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手のひらに甘い月を➖詩
また海岸に居た
薄暗い終わった帝国のほとりで
ひとつ前の恋も終わっていた
何もかもを隠すわたしと
本当はわかっていそうな貴女と
繰り返される欺瞞
本当はわかっていた
わたしの頭の中に宿るようになった
菫色の砂浜に群青の海
きらめく浜辺 夕暮れ時の空
星を砕いたような雲
何かに気づいたように顔を見上げれば
午前四時半のうだるような甘さ
ミルキー・ブルーに蕩けたわ
また海岸に居た
薄暗い終わった帝国のほとりで
ひとつ前の恋も終わっていた
何もかもを隠すわたしと
本当はわかっていそうな貴女と
繰り返される欺瞞
本当はわかっていた
わたしの頭の中に宿るようになった
菫色の砂浜に群青の海
きらめく浜辺 夕暮れ時の空
星を砕いたような雲
何かに気づいたように顔を見上げれば
午前四時半のうだるような甘さ
ミルキー・ブルーに蕩けたわ