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新しい領域は、新しい言語を学ぶようなものかもしれない

昨日、静かに、でも今後の土台になるだろう自社のプロダクトをリリースした。僕の初めてのリリース体験だった。

今日はキャリアチェンジした僕のモノづくりについての話。

僕は新卒に広告代理店に入り、コミュニケーション戦略をやってきて、転職して今の会社ではより広範囲なマーケティングを担当してきた。

そして、この初夏に社内でプロダクト(ウェブやアプリのサービス)のチームにジョインすることになり、広告というモノから、サービスというモノへ、領域が移った。具体的にはMarketingからProduct Owner / UX Designにキャリアチェンジした。

いざやりはじめると、今までの知識がまるで役にたたないかのように何も分からなかった。

プログラミング用語も分からないし、仕組みも大して理解してない。分からないことも誰に何をどのように聞いたらちゃんとした答えをもらえるのかすら怪しかった。プロダクトって、サービスの体験って、どうやって考えて、どうやって作るの…?本当に新卒に戻ったかのような気持ちだった。

でもやってくうちに、何も分からないわけじゃないことが分かってきた。

ちゃんとそこには共通したものがある。例えば、UXのユーザーリサーチって、コミュニケーション戦略で言えば「ターゲット調査」だ。ユーザーの課題と理想的なユーザーストーリーは、いわゆる「パーセプションチェンジ」だ。

パーセプションチェンジは、ざっくりいうと、とある商品に対して抱いているイメージを広告によってどのようなイメージに変化させたいか、図にまとめたもの

そう考えると既に自分の中にたくさんノウハウはある。それなのにも全く分からない気分でいたのだ。

つまり、いま僕は新しい言語を取得しているに近い。もちろんそこには、日本語の「もったいない」であったり、英語の「be supposed to」だったり、訳すのが難しいその言語特有の概念のようなものは存在する。でも被る部分が必ずあるのだ。

一つの領域を尖らせれば、その周りにあるものに広げていくことは簡単である、とよく言う。それがこれだった。

キャリアチェンジだと言ってきたけど、実はそうでもなく、今までの延長線上にあったものだったことに気づいたのだ。

点と点が線になる感じ。それをようやく体感し始めたこの数ヶ月。のめり込むように楽しくなっている。

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