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基礎を疎かにしない

ほとんどの人ができている基礎

スポーツや勉強など、何をするにも「基礎」という言葉があります。

そして、この「基礎」は1番始めに教わりますが、非常に奥が深く、突き詰めていくのに終わりはありません。

できるか?
できないか?
で言えば、園児でも教えればできます。

ただし、園児の基礎とプロ選手の基礎では当然「質」が違います。

この「質」を高めていくことが本当に重要で、そこを疎かにしているとどこかで必ずつまずきます。

簡単なようで、1番難しい、というか奥が深いのが「基礎」だと私は考えています。

「それくらいもうできる。」
「地味なことより目立つスキルの練習がしたい」

そう思っている方は、もしかしたら基礎の「質」が低いままで止まってしまっているかもしれません。

基礎と基本の違い

余談ですが、基礎と基本の違いをあなたは説明できますか?

基礎知識とは言いますが、基本知識とは言いません。
基本動作とは言いますが、基礎動作とは言いません。

つまり、基礎と基本には明確な違いがあるのです。

基礎とは
①物事が成立する際の基本となるもの
②建築物の重量を支え、安定させるために設ける最下部の構造

基本とは
①物事が成り立つためのよりどころとなるおおもと

辞書で調べるとわかるようでわかりにくい、、、

なので、簡単に説明していくと、
基礎とは知識や技術のこと
基本とは認識や価値観のこと

つまり、
基礎は理屈抜きで身に付けさせるもの
基本は理屈で考え、議論していくもの

例えば、
3×3=9などの九九は基礎
3人の1組のグループが3つあるから足したら9人は基本

サッカーであれば
ボールを止めて蹴るが基礎
戦術などの動き方が基本

理学療法士であれば
触診技術、コミュニケーションが基礎
解剖学や運動学、生理学が基本

といった感じです。

ご理解いただけたでしょうか?
言葉の使い分けって意外と難しいんですよね。

私自身、人に伝える立場としてこのような言葉の意味を大事にしています。

まだまだですが、、、

基礎のレベルに終わりはない

脱線した話を元に戻します。

冒頭にも話しましたが、基礎は熟練者と初心者では当然「質」が異なります。

スポーツであれば、大抵ウォーミングアップなどで必ず基礎練習をします。

しかし、私たち理学療法士は触診など、スキルを磨くためにどれだけ練習しているでしょうか?

専門家同士でタッチの強さ、深さ、ポジショニングなど確認していますか?

評価や治療プログラムなどの考え方ももちろん大切ですが、基礎が低ければ適切にアプローチはできませんよね?

戦術の話ばかりしても、それを実行するスキル、フィジカルがなければ戦術が実行できないのと一緒です。


一つの筋肉を触るにしても、
筋肉の起始から停止まで辿れるか?
どこに硬結や滑走性の低下があるのか?
筋間、筋膜の捻れ、癒着を捉えられているか?
関節への圧の加え方、力の方向、動かし方はどうか?
自分自身が力んでいないか?ポジショニングは適切か?力源はどこか?

突き詰めていけば本当に奥が深い。

1年、2年、3年と重ねてしっかり熟練していっていますか?

10年、20年経って、初心者と同じようなレベルになっていないですか?

基礎のレベルに終わりはありません。
日々鍛錬していきましょう!!


派手な技より地道な基礎で差をつけろ

見た目がかっこいい技ってありますよね?

サッカーならオーバーヘッドとか、ラボーナとか

治療技術なら仙腸関節の調整とか
(派手かどうかはわかりませんが、、、笑)

どちらにせよ派手な技術も基礎となる技術、身体の使い方のレベルが高くなければ格好良く見えないし、効果もイマイチなんですよね。

逆に基礎のクオリティが高い人は、ただ基礎をしているだけでも、しなやかさ、滑らかさなど魅了するだけのクオリティがあります。

サッカーで言うと(サッカーばかりですが)
イニエスタ選手、遠藤保仁選手など、
ただボールを止めて蹴る動作ですごさが伝わります。

ボールの止め方、置き所、キック一つ一つの技術に加えて、これらの一連の動作の動きの無駄の無さ、力みのなさは、素人の目にも感じるものがあると思います。

じゃあセラピストはどうでしょうか?

あなた自身が、見ている人にキレイと感じさせるような動きができていますか?
周りの同僚でお手本になるような一連の動作ができる人はいますか?

いたらどんどん真似をして、学んでいきましょう。

「守破離」という言葉があるように、まずは真似をすることが大事です。

手本となる人を見つけて、徹底的に真似してみましょう。

ついつい派手なものに目がいきやすく、注目も浴びやすいのはわかります。

でも、基礎を疎かにして派手な技をしていても、格好悪いことが多い。

基礎練習は地味だし、面白みは欠けるかもしれないけれど、日々鍛錬していきましょう。

「地道が近道」とはよく言ったものです。

小さな積み重ねが、あなたを変える。
簡単なようで、簡単にはできないからこそ差がついてしまう基礎。
あなたは大事にできていますか?

お読みいただきありがとうございます。

謙虚・感謝・敬意
知行合一・凡事徹底
岩瀬 勝覚


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