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大好きな人とおいしいものを食べるしあわせ。映画『きのう何食べた?』


夫とようやく一致した祝日。『ボストン市庁舎』を見に行きたかったのですが、先週ずっと忙しかったから、重い映画は無理と言われたので、断念。気楽に見れる『きのう何食べた?』の劇場版を見に行きました。

私は、よしながふみさんのコミックは大体読んでいて、夫も『西洋骨董洋菓子店』『大奥』を見ています。この『きのう何食べた?』の原作は読んでいませんが、ドラマは一緒に見ていました。TV東京の深夜ドラマは、充実していることで有名らしく(ギャラは低いらしいですが)、演技派の役者さんたちのすばらしさを2人で堪能していました。

そんなわけで、今回の劇場版も見に行ったのですが、TVドラマよりも若干ハッチャケてる感じなのは、映画だからでしょうか? 登場家族の家族っぽさや、カップルのラブラブを見ているだけで、ほっこりします。秋の京都旅行がすごくうらやましいし、なんといってもおいしそうな、おうちのごはんの数々! アクアパッツァやローストビーフ、おせち料理に肉団子。ああ……

このドラマと映画の見どころは、演技派俳優さんたちの共演でしょう。ドラマではアップになることがほぼない、でも実力ある役者さんのすばらしい演技で、家族が年を重ねていく様子を堪能できるのがなによりの魅力。

このドラマの主役カップルは、結婚という選択肢のないからこそ、不安定な状況の中で、なるたけ一緒にいる時間を大事にしようと努力します。そして、それは日常のさりげない気遣いだったり、美味しいご飯をたべることなのです。

ドラマでは、うまくいく家族と、そうでない家族があるところありますが、登場人物たちがちゃんと年齢を重ねていくところも、当たり前のようで他の物語にはない魅力かもしれません。

私達夫婦も、見終わったあとの余韻にひたりながら、おいしいお店でお茶して、感想をいいあってほっこりしました。こういう休日が、また、ずっと続いてくれることを祈ります。

原作:よしながふみ『きのう何食べた?』(講談社「モーニング」連載中)
監督:中江和仁
脚本:安達奈緒子
主題歌:スピッツ「大好物」
主演:西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗ほか。
制作:東宝(2021年)120分

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