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形にすること(Weave my echo / attlee)

箱根に向かってる道中でこの文章を書いています。
文字なんて書いては消して、書いては消しての繰り返しだから
きちんと残ってくれている文章たちや、言葉たちは大変貴重だな、と(自分自身のこととして)考えてます。
優柔不断で悩みやすく、後から
ああこれはこう言えばよかったのかなあとなる事に多く直面するようになってからは
何となく、自分の言葉が見れる場所(SNSとか)に残すという事が
なんだか億劫になっていたなあと思います。
自信がなかった、というのとかも大きい気もするけど。
御幣なく、気持ちを100%理解してもらえるように文字を残すのなんて
だぶんきっと不可能なんだろうけど
なんだかそれを恐れていたのかもしれないなと、ぼんやり考えてました。
たぶんこの文章だって、後から後悔したり
こう書けば良かったのかなとか思うんだろけどもさ。


前回末尾に添えた、お知らせはこちらでした。

名古屋で活動をしている、attleeというバンドのジャケット制作をしました。
制作秘話、なんて大それたものはないのだけれども
自分が大切にしていることをきちんとメンバーの彼が受け止めて向き合ってくれたから
私も最大限の力をもって制作できたし、最高のものが出来たなあと思っています。
いくつか候補作品はあったし、自信をもって全部良いと思ってたんだけど
作品が決まり、いざこうして配信されているのを見ると
あ、これで正解だわ」なんて思うことが多々あって
なんだかとても不思議な気持ちです。

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自分自身が大切にしていること。
それは別にわざわざ言いふらしたり、見せびらかすようなものでもないから
伝えたい人に伝わればいいな、ぐらいのスタンスできてたのだけど
目に見えないもの(信頼や愛情とか痛みとか)を大事にしてて
それをくみ取ってくれたから、今回もいいものが残せたんだよなと思います
だから、底抜けな優しさに触れるとどうしようもなくなる、
そんな優しさや煌めきに何が返せるのだろうって、立ち止まってしまう。


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作品の構想を練る時には、秘密の話を幾つも考えて
私が思う意味と、言葉を考えたメンバーと答え合わせをしながら
優しさをくれた分だけ、抱え込んで正解を探し出しに行く。
今回の作品にも、たくさんの意味を詰め込んできたし
でもその答えは別に(あなたにとって)意味などないのかもしれないし、
受け取る人によって意味は変化していくものだから、1つにしなくてもいいよねって思ってます。
なので、ぜひたくさんの考えを教えてほしいです。
気になったら聞いてください、ないしょ話みたいに話しましょう。


配信リリースなので、歌詞を見てもらえないのがなんとももどかしいのですが、(※下に歌詞について追記いたしました)
制作で一番重視したのは歌詞の言葉たち
それに寄り添うように、輝く音たちを別の形にと思って考えてました。
どれだけ力を尽くしても、彼が紡ぎだした光の帯のような眩しさ
それが跡を引くようにできた、光の跡
たぶん私のこんな言葉じゃなんの足しにもならなくて。
だから、移り変わりや変化を大切にする意味も
どの季節の美しさも、すべて無駄なことは無いんだと教えてくれる言葉や音たちに寄り添えたらなと思ってます。
生まれた月や季節を羨ましがって誉めあったり
花びらが落ちる音の話をしたことは、意味として忘れないし、このジャケットを見るたびに思い出すのだろうな
これは1つの意味ではあるけれど、数あるなかの1つだから
これだけが正解ではないよ、とはお伝えしときます。

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今年個展を開催した時も作品についてどう制作したかなど話す機会があって、とても新鮮でした。
きっと聞かれなければ、誰にも話さないまま知られないままだったのかなあとか。
なので、今回もそうです。作品が世に出たといっても「そこから」の話は出そうとしなければ出ることもない。
けれども、こうした思いを形にして世に出させてくれたattleeには感謝してもしきれません。
本当にありがとう。


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沢山の景色を見るたびに、後からであった音楽たちには
「ここの景色でこの曲を聴きたかったな」
「あの時期にこの曲と出会っていたらな」
を良く考えるのだけれど、今回の旅にこの曲たちを耳に携えて進めるのがうれしい。
きっと眩しくて美しい世界が見れるあの場所で、attleeの緑騒と
Future is here.を聴くのがとても楽しみだし
たぶん、帰るころにはたくさんの意味が増えてると思います。
そんな日々をまた残していけますように。


singleのダウンロードはこちら


追記

歌詞を見れるように画像を制作いたしました。


どちらの背景デザインもその曲をイメージしたものです。

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緑騒については、制作過程で作られた1枚なのですが
何枚もの写真と植物が重なり合った作品です。
小ネタとしては、季節の植物をきちんと使ってることや、ジャケットに使った写真たちも入っています。
どの季節の花で、花言葉の意味が何で、といったところも考えて作っているのですが
日本には春夏秋冬の四季折々の花々があるじゃないですか
春は桜、とかの一般的なイメージのお話です。
四季には当てはまらなくとも、「時期」として明確な「梅雨」に当てはまる6月は少し特別だと思っています。
そして、その時期に美しく咲くあの花も。
潤んだ春の花撒く嵐が」という歌詞の一文がとても好きなのですが
一斉に花々が舞いあがり目を細めてしまうような、
光に満ちた世界が見えた気がしたんです。
その意味も込めて、の写真も重ね合わせてあります。

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Future is here.の背景写真は初めに曲を聴かさせてもらったときに浮かんだイメージで制作したものなので
ジャケットにはならなかったけど、こうして形になってお披露目できて嬉しいです。
五月の海、というワードに胸が少しドキリとしたのは
何故か、真夏の海より私は曖昧な季節の海がとても好きで
彩度が少し低くて、なのにより眩しく感じる春や秋の海が好きなのを勝手にリンクしたからなのかもしれません。
何度夏が来ようといつまでも貴方は私の光
この一文が詰まった作品です。
どんなに季節が巡っても光であり続けてくれた人へ、いつかは届くのだろうか、とか考えてしまうけれども
春の海を編んで、夏へと続くこの曲のように日々の繰り返しを大切にと強く思いました。

どんな形であれ、光を紡いで、離さないように
そして日々先々の目印になるような曲たちの、視覚的表現ができて本当にうれしいです。

これからもこの曲や、言葉が、写真が
あなたの光になりますように。


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