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[ 展示会レビュー]デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展へ→まとめるとインテリア好きにはたまらない空間、これに尽きる

メゾン・エ・オブジェ・パリ展へ行ってきました。

高島屋の1Fで宣伝も兼ねて数点展示されていました。

概要は下記↓

そこから少し抜粋すると

毎年パリで開催される国際展示会「メゾン・エ・オブジェ」。このたび高島屋では、世界のインテリアデザインのトレンドを牽引するトレードショーを編集した展覧会を開催します。「メゾン・エ・オブジェ」の主催者SAFIが総指揮をとる本展。フランス人キュレーターが手掛ける会場構成も、見どころのひとつです。

https://www.takashimaya.co.jp/store/special/maison-objet/purpose.html

簡単に言うと国際展示会「メゾン・エ・オブジェ」の展示会を特別に高島屋でやろうといった内容です。(めちゃくちゃざっくりです)

2022/3/3~3/21まで日本橋の高島屋で開催されている本展示は3つのエリアで構成されていて
「①デザイナー・オブ・ザ・イヤーコーナー」
デザイナー・オブ・ザ・イヤーで選出されたデザイナー21名を一同にその作品と作者の概要についてのコーナー
「②What`s New?コーナー」
注目の最新製品が集められテーマ別に演出されているコーナー
「③ライジングタレントアワードコーナー」
若い世代のクリエーターを発掘して世界に向けて「ライジング・タレント」を紹介するコーナー

以上のような内容でインテリアに興味のある人や仕事をしている人などはとても満足感のある展示内容になっています。さらに各プロダクトにはQRコードのキャプションがあり製品の概要や購入もすることができます。

それでは各コーナーの内容と自分が気になった注目のデザイナーについて備忘録としてまとめていこうと思います。


「①デザイナー・オブ・ザ・イヤーコーナー」
こちらのコーナーでは製品+それに合うグラフィック+インフォメーション+QRキャプションのセットで計21名分の展示がされていました。椅子の展示が多く各デザイナー毎の特長や経歴など知ることができます。下記に5名ほど私が特に一目ぼれしたデザイナーをまとめさせていただきました。実際は21名分の展示があったので是非自分の目で好きなデザイナーを探してみるのも楽しいかと思います。

PHILIPPE STARCK(フィリップ・スタルク)
パリ出身のデザイナーで展示品はA.I.(人工知能)チェア。
→メタリックの質感がとても艶めいていてインテリアの枠からオーナメントとしての美しさも兼ね備わっていました。右の照明のポールは銃の形状をしていてどこかユーモアも感じさせます。
ピエールシャルパン
フランスのデザイナーで2017年にデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出。
→シルエットが特徴的でシンプルなデザインとどこかかわいさのあるような印象のプロダクトでした。左の照明はPC PORTABLEという名前の照明でHAYで販売されています。こちらもかわいいシルエットが特徴的でいつかはほしい照明のひとつです。
Konstantin Grcic (コンスタンチン・グルチッチ1965年ドイツ・ミュンヘン生まれ。デザイン界に新たな風を吹き込むドイツ人デザイナー
→新たな風を吹き込むというだけあって近未来的な印象を受けるプロダクトが展示されていました。椅子はCHAIR_ONE / チェア ワンという名前で宇宙船の骨組みのようなデザインです。
PATRICIA URQUIOLA(パトリシア・ウルキオラ)
2017年にデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選出。Cassinaのアート・ディレクター
→椅子のスウェードのような質感が見ていて美しく、触れることはできませんでしたがそれでも気持ちいいんだろうなと感じさせるような形状が印象的です。
佐藤オオキ
2015年に選出。
→知らない人はいないと思いますが佐藤オオキさんの作品も展示されていました。空気感を感じるデザインとやさしさを感じる表現は一目見て彼だとわかるような特徴的なデザインでありながらどんな空間にも合う美しいプロダクトは見ていて惚れ惚れしました。

このような形で計21名のデザイナーの作品が展示されていました。
このコーナーを一通り見てみた感想としては
各国の話題のデザイナーについての知見を広げられる
製品の詳細を知ることができる(各製品にQRのキャプションがあります)
プロダクトとグラフィックの組み合わせが見ていて楽しい
といった感じでとにかくインテリア好きにはたまらない空間でした。


「②What`s New?コーナー」
こちらのコーナーは注目の最新製品が集められていて小物系が多く展示されていました。前コーナー同様QRコードのキャプションがありましたがとにかく莫大の量(計200点)の展示がされていてすべてスキャンするのは難しいです。

彫刻的な特質をテーマーにしたラインナップ展示
→テーマ名どおり無機質なカラーリングで統一したような空間演出が施されていました。
本質的な特質
→淡いカラーリングのプロダクトのラインナップが多い印象でした。
特に気になったプロダクト。こちらはサイズ的にローテーブルとして使うのかなと思いますが天板の藍色が美しく写真ではなく生で見てほしいプロダクトです。単色でなく層になった色合いで上空から海面を見るような景色と色の深みを感じさせる装飾になっていました。
https://julienlagueste.com/
瞑想的な特質
→ダークな色合いと木目が際立つプロダクトが多く展示されていました。

このような形で計200点のプロダクトが展示されていました。
このコーナーを一通り見てみた感想としては
2022年のトレンド家具について知ることができる。
まだ発売されていない製品を見ることができる。
製品の詳細を知ることができる(各製品にQRのキャプションがあります)
コンセプチュアルな空間演出を体験できる

といった感じでこちらも前コーナー同様とにかくインテリア好きにはたまらない空間でした。


「③ライジングタレントアワードコーナー」
こちらは若い世代のクリエーターを発掘して世界に向けて「ライジング・タレント」を紹介とのことで世界各国で今後より活躍が期待されるクリエイターが紹介されていました。その中で私が気になったクリエイターをこちらでは紹介させていただければと思います。

岩元 航大。プロダクトデザイナーで展示作品はPARI PARI
→表面のランダムな色合いと模様が印象的でした。自然的な雰囲気とアート的な模様に魅了されました。
狩野 佑真|Yuma Kanoオリジナルマテリアルである「ForestBank™️」の展示
→植物を化石化させたような印象で色合いも落ち着くようなカラーリングのマテリアルでした。

このような形で多くのクリエイターの作品が展示されていました。
このコーナーを一通り見てみた感想としては
話題のクリエイター(インテリア関係)について知ることができる。
製品の詳細を知ることができる(各製品にQRのキャプションがあります)

といった感じでこちらも前コーナー同様とにかくインテリア好きにはたまらない空間でした。


まとめ

このような形で著名なデザイナーから話題のクリエイター、トレンドのインテリア家具など、とにかく濃密な展示内容でした。展示期間は短めですがインテリア好きは確実に満足する内容になっているので是非訪れてみてください。自分のインテリアの知見を広げるだけでなくきっとお気に入りのデザイナーやプロダクトが見つかると思います。

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