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他の誰かより悲しい恋をしただけ

今週はほとんど雨。
今年は梅雨入りも早くて、桜が咲くのも早くて、何もかもが早い。

先週、彼から連絡が来てから、ずっと頭の中でぐるぐるしていた。
本当は会いたいってこと。
本当はたくさん話をしたいってこと。
わたしのマシンガンみたいなトークを聞いて、あははって笑ってほしいって思うこと。
ご褒美に手をギュッと握って欲しいって思うこと。

月曜日の夜に婚活に関して母からまた色々と忠告を受けてせっかくここのところなんとかメンタルも良い感じだったのに、ぐちゃぐちゃにかき回された。
泣きすぎて、目が腫れすぎて昨日は化け物みたいな二重で出勤した。午前中はリモートで研修だったから人と会わずにすんで、それでもわたしのまぶたはほとんど治らなかった。

今日の朝起きて、左のまぶただけ元々の二重より狭くなっていて、ああこれまた当分続くなと諦めた。



両親はわたし以上に、わたしが一人っ子であることにコンプレックスがあって、あれこれダメダメと言ってくる印象が昔からある。
ワガママと思われないように、兄弟がいると思われるように、なんだか知らず知らずわたしはそう振る舞っていたように思う。それが高じて、わたしは一人っ子だと聞かれることはほとんどなく「お兄ちゃんいそう」という架空の兄弟を想像させられるくらい頑張ったと思う。



そんなわたしは、本当に心が落ち着ける場所があまりなくて、唯一が彼の前だったんだと思う。
自信がないこと、もう頑張れないよってこと、弱い部分は両親の前より確実にさらけ出していた。そんなに全てを出し切っても「そんなところも好きだよ。あなたはそのままで魅力的だから」と言ってくれた。


異性に対してありのままでぶつかっていけて、こんなわたしを全力で受け止めてくれる人がこの世界にいるんだと思うと救われた。
もう少しくらい頑張って生きてみようと思った。


お祝いしてくれるらしいから、軽い気持ちで来月ご飯に行こうかなと思う。

結果的には誰にも許されない悲しい恋だし、
最終的にはわたしが振り返らずに前だけを見て進むしかない。
それでも、友達以上にあれこれなんでも話せる人がわたしにも一人くらいいたっていいじゃないのって思う。それが、例えば言い訳だったとしても、やっぱりわたしにはあなたが必要なのかもしれない。


ちゃんと婚活もするから。
世間や両親が求める結婚をしよう、してみたいとは思う。
だけど、唯一、心だけは永遠に自由で誰にも支配されないものであることをどうか赦してください。そう願わずにはいられない朝だ。





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