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瑞草的

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瑞々しい草のように
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2022年7月の記事一覧

About the movement of the earth —— あるいはそのエピローグとして

About the movement of the earth —— あるいはそのエピローグとして

前回の続きです。

I died for Beauty — but was scarce
Adjusted in the Tomb
When One who died for Truth, was lain
In an adjoining Room —

He questioned softly “Why I failed ” ?
“For Beauty” , I replied —
“And

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江戸時代に来日を果たし、思いがけず「柚餅子」(ゆべし)を食べる機会に恵まれたバッハ

江戸時代に来日を果たし、思いがけず「柚餅子」(ゆべし)を食べる機会に恵まれたバッハ

江戸時代: 1603〜1868年。
柚餅子: 柚子を用いた加工食品。
バッハ: 音楽を愛するみんなのお父さん。Johann Sebastian Bach. 1685〜1750年。

雲をつかむような食感。ふんわりと漂うゆずの香り。
ただそれだけのことが、わたしに悠久の時を感じさせた。

太古の時代から、この土地で繰り返されてきた天と地のみわざ。その情景は類まれなる感性をもったこの国の人

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文明堂のカステラ巻きを食べながら文明に対してデュエルを申し込む男

文明堂のカステラ巻きを食べながら文明に対してデュエルを申し込む男

カステラ巻き: カステラをどら焼きの生地で巻いたお菓子。
デュエル: 決闘。一対一。

食感の点で、二つの異なる旋律が調和を奏でているという意味では、先日のナボフ(※ナボナ)にも通じるところがある。どら焼きはしっとりと、カステラはパサつかず、ふんわり。
味の点では、卵の風味とやさしい甘さ。「ハニー」とあるが、とくに蜂蜜の香りはしない。
いや、こんな傲慢な態度ではだめだ。そう思い、検索窓に「

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時には羽のない天使のように

時には羽のない天使のように

あれなんだっけ、ほら……エホバみたいな…

ナボナでした。

北海道ナボナ(亀屋万年堂)

生地は天使の羽のようにふわふわ。しかし真に驚くべきはこの生地とクリームの一体感だ。なめらかな口どけはsweet…否、sweetest.。。。
羽のない僕らを天上の楽園へと誘なう。。
嗚呼、「Angel Kiss」……。
(※ナボナです)

パンの所謂、「あんバターサンド」とはまた違う。バターの香りはするが、

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