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100%じゃなくても良い 岩瀬コラム25

常に100%は無理がある

「血のにじむような努力」という言葉があるように、私たちの頭の中には、常に100%で取り組まなければいけないようなイメージはありませんか?
 
自分の中の60%くらいの力で努力していると、どこかサボっているかのような感覚。
 
「もっと全力をだせ」
「そんな努力じゃ足りない」
 
このような言葉を周りから言われたことや、自分で自分に投げかけたりされたことがある方も少なくないと思います。


たしかに、時には100%で取り組むことも必要だと思います。
 
ですが、100%で全力疾走したら30秒と持たないように、常に100%でいることは普通に考えて無理があります。
また、自分が100%を出しきれていないと思った時には、自分に対して厳しい言葉を投げかけてしまいます。
 
 
以前の私は、自分に対して常に100%を求めて日々を過ごしていました。
 
私は昔からコツコツと地道に継続することは得意なのに、100%を出しきれない自分に「こんなんじゃダメだ」「もっと頑張らないと」という自己否定の言葉を投げかけていました。
 
このような価値観で過ごしていたので、能力的には成長していても、自己肯定感は低いままです。

すると、力を発揮しなければならない場面で、少しでも自分の100%が出せていないと感じると自信をなくしてしまう。

それによってさらに自分の本来の力が発揮できなくなるという悪循環を何度も経験して悔しい思いをしたことがあります。
 
 
みなさんは以前の私のように、自分に対して常に100%を求めていませんか?
 
その価値観があなたを苦しめているかもしれません。



60〜70%でも良い

100%の力を出し続けることは無理がありますが、60〜70%くらいのペースだったらどうでしょうか。
 
運動で言えば、有酸素運動と言われる軽い負荷であれば、長時間持続することができます。
 
有酸素運動の負荷量で表現するなら、「楽な運動」から「ややきつい運動」といったところです。
 
楽な運動といっても、決してサボっているわけではありません。
 
長期間持続するためにペースをコントロールしているのです。
 
 
 
「いつまで」という期限のあるものに対しては、時には100%で取り組むことが必要です。
 
しかし、知識や技術の向上など、終わりがなく、長期的に継続することが必要なことなどは60〜70%くらいを良しとしてあげられる価値基準が大切だと思います。
 
 
 
60〜70%といっても、人によって大きく差があります。
 
例えば、ランニングでの60〜70パーセントのペースでも、普段運動習慣のない方と、駅伝やマラソン選手では雲泥の差があります。
 
しかし、マラソン選手が最初からそのペースで走れているわけではありません。
 
少しずつトレーニングを積み重ねることによって、一般の人からしたら全力疾走しているかのようなスピードで軽快に走っています。
 
 
つまり、今の60〜70%での頑張りでも、継続することで1年後は今の100%の力くらいを60〜70%くらいで走れるようになり、同じ60〜70%の力でも内容は全然変えられます。 
 
具体的な例として私自身のアウトプットの変化をあげると、1年前は1ヶ月に1回記事を書いている程度でした。
それが、この≪湧く湧くマガジン≫の執筆をするようになって2週間に1回になりました。
始めは少しきつかったですが徐々に慣れてくると、マガジン以外の記事も2週間に1回のペースで記事を書くようになり、この半年間は1週間に1回記事を更新することができています。
 
時々きついと思うこともありましたが、1年前の自分が今のペースで継続することができたかと問うと、かなり無理をしないとできなかっただろうと感じます。
 
こうやって振り返ると、1年前の自分の100%以上の力を、今は70%くらいでこなせていると自覚できます。
 
 
 
60〜70%の力でも、継続することで結果的に今の自分の100%の力を超えていけるのなら、無理に100%を求めなくても良いと私は思っています。
 
100%を求めて厳しい言葉ばかり投げかけていると、精神的にもしんどくなりますし、自己肯定感も低いままです。
 
60〜70%の楽なペースでも、継続できていれば自分に○をつけてあげてはいかがでしょうか?
 
 
 
 
お読みいただきありがとうございます。
 
 
 
岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定スポーツトレーナー
 
 
 
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