンの一つとのことです。

ちょっと話はずれますが、国によっては女性がオリンピックに参加できないということもつい最近までありました。
サウジアラビアは2012年ロンドンオリンピックで初めて女性選手が参加、2013年に私立学校で、2017年に公立学校で女子の体育授業の参加を認められるようになりました。

【コメント】
LGBTQの選手の公表によって勇気づけられる方がたくさんいらっしゃると思います。
著名な方の公表がなくても、誰にも否定されず誰もが自分のことを話せる時代が生きてるうちにくるといいなと思います。
ちなみに我が家では縫い物は8割がた夫の仕事です(私は苦手ではありませんが、好きではありません)。
昔は女性が当たり前のように担ってきた役割や女性がやることが多かった趣味なども、男女関係なく取り上げられるのはいいですね。

③アメリカ体操バイルス選手 メンタルヘルス問題による欠場からの銅メダル

2冠がかかった個人総合を欠場し、他の種目別も次々と欠場しましたが、平均台で銅メダルを獲得。

【コメント】栄光を目の前にしても自身を大事にするという姿勢は、辛いと言えない人たちに希望を与えたと思います。
そしてこの短期間でまた出場できる状態までもってこれた選手ご本人とコーチやまわりの方に心からの賛辞を贈りたいです。
自分が体操選手以上の存在だと気づけたという言葉に涙しました。

④トランスジェンダー選手初出場

2004年からトランスジェンダー選手の参加を一定条件の下に認めているそうですが、今回初出場でした。

【コメント】トランスジェンダー選手の出場はまだ課題があるというのは理解できます。
でも、トランスジェンダーの方だけ出れないっていうのもちょっと違うんじゃないかなと思います。
平等とか対等とか公平って難しいですが、議論を重ねて、次の大会でトランスジェンダー選手にとってもそうでない選手にとってもさらによい条件や環境になることを願っています。

⑤閉会式のマラソン表彰式 初めて女子マラソンも

今まで閉会式では男子マラソンの表彰式がありましたが、今回は前日行われた女子マラソンもあわせて実施。

【コメント】このできごと、マラソンを子供のころから見ていた私としては個人的には一番うれしかったです。
ケニア国歌が2回流れるという素晴らしい瞬間でした。

3.未来への継承

東京1964大会は、日本を大きく変え、世界を強く意識する契機になるとともに、高度成長の弾みとなった大会。
東京2020大会は、成熟国家となった日本が、今度は世界にポジティブな変革を促し、それらをレガシーとして未来へ継承していく。

①サッカー森保監督 原爆ついて言及

長崎で育ち、広島でサッカーをしてきた森保監督が 「平和をかみしめて、五輪を最後まで臨みたい」と平和への祈りを会見で話しました。

【コメント】ここで言う「未来への継承」とは意味が違うのかもしれませんが、スポーツだけでなく歴史もきちんと語り継ぎたいものです。

まとめ

今回のオリンピックでは「競争」から「共創」に少しずつ変化しているというか、「そういった価値観って素敵だな」って思う人が増えてきているのかなと感じました。
特に、スケボー、BMX(フリースタイル)、サーフィンなどの新競技で、スポーツを純粋に楽しんでいる様子や選手同士がたたえあう様子がたくさん見られました。

最近ヨーロッパでのサッカーコーチングに関する本を読みましたが、その中でもトーナメント式の全国大会のようなものは高校からと書いてあり、日本の学校教育や地域におけるスポーツのあり方も「勝つことが一番」から少しずつ変化していくといいなと思います。
(いやもちろん勝ったら嬉しいは嬉しいのですが、負けたらおしまいじゃないんだよ、ってところです。)

最後にスケボーの素晴らしい記事をいくつかシェアしたいと思います。
「我々のカルチャーは変わらない。五輪が変わるんだ」という言葉にしびれました。
4年後のパリオリンピックはどんなオリンピックになるでしょう。
今から楽しみです。

その前に、パラリンピックも楽しみです!




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