小規模事業者補助金との出会い
今年1月、一つも売れないネットショップをどうしようか。
どうしてハンドメイドサイトでは売れるのに、ネットショップでは売れないんだろう。ハンドメイドサイトとネットショップは何が違っていたのか。
支払方法です。
当初ネットショップでは銀行振込のみの取り扱いでした。
プロの方の助言を聞いたのにもかかわらず、手数料が高いからという理由で支払方法を後回しにしてしまったのです。
また、写真がよければハンドメイドサイトのように売れると思っていたからです。
支払方法の多様化はお客様にとって重要です。ましてや手数料がかかる銀行振込をしてまで、当店の商品を買ってくれる人はいませんでした。商品自体の価格よりも手数料のほうが高くつく、そんな状態であることにネットショップをオープンして2か月後にやっと気づいたのです。
クレジッドカードやコンビニ決済などの手数料は1種類につき約1000円。私は支払方法は多様化しなければという考えで以下の決済方法を追加しました。
クレジッドカード決済(VISA)
クレジッドカード(master)
コンビニ決済
楽天決済
paypal
のちにクレジッドカード(master)と楽天決済は解約しました。需要がほとんどなかったためです。単価が低い商材を売る当店にとっては手数料について考えることは非常に重要です。一つ売れても、手数料がかかってしまい結局マイナス。という月もありました。
あれもこれもと考え、無駄な決済方法を選択してしまうのはもったいないことだと思います。自分の商品はどの層が買ってくれるのか、クレジッドカードはどの種類が多く出回っているのかを調査する必要があります。
決済方法を増やしたことにより、少しづつ売上は上がっていきました。
しかし、2,3,4,5月と、マイナスの請求書が届きつづけました。
毎月赤字。売れてもほんの少し。
また、絶望の境地に立たされました。
ここで話が来たのが「小規模事業者持続化補助金」
国からお金がもらえる制度です。といっても全額ではありませんが…。
私はこの補助金に申請しようと決意しました。地場産からのレクチャーも受け、instagram広告のための補助金申請を通過することができたのです。
このとき、「広告」といっても広告表示のアカウントなんて誰も見ないだろう。クリックしてくれないだろうと思っていました。
私は申請開始前に自腹でほんの少しだけ広告を売ってみました。
するとどうでしょう!今までの訪問者が1日、10人に満たなかった当社のネットショップには100人を超える人が閲覧してくれるようになったのです。
当社のページが広告を打つことで見てもらえている
ということを認識した瞬間でした。この補助金を活用してネットショップの広告とその効果について絶対にまとめよう。また、広告を無駄にしないように惹きつける画面を作ろうと試みました。
しかし、完全に自信をなくしてしまった私は「でも見るだけで買ってくれない」と思っていました。自分が提供するサービスや商品に自信がなくなってしまっていたのです。
そんなときに1件、また1件と注文が入ってくるようになりました。
最初はネットショップの裏側の処理にしどろもどろしていましたが、当店で作る商品を待ってくれているお客様がこれだけいるんだ。と実感できるようになりました。instagramのアカウントフォロワー数も増え、企業アカウント以外からのフォローも徐々に増えていきました。
見てくれる人・買ってくれる人が多くなったことは本当にうれしく、そして需要があるということが自身に繋がりました。たくさんのアカウントに埋もれていた当社のアカウント・ネットショップは広告を打ったことによって、たくさんの人の目につくようになったんだと思います。売れないのではなく、見つけられない。そんな状態だったのです。
当社の商品は広告を見たお客様に魅力を与えることができ、今までの努力は無駄じゃなかった。と思いました。
丁寧なサービスをお届けする。
この信念はこんな経験を積んだからこそ、できることだと思います。自分が商品をもらったときに嬉しかったことってなんだろう。ほぼ個人対個人のやり取りの中で、喜びを与えられることって何だろう。
常に考えていった結果、ラッピング対応や手紙対応をするという結論に至ったのだと思います。
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実は小規模事業者補助金ではネットショップリニューアルも組み込まれていました。しかし、コロナの影響で本業の製造業がストップ。私は有り余る時間を手に入れました。
そこで考えました。BASEのようなネットショップを自分で一から作ってしまおうと。カラーミーショップのテンプレートからBASEのようなすっきりとしたデザインにhtml cssを調べながら一から制作することにしました。
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