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楢山雑考

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雑記マガジンです。日々の思ったこと考えたことできごとなどを記します。
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記事一覧

別れの流儀

※この記事は、4年ほど前に運営していた趣味ブログの中から抜粋し、一部修正して転載したものです。 社会人になってすぐ、父から手紙が送られて来た。 手紙には色々書いてあったが、その中には 「社会人になれば人との別れを大切にしなさい」 と書いてあった。 当初あまり意味が分からなかったが、その言葉を心に留めて生活した。 −−−そして3年後、最初の別れの節目が訪れた。 警察官を退職するとき、父からの言葉を思い出し、部署問わず全ての職員に挨拶をして回った。 その他お世話に

28歳病

僕は今28歳だ。 4ヶ月前の10月に誕生日を迎えた。 29歳まであと8ヶ月。 30歳まであと1年8ヶ月だ。 28歳とは28歳。 まぁまぁよい歳である。 若い、と言っても20前半ほどエネルギッシュな感じはなく、逆に若くない、と言っても30を超えた人ほどの落ち着きがあるかと言えばそうでもない。(もちろん人によるが。) 特別若くもなく、特別若くなくもない。 要は過渡期にある歳なのだ。 28歳の心境じゃあ28歳なんて、特段取り立てて記事にするような歳でもないじゃない

行動力について考えてみた話

「◯◯さんって行動力ありますよね。東京出てきたり、海外行ったりで。」 シェアハウス住まいの僕の、ルームメイトである大学生くんがそう言った。 ちなみに「◯◯さん」とは僕のことを指しているわけではない。 数ヶ月前ノマドニアとかいうWeb系スクールに入学を決め海外に飛び立った他のハウスメイトを指してのことだ。 そしてそんな彼からしたら、思い立って東京に出てきたり、海外行ったりしていた僕も、同じく行動力がある方に見えているらしい。 しかし自分ではあまりそうは思えないのだ。

仕方なかったんだと思いたいという話

生きる上で目標としていることがある。 それは後悔をなるべくしないように生きるということだ。 死ぬときがいつか来るのならそのときになるべく後悔をしたくない。 そう思っている。 だから僕は思い立ったことはわりとすぐにやってしまう。 すぐではなくても、時期を見ながら結局はやる。 今までの生活を一変させるようなことも、わりと簡単にやってしまう。 それは他人が見たら、あの人は気分屋なんだろうねと思うだろう。 それは否定しない。たぶんそんなものだろうから。 そしてそんな

この春高校を卒業した妹に「高校生活に点数をつけるなら何点か」聞いてみた。

YouTubeで動画を視ていた時、こんなCMが流れてきました。 あなたの高校生活に点数をつけるなら、何点ですか? この問いかけに対し、今年高校を卒業する高校生たちが理由を述べ回答するというもの。 なんか、ええCMやなぁと思いながら見ていたんですが、そういえばと思い出しました。 うちの妹もちょうど高校卒業したところやん、と。 ってことで、同じように聞いてみました。 あなたの高校生活に点数をつけるなら、何点ですか?→ 妹の回答:−35点 妹(以下、コダックと称す)の

終わりを見つめて

2022年10月2日、おじいちゃんが息を引き取った。 93歳の誕生日を5日後にひかえたその日だった。 先々月にコロナを患っており、その合併症だった。 −−あれは横浜武道館で開催された、ヒカルド・デラヒーバ杯の後。 横浜武道館近くの関内駅から帰路につき横浜駅で乗り換え、そこから一本で最寄り駅の要町駅を目指す電車の中、妹からLINEがあった。 その日、妹は誕生日だった。 ちょうどその朝、誕生日おめでとうと送って少し連絡を取り合ったばかりだったので、その会話の流れでの返