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寂しくて眠れない夜は


寂しさが増してくることがある。
誰かに、あの人に電話したくても、できない。
誰かの声を聞いて安心したい。
寂しくて眠れない夜が、ある。



「みんな泣きたい時もあるよ」
ドキュメンタリードラマで普段泣かない強い女の子がそう言って涙を流していた。


人に言えないことってたくさんあるでしょ。
わたしも、あなたも。
どうしようもない夜のどうしようもない気持ちこそ、強く肯定したいと思う。
だって、どうしようもない日のどうしようもない夜のどうしようもない自分って一番切実な気がする。
暗い場所にいる自分を、「今は少し運がないだけ」と愛沢えみりさんの本にあった言葉を思い出して言い聞かせて自分を認めてあげて、だけどきっと光はあるんだよってことを信じたかった。


いつだって正解を求めた。
そのために涙を流したことだって何度もあった。
でも、もしかしたら「正解」を考えてはいけないのかもしれない。
いつも、自分なりや世間にとっての正解を探し続けるから苦しくなって辛い。
「正解」なんてものはなくて、人生は「決断」で出来ているんだと考えるとなんだか腑に落ちた。


欲しいスマホを「今買い換えるか」「次の新しい機種が出てからにするのか」、
買っている株式を「今買い足すのか」「今、売却するのか」、
長年付き合って進展のない恋人と「結婚するのか」「別れるのか」、
そんなの正解なんて誰にも分からない。

正解を選ぶことが大事なんじゃなくて「決断」することが大事なんだと気づいた。


その決断に至るまでの材料や知識、経験、計画などはすごく大切。時間がかかっても決断までは悩み尽くせばいい。



全部自分で肯定して自分の人生自分で正解にするために決断していくしかない。



わたしもあなたもどうか世間が求めてくる、世間に求められる正解に惑わされないで。


寂しくて眠れない夜はベットの側から窓から夜の景色を眺める。
夜に仕事をしている人は夜明けや朝に、寂しさを感じるのかな。


多分わたしはずっとこの先も独りで生きていく。
そんな決断を最近やっと下せるような気がしている。
誰かと一緒に生きていくことも、
好きな人を忘れて生きていくことも、
わたしはできない。


だからね、独りで生きていくの。



わたしの嫌いなわたしでも、いなくならなくていい理由を毎日ひとつずつなんとか探し当ててそれを積み重ねて生きていく意味にしてみよう、と午前2時、窓から見る夜の闇に小さく誓った。





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