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鬱になる前の私には二度と戻れないという話

今も復活とは程遠いし、予断を許さない状況ではあるけれど。
ドン底は抜けたかなと思えるようになってきたので、抑うつの症状が酷いとき悩んでいたことを書いておこうと思う。
それは「仕事ができていた頃の私」に戻りたいというものだ。

今年の7月くらい、いや多分兆候はもっと前からあったのかもしれないけど。
業務量がキャパオーバーしてしまい、鬱になった。
バリバリ仕事ができる皆さんからしたらきっと大した量ではないし、甘ったれるなクソゆとりと思われてしまうかもしれないが、要領があまり良くないうえに、元々相談が苦手で抱え込みやすい性格なども災いし、(この辺はこれからじっくり向き合うこととする)、コロナ禍でうまく息抜きも出来なかったこともあるだろうか、まあ色々な要因が合わさったのだと思う。
(でも先輩やベテランさん達だって仕事量捌けていないから、私だけが悪いわけではないと思うのです…違います?あ、はい。)

とにかく作業に集中できないし、思考がまとまらない。今までは嫌なことがあってもなにクソと跳ね返してこれたのに、踏ん張りが効かなくなってしまい、駄々っ子のように仕事が嫌になってしまったのである。納期から逃げたくてサボりたいだけ、やりたくないだけなのだろうかとトイレに逃げ込んでは項垂れていた。(正直のこの葛藤は今もある)
やらなきゃいけない事を何も終わらせてないくせに、定時まで何とか時間を潰して、逃げるように帰宅してまた何もしないで逃げたと自己嫌悪、それでも迫る納期にさらに焦るがやっぱり何もできなくて…最悪の無限ループに入ってしまっていた。

「今までだって、この程度のストレスなら耐えてきたじゃないか。」
「前の私なら他にも色々な仕事を抱えながら頑張っていた。」
「何でこんな事も出来なくなっちゃんだろう…元の私に戻りたい。」

と、できなくなってしまった自分を責める日々。
でもふと、その時に思った。

「“元の私"ってなんだ?」

数ヶ月前の病む前の自分?はたまたバリバリ頑張ってた去年の自分?
当たり前のことだが、過去に戻ることは出来ない。
人間の細胞は1日1兆個も入れ替わっているらしく、6〜7年で全身の細胞が入れ替わるらしい。何なら今この瞬間も私の細胞は入れ替わっている。元の私なんてものは永遠になれないのである。
骨折した骨も再びくっつくことはあるが、折れる前の状態になることはないのと同じだ。(骨折経験が無いので違っていたら申し訳ない)

かなり屁理屈かもしれないが、そう思ったら少し楽になった。
だって、戻れないんだもん。仕方なくない?と。
ここにいる私は、今の私という刹那的なものの連続体なのではないかと思う。
それに、数ヶ月前の私より今の私は0.00001ミリくらいは経験を積んでいるし、成長していると思う(少なくとも鬱の経験は積んでいる)。だから戻らなくていいんだと思う。むしろ鬱になる前の状態に戻りたくないし。

今の自分をしっかり受け入れてあげて、今の自分を更新していこうと思う。

ありがとうございます。 ちょっといいご飯を食べたいと思います。