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外国について語るときは3つ並べると面白い

どうもー、ヨシサキです。

最近ではジャカルタでの交友関係も少しずつ広がってきました。

インドネシア在住日本人と話すと大抵出てくるのが「インドネシアあるある」。

大体ネガティブな意見でもポジティブな意見でも「日本と比べてインドネシアは○○」という感じになるのですが

そこで気がついたのです。


私にはもう一つの物差しがあると。


私は大学時代に休学し、カンボジアのホテルで1年弱働いていました。当時のカンボジアやカンボジア人に対する印象が鮮明に残っているため、インドネシアやインドネシア人を観察するとき、自ずと日本、インドネシア、カンボジアの三か国を並べて比較するようになっていたのです。

だから例えば

「インドネシアの飲食店って(日本と比べると)あまり清潔じゃないよね」

という話題が出ると、

「いやいやインドネシアの飲食店って(カンボジアと比べると)めちゃくちゃ清潔だよ!!」

という感じで意見の食い違いが生まれます。

(もちろん個々の店によるのは言わずもがなですが)カンボジアのローカルレストランではティッシュを床に捨てるのが当たり前だったので、はじめインドネシアに来たときは「ティッシュが全然落ちてない!!すごい!!」と感動したものです。

また、仕事ぶりについてもカンボジアと比べるとインドネシアの方が真面目な人が多いと感じます。宗教の影響もあるのか、カンボジア人はいい意味でも悪い意味でも、自分の気持ちにより正直に生きている人が多い気がします。

でも「インドネシア人って結構真面目ですよね」と発言すると、ほとんどの在インドネシア日本人から「何言ってるの??」という顔をされます 笑

こんな話をしてるとめちゃくちゃカンボジアのことディスってるみたいですが、カンボジアの方が好きだな~と思う部分もたくさんあります(むしろ現時点ではカンボジア愛の方が勝っています 笑)。

例えば食べ物。カンボジア料理と言われてもあまりピンと来ないかもしれませんが、タイ料理やベトナム料理のように香草や調味料が複雑な味を作り出していて、ハマるものが多くありました。一方インドネシア料理は癖が少ない分単調な印象。まさかインドネシアに来て、こんなにもカンボジア料理が恋しくなるとは思っていませんでした(とはいえカンボジア料理のお店はなかなかないため、タイ料理やベトナム料理に浮気しています 笑)。いつかこれうまい!!というインドネシア料理に出会いたいものです。


「東南アジア」と括りがちだけど

ところで、私たち日本人はカンボジアもインドネシアも「東南アジア」と括りがちですが、インドネシアに来て感じたのはカンボジアとインドネシアって赤の他人だなということでした。

これまで東南アジアではカンボジアとインドネシア以外に、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム、シンガポールに行ったことがあります。

シンガポールは例外ですが、それ以外の国ではカンボジアと共通のルーツを感じる瞬間がありました。宗教、言語、文明、食文化、気候、旧宗主国の名残などなど・・・。

しかしインドネシアとカンボジアでは今のところ共通のルーツを見つけられていません。せいぜい植生が似ているくらい。日本も含めた三者比較をすれば類似点もあるのですが、少なくとも親戚ではない、という印象です。


もう一つ比較対象があると日本も相対化できる


話を戻します。

日本とインドネシアというように二か国で比較すると、どうしても長年住んできた日本を軸に判断してしまうので、優劣の話になったり、日本の特殊さに気づけなかったりするんですよね。

でももう一つ物差しがあると、途端に見える景色が広がります。私の職場の先輩方もそれぞれタイ、メキシコ、中国等に赴任経験があって、そういう第三国での経験も交えてインドネシアや日本の話をすると、単純な二か国比較よりたくさんの見方、捉え方が生まれてきます。

日本に対しても、これまでは盲目的な愛情(あるいは嫌悪感情)を抱いていたのが、「ここは好き」「ここは直したい」というふうに、相対化して見られるようになってきたと感じます。

ということで、ある国について語るときは、日本と比較するだけでなく、もう一つ物差しを出してみてはいかがでしょうか?マンネリ化しがちな「○○あるある」も、新鮮な話題に変わるかもしれません。

それでは、sampai jumpa lagi~

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