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6/100《死にたいけどトッポキは食べたい2》


1作目では 心の病気がほとんど良くならないまま終わっていた。
2作目のこちらでは 自傷行為が始まるという悪化ぶりが とてもリアルに感じられた。
心の病気は 病院に通ったからといってすぐに良くなるというワケではないから。

自傷行為を始めた著者に対しての先生の言葉にとても共感した。

その言葉とは

「現実は自分の思い通りにいかないことが多いですよね。そういうことがものすごく多いからこそ逆に自分の思い通りにできることを探してしまうんでしょうか。自傷するとか会社を辞めるとか。」

私は自傷行為はしなかったけど
会社を辞めたくて辞めたくて仕方なかったことがあった。(結局 適応障害でその職場を辞めた)
それは 職場での他人の仕事に対する
あり方が どうしても許せなくて
何度も上司にそのことを訴え続けたが
何も変わらなかったからだった。
人を変えることはできない。
先生の言うとおり現実は思い通りにいかない。だから思い通りにできること
会社を辞めるということを望んだんだなと。今考えたら 私ももっと自由にやればよかったんだなと
それができる職場だったのに
私はしなかったし 自分勝手な同僚たちのことが嫌で嫌で仕方なかったんですよね。もっとうまくやるやり方は きっといくらでもあったなと今ならわかるけど
渦中では気付くことが出来なかった。
そんなことを思い出しました。

著者は 自己対話で傷を癒やしていけるようになっていって かなり良くなった。
それでも完治してこの本が終わるわけではなくカウンセリングや薬の服用は続く。
そこもとてもリアルだなと思った。

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