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キニナル地場野菜!黒河しいたけの生産者を訪ねる。

以前、最近のキニナルものとして取り上げた「黒河しいたけ」。

敦賀の地名を冠した敦賀産のしいたけで、その美味しさに一気に惚れ込んでしまい、その美味しさの秘密を探りたくなりました。

「山内久美」さんという、商品につけられた生産者さんのお名前を頼りに、嶺南ケーブルネットワーク(RCN)さんの力をお借りして辿ったところ、ついに山内さんにお会いすることができました!

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こちらが「黒河しいたけ」を栽培する山内繁広さんと山内久美さん。

黒河しいたけの情報が出回っていないのは、それもそのはず。敦賀の地名を冠したこのしいたけは、実は昨年春に生産を始めたばかりの比較的新しい商品だったのです。

メインでしいたけを管理しているのは奥様の久美さんとのことですが、栽培を最初に始めたのは旦那様の繁広さんなのだとか。黒河しいたけとは一体どんなしいたけなのか?なぜしいたけだったのか?誕生の経緯について、旦那さまの山内繁広さんにお話をうかがいました。

ある日、ふと「しいたけを育てよう」と思って。

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兼業農家で、普段は会社員としても働いているという繁広さん。ご両親の代から兼業農家をしており、敦賀の伝統野菜・黒河マナも山内家が担っているそう。

繁広さん「子供の頃から農作業を手伝っていたんで、以前は農業なんて嫌いだったんです。なので普通に会社員をしていたのですが、ある時から急にやりたくなって。それもなぜか『しいたけ』だったんです。環境に適していたのと、敦賀に年中しいたけを作っている方がいなかったからというのもありますが、ある日『しいたけだ』とふと思い、そうなったらもう止まらなくて。

突然しいたけに目覚めた繁広さんは、栽培方法の勉強を始めます。最初はスモールスタートで実験的に栽培をしつつ、しいたけ農家さんを訪ねたり、しいたけにまつわる論文を読んだりしたといいます。

繁広さん「論文を読んだり、実際に育ててみたりするとすごく楽しくて。これならいけそうだということで、昨年ついにこのハウスを立てたんです。」

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黒河の上質な地下水で育つ美味しいしいたけ

こうして、昨年3月に本格的なしいたけ栽培をはじめます。その名前には、黒河マナの生産にも携わる者として「黒河地区を知ってほしい」という思いも詰まっていました。

繁広さん「黒河地区は山が近いので空気も水も美味しいんです。だから育つ野菜や米も美味しいんですよ。黒河しいたけの栽培も水にこだわっています。黒河川の水でも十分に美味しいのですが、より安定して安全安心なお水をと思い、井戸をかなり深くまで掘って、野坂山の伏流水を汲み上げてきています。水質検査も行いましたが、雑菌はほとんどいなくて、本当に上質な水なんですよ」

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ここまで水にこだわるのには、「安全で美味しいしいたけ」を追求するためなのだと繁広さんはいいます。

繁広さん「私が育てるものは、米なども全て、なるべく農薬を使わないようにしています。やはり安全安心なものを食べていただきたいんです。なのでしいたけも、おおい町産の菌床にも薬は入れていませんし、消毒をしなくて済むように捕虫の機械を活用するなど工夫しています。そうすると、水も安心安全にこだわりたくなったんです。」

いまは敦賀市内でしか手に入らない!?

現在はハウス内で約5000株を栽培しているという山内夫妻。「言葉を話しはしないけれど、手間をかけたらその分反応がある」としいたけ栽培のやりがいを語ってくれました。そんな山内さんのしいたけはどこで買えるのでしょう?

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繁広さん「敦賀市内の各種スーパーマーケットさんや、農産物直売所で販売させていただいています。今は基本的に市内だけですね。最近できたドン・キホーテさんにもあるんですよ。最新でしょ(笑)今後は、直売イベントなどにも出店していきたいと思っています。

おすすめの食べ方は、やはりシンプルに、さっと焼いてちょっと醤油とお塩で味付けて。しいたけは何にでも使えますから、佃煮にしたり、マヨネーズやチーズと焼くのももちろん美味しいですよ。」

みなさんも「黒河しいたけ」が気になってきたのではないでしょうか?
見かけた際には、ぜひお試しあれ。

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満面の笑みでしいたけを採るRCNの川﨑さん。いただいたしいたけはこの日の内にさっそくいただきました。長持ちするなという印象の黒河しいたけですが、敦賀市で採れ、そのまま敦賀市内で消費するという、生産者と消費者の距離の近さゆえの鮮度も美味しさの秘訣であり、特長だと感じました。

RCN「私の敦賀note」では、しいたけを収穫する様子や、気になるユニフォーム(?)、さらには調理師免許も持つ奥様・久美さん直伝のしいたけ料理もご紹介の予定です。こちらも合わせてご覧ください!





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