長い長い入院を乗りきった話
こんにちは。
連日暑い日が続きますが、今日も頑張っていきましょう。
今回は、私が入院していたときに辛かったこと。それをどう乗り越えたかを語ります。
そんなことあるの!?
とか、
へえー、そーなんだー!
と感じながら気楽に読んでもらえたら嬉しいです。
病気の詳細に関しては、前回の記事をご覧ください。
入院のイメージ
誰しもが入院には、良くないイメージを抱くかと思います。
・閉鎖的
・空気が悪い
・入院、治療費がかかる
・退屈
・ご飯がまずい etc
挙げればキリがありませんね。
まあまあどれも実際あてはまります。
入院日数や病状によっても、また変わってきます。
中でも、私が経験した中の主な3つをお伝えします。
①制限が多い
日常生活と一番違うことといえば、常に制限がかかるということです。
当たり前のことが当たり前にできない。
これが一番つらいことでした。
普段、活発に活動してきた私にとって、自由にやりたいことがやれないのはとてもつらかったです。
具体的にあげると
・好きなものを自由に食べられない
→薬の影響で血糖値が上がるため、病院食以外は食べてはいけない。
→抗がん剤の影響で免疫力が低下するため、生ものは食べてはいけない。
生野菜✖ 刺身✖ ヨーグルト✖ ○○菌✖
アスリートとして身体づくりのため、以前から、食事や栄養には気をつかっていましたが、はるかに増して気をつかうようになりました。
しかし、ダメと言われても食べたくなることはあります。
病院のコンビニで、商品の食品成分表示をじっくりと読んで買い、病棟に持ち帰って、許してくれそうな看護師さんを探して許可をとる。
こんな感じで何とか欲を満たしておりました。
どうしてもお腹が空いた時の必須アイテムでした。看護師さんに「スルメくさ!!」と言われましたけど。。
・無菌室での生活
→白血病の治療では、抗がん剤の影響で免疫力が著しく低下するため、空気中の細菌でも感染症を引き起こす可能性があります。私は、治療初期に1か月ほど無菌室に入りました。トイレも部屋についており、1日1回のシャワー以外廊下にも出られません。
入院生活でさえも閉鎖的な空間でストレスを感じるのに、4畳ほどの個室に入れられ、自由に廊下も歩けないことに気がおかしくなりそうでした。
しかし、
それを救ってくれたのは、
面会に来てくれる友人たちでした。
原則、無菌室の面会は家族のみですが、私の場合は友人も面会することができて、たくさんの人に会うことができました。
東京からわざわざ来てくれる人だったり、中学校以来に会う人だったり、多くの友人に気にかけてもらえて幸せ者だと感じました。
一方で、日々訪ねてきてくれる人を
私は、ただ待っているだけ。
自分は檻に入れられた動物園の生き物か。。。と思ったこともありました。
ごめんなさい。。
無菌室から見える唯一の景色。
飛ぶ鳥の数、車の流れ、ドクターヘリの離着陸を数えてました。
懐かしいなと思います。
②薬の副作用
つらかったこと2つ目は、やはり薬の副作用でした。
副作用は厄介なもので、同じ薬でも副作用が出る人と出ない人がいたり、抗がん剤の種類によって副作用が強く出たり出なかったりします。
そこで助けてくれるのは看護師さんです。
毎日、数回体調を確認し、少しでも違和感がないか聞いてくれます。
どんな些細なことも聞いてくれて、医師と相談し対応してくれます。
日々常々、患者と向き合う看護師さんなしでは医療は成り立たないと私は実感しました。
入院中は、看護師さんに頼ることと看護師さんへの感謝・リスペクトが大事だなと感じました。
副作用その1
吐き気
これは王道ですね。
薬を投与して半日後くらいから数日間続きました。
私は実際に吐くことはなく、永遠に胃がむかむかする感じでした。
ずっと二日酔いが続いている感じ?ですかね。
妊婦さんのつわりに似てるとも言われました。
気持ち悪い時は、吐き気止めを処方してもらい安静にするしか対処はありませんでしたね。。
副作用その2
脱毛
これも王道でした。
びっくりするくらい簡単に抜けます。
コロコロでのお掃除は必須です!!
でも、実は薬を投与してすぐ抜けるわけではありません。
投与後、2週間後くらいから徐々に抜け始めました。
初めは、触っただけで抜けることはなかったですが、あほ毛がいるなあっていじったらスッと抜けてびっくりしました。
その後は、シャワーのたびに抜けるので、逆にどのくらい抜けるんやろ?と思い、わざと髪をバサバサして刺激を与えてましたね。
だいぶ抜けてまばらになった時は、さすがに恥ずかしくて、バリカンできれいさっぱり5厘刈りにしました。
薬で髪の毛が抜けるのは仕方ないことなので、割り切ったら良いと思います。
私は、自分に合う帽子やニット帽を探してみました。
副作用その3
味覚障害
これはとても厄介でした。
食べ物の味が分からなくなります。
元々、薄味の病院食ですので、無味かと思うくらい味が分からなくなります。
酸っぱいものがとても美味しく感じられました。
この時は、ご飯に梅干しを乗せて、お茶漬けにして食べるのがシンプルなのに絶品でしたね。
味変のお供もいつか紹介します。
他にもありますが、特に印象に残っているのはこのくらいです。
個人差があるのでなんとも言えませんが、その時その時でなにかしら自分なりに和らげる方法を見つけられたことは良かったと思います。
③刺激のない日々に飽き
3つ目は代わり映えのない日々がとにかくつらかったです。
同じ時間に起きて
同じ景色を見て
同じような食事を取り
同じテレビを見て
同じ時間に寝る
刺激のない日々がひたすら続いて、
さらに、
終わりの見えないことが
余計につらかったです。
これを乗り切るには、小さな楽しみを見つけることが大切でした。
食事の選択メニューで好みのものを選んだり
気の許せる友人に電話したり
ネットショッピングで購買欲満たしたり
とにかく、小さいことでも楽しみを見つけ過ごしました。
そして、なによりも効果的なのは
人と話すことです!
看護師さんやリハビリの理学療法士さん
同じ病室の人や食堂で一緒に食事をする人
悩みやそれぞれの病気のことだけでなく、
共通の趣味だったり、退院してからのことだったり
いろんなことを話しました。
人と話すことで悩みが晴れるだけでなく、
前向きになって頑張ろうと思えます。
人とのつながりは偉大です。
これからも人との出会い、つながりを大切にしていきたいと思います。
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