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【塾生通信#7】「私」というアイデンティティ

はじめまして!薮中塾6期生の柴田紗良です。

薮中塾6期としては広報も担当しており、このnoteで公開している記事をたまに編集・推敲していたり、はたまたインスタグラムフェイスブックのSNS更新を頑張ったりしています。そちらもチェックよろしくお願いしますね☺️

今月に大阪大学人間科学部から卒業し、来月から東京大学公共政策学科の大学院に進学予定で、日中韓関係について研究する予定です。
そして専攻内容と同様、日本・韓国・中国の文化が大好きです!(特に言語とメイクと音楽!笑)

さて、そんな私がどうして薮中塾に入塾したのか?についてお話させて頂きます。

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(⤴︎大好きな街上位に入る上海でのお写真です。上海感皆無ですみません)

薮中塾入塾に3年かけた

私が薮中塾の存在を知ったのは3年前、大学1年生の頃でした。

同じ学部の先輩が創設された学生団体に所属していたのですが、その先輩が薮中塾生でした。
また、他にもとても尊敬している先輩や同期の多くが薮中塾に所属していました。

先輩に誘われて、2年前に薮中塾主催の公開イベントにも参加しましたが、ステージで発表や議論をしている塾生が全員キラキラして見えて、本当に自分と同じ大学生だと信じられませんでした。

大学2年生の頃から
「こんなにアウトプットができて、元外交官の薮中先生のすぐ近くで学べて、なんて素晴らしい環境なんだ!絶対入塾したい!」
と思っていました。

しかし、留学などでタイミングが中々合わず.....。入学願書を出すまでに、結果として3年もかけてしまいました。「もうだいぶ時間かかってしまったし、大学院にも進学して忙しくなるだろうし。。。やっぱり応募はやめようかな。」
と迷いました。

しかし、最終的に私は次の3つのポイントで応募することを決めました。

1. 日本語でアウトプットする力をつけたい。また、日本語を「アカデミックランゲ
 ージ」としてネイティブレベルまでもっていきたい。
2. 幅広い分野を専門としている同世代の人たちからあらゆる分野のことを学び、
 自分の専門以外の知識を身に付けたい
3. 同世代で頑張ってる人たちと高め合うような環境に自分を置き、自分自身を高
 めていきたい

以上のポイントを鑑みて、薮中塾という環境は私にとって最高なのではないかと考え、無事入塾することができました。

え?日本語のレベルをあげるって?

1つ目の入塾理由として、「日本語のアカデミックランゲージとしてのレベルをあげる」と挙げましたが、読んでいる方で「え、日本人じゃないの?」と思われた方もいらっしゃると思います。

私は日本生まれ日本育ちの日本人です。
しかし、インターナショナルスクール出身で、幼稚園から大学の授業まで全て英語で授業を受けてきました。
日常会話では全く英語も日本語も差はない(と自分で思っています笑)のですが、どうしても英語で教育を受けてきたため、アカデミックランゲージにおいて日本語の言語力に欠けていると常々自分で懸念していました。(学部時代もそのせいで、色々苦労しました・・・笑)

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(⤴︎小5の時の私です。こんな感じの学校でした!)

薮中塾に所属している今、日本語でアウトプットすること、そしてそれに伴う技術などが身についてきた実感があります。

議論をしている時に、以前は頭の中で整理して、ゆっくりとしか発言をできなかったのですが、最近は自分の脳内に浮かんだことをできるだけ早く言語化できているような気がします。
特に、8月勉強会の運営の担当で幾度も文章を書く機会があったことで自然と書く練習ができたり、他の月の勉強会準備で普段読まないような日本語の文献を読むことで、日本語の学術的な用語・表現にも慣れてきました。

しかし、まだまだ自分が望むレベルには達していないと感じているので、残りの薮中塾の活動期間も邁進していきたいと思っております。

その他にも、残り半年薮中塾で成し遂げたいことは色々あります。
1月にまた自分の好きなテーマで勉強会を運営できることになったので、8月勉強会を運営した反省点を生かして、もっと積極的に勉強会の構成などにも携わっていきたいと思っております。

それに加えて、薮中塾のメンバーとオフラインで会える機会は少ないですが、勉強会以外のテーマについてももっと話す機会を積極的に持つことができたらいいなと思っております!

Living as a Third Culture Kid

その中でも、私が薮中塾生と議論したいテーマの一つとして「アイデンティティ」というものがあります。

前述でも記した通り、私はインターナショナルスクール出身で、同級生には、色んな国からやってきた子がいました。殊更、お互いに「Where are you from?」なんて聞かないのですが、日常会話の中によく自分の文化を紹介することが多かった気がします。

例えば、お昼ご飯の時間でも、私ではふりかけのおにぎりが「当たり前」だと思っていても、他の国の子の目には珍しく映り、「何それ?!」と驚かれたりしたこともありました。

そんな中で育ってきたからこそ、自分の国籍や、アイデンティティを人一倍意識して育ってきました。

その一方で、そこでは私は自分のことを「日本人」として認識していましたし、日本の音楽や文化が元々大好きだったので、それを学校の友達に話すと、「サラは日本人すぎるよね〜つまらない」と言われ、たまに落ち込んだりもしました。

人種差別というと少し大袈裟すぎますが、自分のアイデンティティが他人に受け入れられない寂しさを体感しました。
学生生活は楽しかったことの方が多かったものの、「こういった環境は私がいる場所ではないんだろうか。。。」と自問自答することも少なくありませんでした。

そういった経緯から、「日本人」ではありますが、日本の社会でろくに生活したことがないし、もっと知りたいという意欲をもって日本の大学に進学しました。

あらかじめ記しておくと、多くの素敵な出会いや経験に恵まれた大学4年間はとても充実していました。
しかし、日々の中でたまに違和感に思うことがあることも少なくはないです。

例えば、日本語で話している時にどうしても英単語しか頭に浮かばず、(逆の場合もたまにあるのですが)英語の単語をぽろっと言ってしまったら、「鼻につく」と浮いてしまう経験もありました。
はたまた、普通に日本語で議論をしている時に、先輩と意見が食い違ってしまっただけにも関わらず、バイリンガルという理由で「日本語わかってる?笑」などと嫌味を言われたこともありました。

「それがさらの個性だからね!私達も日本語教えるから、さら英語教えてね!」
とフランクに受け入れてくれる友達も多いのですが、ネガティブに捉えてしまう人もいる。

ネガティブな反応をした人たちのおかげで
「そりゃそうだよね、相手も私も日本語を話せるわけだから、できるだけ日本語で話さないと」
ともっと自分の日本語の言語力を磨くチャンスにもなりました。

しかし、このような経験が重なって、母国であるはずの日本にでも、どこにも居場所がないと感じてしまう。

それが私の「アイデンティティ」です。

一見寂しくも感じてしまいますよね(笑)
このセクションのタイトルである「Living as a Third Culture Kid」の「Third Culture Kid」は私のような人達を指します。

私のように、母国で育ったにも関わらず、インターナショナルスクール出身の子や、親の転勤で転々と国を引っ越した子、はたまた母国と違うところで育った所謂「帰国子女」なども該当します。

「Third Culture Kid」の中では私のように「どこにも居場所がない」と感じてしまう人もいれば、「世界の全てが私の居場所だ!」と感じる人もいます(いいですよね、私もこのようになりたかったです!笑)。

こういった「国籍」を超越した「アイデンティティ」が今後重視される社会になってくるのではないかなと思っています。
私自身、自分の「アイデンティティ」についてあまり公言していませんが、それが私の大切な軸となっています。

私の好きな言葉の中に「置かれた場所で咲きなさい」というものがあるのですが、自分の生い立ちを振り返って、まさにその通りだなと実感しています。

私はこれからも「Third Culture Kid」として日本で生きていきたいと思うので、日本語力を磨くなど、できるだけの努力をしたいです。
その為にも、今は、「薮中塾」という置かれた場所で咲くために、全力で頑張りたいと思っています。

卒塾後になりたい姿

卒塾後までには、入塾すると決めたポイントを全てクリアすることを目標としています。
そして、興味を持っている「日中韓関係」や「日本の性教育」について薮中塾生と対話し、卒塾後には、それらに関して何か別の媒体で発信・アウトプットできるようになればと思っています。

その為に色んなスキルや知識を他の塾生からめいいっぱい吸収したいな!と思っています。残りの半年も全力で楽しみたいです!

お読みくださりありがとうございました!

6期生 柴田紗良

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