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珈琲ノ音

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京都のカフェを巡りて、飲んだコーヒーについて言及していく予定ですが、これはあくまで速記的で、備忘録的なものです、制御不能です、個人的見解です、そのときの気分とか体調とか、もちろん…
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2023年7月の記事一覧

スマート珈琲店

スマート珈琲店

夕方に訪れ、蒸し暑さのなか列に並ぶ、スマートだろうか、列が進み、中に入る、涼しい、実にスマートだ、内装の木の匂い、時が人の顔に刻む皺に似た、温かさを感じさせる、奥から珈琲の香りがしてきた、フレンチトーストとコーヒーのセットを頼む、ブレンドコーヒー、苦味より強い焼きの香りの芳ばしさ、後味はスっと引いていく、長居しない客のように、スマートに、これが、日本が、まだまだ西洋から文化や概念じたいを輸入してい

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喫茶ソワレ

喫茶ソワレ

喫茶ソワレ、ブレンドコーヒーとラムレーズンのケーキ、コーヒーカップが繊細、持ち手をつまむとき、細い骨を折らないように、そんな心が働く、口をつける、その部分もやはり薄く儚げだ、一方コーヒーの液体は舌をじわじわと刺激する密度をもっている、味は酸味がよく出ている、昔ながらの味わい、コク深いしっかりとした風味で、ミルクや砂糖にもよく合う、と書いてあった、

六曜社珈琲

六曜社珈琲

お昼のあと、六曜社珈琲の一階でブレンドコーヒーを飲む、一階は初めて来た、やはりこの穴蔵感こそ喫茶店というものだし、それが今も続いてる場所があるというのはすばらしいし、苦い、しかし、意外と飲みやすくもある、その秘訣はやはりこのクリーンなボディだろうか、そういう意味では、開化堂カフェで飲んだコーヒーに似ている、が、やはり違う、これはファーストタッチこそ苦いが、口に含んでいると、極彩色のように様々な色が

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開化堂カフェ

開化堂カフェ

開化堂カフェ、ブレンドコーヒー、これほど繊細で美しいボディに出会ったことがかつてあっただろうか、息をのみ、舌を巻く、そこへ綺麗に抽出された苦味はもはや心地よい、コーヒーというドリンクに対する、最大級の賛辞である、

トリビュートコーヒー

トリビュートコーヒー

トリビュートコーヒー、近くをとおるたび看板を見かけて、気になっていた、というか、ビルの三階にあって、そもそも看板しか見えないので、余計に気になっていた、エレベーターを降り、おそるおそるドアを開けると、極上のシックさ、真夏の京都はもう、一瞬でこことは別の、外の世界の出来事になった、カフェというよりはバーだ、雰囲気的に、薄暗い店内、バー的な、お洒落なジャズが流れている、インドネシア、ブルーリントンをオ

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Murmurコーヒー

Murmurコーヒー

Murmurコーヒー、高瀬川沿いの素敵なカフェ、昼下がり、菊町ブレンド、高温でじっくり焙煎することで香り、コク、苦味を引き出した、とメニューに書いてある、焦げたような香りはないので、それほど濃く感じず、スッキリとした印象、味わい深い苦味、ナッツやチョコに近い香り、