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【薬剤師のリアル】ドラマと現実のギャップとその背景について聴いてみた。

こんにちは、小野由衣子です。

先日、いつもの薬剤師の友人とご飯を食べる機会があり、
今季のドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」について、
話が盛り上がりました。

彼女からすると、ドラマと現実はギャップがありすぎる!!
そうです。
リアルな現場の話が興味深かったので、今日はそれについて書いていきます。


ギャップ1 薬剤師は心臓マッサージをしない。


第一話で、救急外来に運ばれてきた患者さんが心肺停止になった場面がありました。
そのとき主人公の葵みどりは心臓マッサージをしていました。

「薬剤師さんってこんなことまでするんだーすごいなー。」と友人に話したところ、「するわけないじゃん」と返事が。

彼女の話では、
「救急外来にいる医師や看護師に薬は持っていくけれど、診察するところまでは行かない。心肺停止の患者さんの心臓マッサージなんてしたことないよ。余程、人がいない病院の設定なのかな。」と言うことでした。


ギャップ2 薬剤師は夜勤中に患者のところに行けない。

同じ第一話で、主人公の葵みどりが夜勤中に、入院している妊婦の患者さんのところにいき、
症状を聴いて、医師へ報告しているというシーンがありました。

私が入院してきたときを振り返ると、体調が悪くなったときは、
ナースコールで看護師さんを呼んで、看護師さんが症状を聴いてくれていたなと思い、

「薬剤師さんが看護師さんみたいなことすること本当にあるの?」と友人に質問してみました。

彼女の回答は、
「当直って、1人とか2人とかで病院全体の患者さんみてるんだよ。
夜間外来を受診した患者さんの薬を準備しないといけないし、入院患者さんの次の日の点滴の準備とかもあるんだから、病棟に行くとかムリムリ。」

ということでした。


ギャップの背景。

ドラマなのである程度のフィクション的な要素はあってもいいのかもしれないと思いつつ、なぜギャップがあるのかと友人と話していたところ、
原作の漫画の監修について、この記事を紹介してくれました。

漫画の監修をするのは、現役の医療分野のコラムなども執筆しながら、病院薬剤師をしている富野浩充さんという方。

この記事によると、

富野さん自身も薬剤師の立場や存在意義に危機感を抱くことがあるという。「例えば、病変の組織や細胞の観察を専門にする病理医がいるように、薬剤を専門にする医師がいてもおかしくない。薬剤師のあるべき姿、その着地点を漫画に描きたい」と抱負を語る。

とあるように、現実だけでなく「あるべき姿」を描いているのだそうです。

たしかに、「あるべき姿≠今の現実」ではないので、
ドラマと現実とでギャップを感じたのかもしれません。


さいごに

今回、友人と話し、そして、監修の方の記事を読み、
どんな仕事も理想と現実とはギャップはあるよな、と思いました。

自分が仕事を選択したとき、会社を選択したときも振り返り、
どうやって理想と現実のギャップを埋めてきたんだろうな、とも思いました。

このようなことを考えるきっかけになったドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」は、まだまだ話題のドラマのようなので、
働くことなどへの考え方にどのような影響力があるのか、も気にかけながら、続きをみて行きたいと思います。

今日はここまで。それではまた。

最後まで
お読みいただきありがとうございます🙏💕


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