三つ子の魂百までも番外編(17) 3 ボーン 2023年6月16日 16:25 17「そこのお二人さん、寝室に来て」と、心無い言葉が飛んできた。二人の仲を邪魔するのは誰!と言いたかったが、…僕は幽霊の調査に来たのだ!いちゃついている場合では無い。…公一は恐る恐る、寝室に入って行った。晃子も公一を追う様に入って行く。「晃子さん、いつもはどの辺りから聞こえてくるのですか?」「ベッドの下辺りから聞こえてくるのです。よくは解らないけど?」と、声が小さい。「部屋全体では無くて、一つの場所だけですか?」と、不審気に裕美は言った。「全体かもしれません。」と、曖昧な答えである。「と言うか、この寝室だけですか?」「そう言えば、寝室だけですね」「そうですか、寝室だけですか?」「でも、和室の箪笥が動くのです。ゴトゴト鳴るのです。」と、晃子の声は、今にも泣きそう声だ。「なるほどね。」と言って、裕美は、静かに目を閉じた。瞑想するかの様に!……裕美さんは幽霊を探している!……と、公一は強く感じたが、幽霊が居ない様に願っている公一でもあった。静かに時は過ぎていく。三人は立ったままである。裕美さんは、今も瞑想状態だ。その時である、ゴトゴトとする音が和室から聴こえてきた。……空耳では無く、本当に聞こえる。……と、公一は恐れを抱いた。「聞こえてきます。箪笥から聞こえてきます」と、晃子は本当に怯えている。晃子は公一の腕を掴んで離そうとはしない。公一も離れたく無いと思っている。冷静なのは、裕美だけだった。「なるほどね。判ったわ。私を馬鹿にしてるのね!」と、裕美さんは、訳の解らない事を言っている。「何が判ったのですか?僕には何も解らないです。」と、公一の言葉が浮わづいている。「公ちゃん、私について来なさい。イチャイチャしない!」と、睨んでくる。着いたところは、和室にある箪笥の前である。これが動たのか?ここから音がしたはずである。……気味が悪い。此処に悪霊が住んでいるんだ……と、公一は怯えているが、裕美は全く怯えなど感じさせずに言った。「公ちゃん、この箪笥を動かして!」と命令してくる。……嘘でしょ。悪霊が住んでいる箪笥ですよ。祟られたらどうするの!……と、絶叫している公一である。その時である、思いがけない言葉が飛んできた。https://note.com/yagami12345/n/n3135fa6afd60 ダウンロード copy #小説 #創作大賞2023 #独り言 #連載 #幽霊 #番外編 #売れないKindle作家 #続編 #寝室 #どうでも良い話 #ミステリー部門 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート