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2ヶ月の短期移住を終えて。 -敦賀市の地域おこし協力隊になりました-

コロナ失業をきっかけに、福井県の越前海岸へと短期移住。新たな土地で新しい生き方を探す23歳の日記。またも、お久しぶりになってしまいました。

コロナ失業をきっかけに短期移住でやってきた福井県。たった2ヶ月の間に様々な生き方をする人々にお会いすることができ、本当に充実した時間を過ごすことができました。そして、本当に様々な巡り合わせ、タイミングが重なり、10月1日付で、同じく福井県の敦賀市で地域おこし協力隊員になりました。

この選択をするまでに色々と悩みましたが、予め定められていたかのような巡り合わせの連続で、思い切って「流れ」に乗ってみることにしました。

この日記を書いていた時はまさにその悩みの中....

それでもなぜ敦賀にやってくることを選択したのか。今回はその「流れ」についてお話ししたいと思います。

■応募せざるを得ない何かを感じた
敦賀の地域おこし協力隊の募集情報は、移住定住マッチングサービス「SMOUT」で敦賀市から案内が届いたことがきっかけだった。

越前海岸での短期移住は8月1日から9月30日まで。それに対し、敦賀市地域おこし協力隊の任期は10月1日からと、この丁度良さにはピンと来るものがありながらも、自由に各地を転々とすることへの憧れは捨てきれない部分があり、応募になかなか踏み切ることができなかった。

越前海岸で暮らし始め、日々楽しく、慌ただしく過ごしている中で、気づけば締め切りが近づいてしまっていた。

飛行機雲

締め切り直前、敦賀市から再度連絡が届いていた。

まだお会いしたことも名前も分からない方だったが、ここまで言われたら何かあるような気がして、応募をしてみることにした。

■かつての人の流れが見える街、飲み屋、キレイな駅

書類選考を終えると1週間足らずで面接が行われた。越前海岸から敦賀までは、1時間半程度。海沿いの奇形な岩を眺めながらのドライブは気持ちが良かった。海を離れ、山を抜けると、敦賀の街並が見えてきた。

「お、なんか熱海みたいだ」

熱海は私の好きな街の一つ。大きな屋根付きの商店街、商店街に残るノスタルジックなフォントの看板たち、様々なカルチャーが入り混じる港街の雰囲気、対するキレイに整備された駅。この雰囲気が、静岡県の温泉地「熱海」を彷彿とさせるものがあった。

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熱海がかつて団体旅行で多くの人がやってきた歴史があるように、敦賀にも、交通の要所としてやビジネス目的で多くの人が訪れた面影を感じた。そして、そんなノスタルジックな雰囲気の中に新しいお店が混ざっていたり、キレイで立派な駅があったりと、街に変化の気配を感じ、興味を持った。

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▲レトロな色使いとフォントの看板が街中にたくさんある。

■敦賀で何かしようとしている人がたくさんいる

変化を感じる街には、やはり変化を起こそうとしている人がいるもの。敦賀を盛り上げる活動をする人が民間の中にたくさんいることを知った。

面接前日、今年7月にオープンしたばかりの敦賀初のコワーキングスペース&シェアオフィス「EN JIN-縁人」-に訪れた。本来ドロップイン利用はできないが、事情を伝えたところオーナーのご厚意で特別に利用させていただけた。

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EN JINのオーナー橋本さんは、私を面白がって、他の利用者に紹介してくださった。女性の新しい働き方として福井でテレワークを推奨する方、東京の仕事をしながら敦賀に住む人、他の市からオフィス見学に来た方など、多くの人にこの日はお会いした。こうして、敦賀にもいろんなことに巻き込んでくれる人がいることを知り、安心した。

他にも、紹介しきれないほど様々な活動をしていることを知った。敦賀を盛り上げようとする人がこんなにもいるのであれば、情報発信役として、面白い変化を届けていけるのではないかと思った。

■おでんとの親和性

フラットキッチンでのイベントを経て、流しのおでん屋活動はぜひ継続したいと考えていた。

そこもなんとぴったり、敦賀は、出汁に欠かせない昆布の加工が盛んな街なのだそうだ。市内には様々な昆布屋があるそうで、職人技のひかるおぼろ昆布など、昆布の種類や形状も様々。様々な昆布を使い比べてみたら面白そうだ。

さらに、敦賀には白身加工の工場もある。もはやおでんの街ではないかと思うくらいに、おでん活動がしっくりくる場所だった。

■希望通りの拠点が見つかる

これからの大きな街の変化を見られること、おでんの材料探しなど、敦賀への興味は高まる一方、「地域おこし協力隊」という関わり方に少し心配していた。もともと、移住定住促進のために作られた国の制度。最長3年、そしてその後も敦賀にいるという選択を継続できるのか、正直断言することはできない。ある意味、「移住・定住」という言葉に囚われ過ぎてしまっていた。

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しかし、ある日突然「関係人口」という関わり方を思いついた。任期中は敦賀で暮らし、敦賀の魅力を発信しつつ、任期後には敦賀に関わり続けられるような場所を作ることを思いついたのだ。それはシェアハウスなのか、ゲストハウスなのか、それともまた異なるものなのか、まだはっきりはしない。

任期中には、自分が発信した情報をもとにやってきた、嶺北や県外の友人を受け入れて、各所を案内できる場所にし、より濃度のある情報発信をしていく。それとともに、任期後も関係人口として流動的に関われる「拠点」を作りたいと考えた。目標ができたことで、協力隊として敦賀に行く決心がついた。

この考えが正しいか、計画通りにいくのか、上手くいくのか、全くわからない。しかし、そんな「拠点にできる場所」に住みたいと住居の希望を伝えたところ、地元の不動産会社から、繁華街の中心地にある一軒家をご紹介いただけた。

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▲お気に入りの場所はお風呂。タイルがかわいい。

駅から徒歩圏内の場所、時間を気にせず飲みにいける場所、DIYをしながら拠点として自由に整えられる場所、というかなり困難な条件。さらに敦賀は空き家情報が上がりにくいと聞いていたにも関わらず、すんなりと見つかってしまったことには驚いた。

鈴木さん「7月に確保したばかりの物件。タイミングが良かったとしか言えない。」

こうして、様々な状況やタイミングが重なり、私は敦賀市の第一号地域おこし協力隊員になることを決めた。

■これからやること・やりたいこと・興味があること

まだ活動を始めて1週間足らず。まずは敦賀のことや敦賀で暮らす人々のことを知ることから地道に活動をしていきたいと思う。しかし少しだけ、今ふんわりとやりたいと思っていることを書きたいと思う。

・情報発信
各種SNSや敦賀市の公式サイト内特設ページにて、敦賀の情報を発信していきます。ぜひフォローしてください。

・拠点整備
住居内にギャラリーや集会所的に使える部屋を作りたい。できれば敦賀市外の友人にも手伝ってもらったり、利用してもらいたい。

・敦賀ノスタルジック・ガイドブックの作成
まだ数日しか住んでないが、敦賀にはノスタルジックなかわいい場所がたくさんあります。そんな暮らしの中で見えるレトロをまとめてガイドブック(ZINEとか)にできたらいいな…。

・おでん
敦賀の食材を使っておでんを作りたい。おでんを媒体に敦賀の魅力を伝えることもできるのでは?


以上、長くなりましたが、今後もこのnote内で移住生活を綴っていきます。
新しい土地で、地域おこし協力隊としてすごす私の暮らしにも、興味を持っていただけたら幸いです。

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▲最近のお気に入りは地元の店「フジパン」で販売しているおにぎり。

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