小学生のプログラミング学習におすすめの教材いろいろ
こんにちは!
静岡県、浜松市のVRエンタメ施設、XCUBEのスタッフです。
普段は施設の技術チームとして、機器のメンテナンス・開発を行なっています。
小学校での必須化から、何かと話題になっているプログラミング教育ですが、
実際に「何を選べばいいのか?」と迷ってしまうと思います。
私も、小学生の頃に「ゲームクリエイターになりたい!」という夢がありました。思い立って独学で頑張ったものの、当時は初心者向け情報が非常に少なく、結局挫折して諦めてしまった…という苦い経験があります。
そんな私の経験から、「当時にこれがあったら良かったのに!」という観点で
いくつかオススメのプログラミング教材を紹介していこうと思います。
【おことわり】
本記事は筆者の個人的な見解に基づくオススメであり、
施設として特定の教材を推奨するものではありませんので予めご了承ください。
① Scratch(スクラッチ)
おすすめ:小学生低学年〜
料金 :無料
難しさ :★☆☆☆☆(カンタン!)
「プログラミング 小学生」で検索すれば、まず最初に出てくるのがこの「Scratch(スクラッチ)」です。
ブロックを組み合わせていくことで、画面上のキャラクターを歩かせたり、喋らせたり、それを応用してゲームを作成することができます。シンプルでわかりやすいこともあり、プログラミングの入門には最適です。
また多くの人が使っていることから、情報も多く存在しており、「困った!」という時に解決策がたくさん見つかるのも魅力的です。
② ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング
おすすめ:小学校高学年〜
値段 :パッケージ版 ¥3,480 ダウンロード版 ¥2,980(定価)
難しさ :★★☆☆☆(割とカンタン)
ちょうど今月出たばかりの、Switch向けゲームプログラミングソフト「はじプロ」です。弊スタッフも数人買っていて、色々ゲームを作っているようです🎮
内容は子供にわかりやすく、丁寧になっていますが中身は結構本格的。一つゲームを作るたびに課題も出てくるので、ただ言われたままに作るだけではなく、考えながら復習できるのもとても良いです!
③ toio
おすすめ:小学校低学年〜
値段 :約¥17,000(バリューパック・GoGoプログラミング同梱版)
難しさ :★☆☆☆☆〜★★★☆☆(カンタン〜ふつう)
toio(トイオ)はプレステや家電でも有名な、Sonyが展開している知育玩具です。値段は少し高めですが、プログラミングがはじめての小学校低学年から、慣れてきて色々作ってみたい!という子供、(なんならガチガチにプログラミングするぞという大人まで)これ一つでどんどんステップアップできる、とてもいい教材です。
小学校低学年ではじめてプログラミングをやるぞ!というお子様には「Go Goロボットプログラミング」がオススメです。命令カードを実際に並べるので、視覚的にもとても分かりやすく、パソコンの操作もいりません。
ある程度慣れてきた、もしくは小学校高学年であれば、toioを使ったプログラミングアプリ「toio Do」を使うのもオススメです。Scratchと同様にブロックを並べてプログラムを作っていきます。toio Doでは色々なサンプルが用意されているため、触りながらプログラミングを学ぶことができます。
④ Minecraft + MakeCode
おすすめ:小学校低学年〜
値段 :無料(ただしMinecraft Windows 10 Editionの購入が必要)
難しさ :★★☆☆☆(割とカンタン)
子供から大人までお馴染みのMinecraftを使って、プログラミングを学ぶことができます!(ただしWindows 10バージョンが必要です)
前述のScratchを使ったブロックでのプログラミングに加え、こちらではPythonという言語を使って、本格的なプログラミングで動かすこともできます。
またこれとは別で、Minecraft Educational Editionという学習用途に適したバージョンのマインクラフトも存在しており、こちらでは一つ一つクエストをこなしながらプログラミングを学習していくことができます。
日本語情報が少ないのが少し難点ですが、導入方法を紹介しているブログや動画もありますので気になる方は検索してみてください!
⑤ Unity
おすすめ:プログラミングにある程度慣れてから or 中学・高校生
値段 :Personalは無料
難しさ :★★★★★(難しい)
これは教材ではないのですが、上に挙げたScratchなどで慣れてしまい、ここからは本格的なプログラミングに挑戦してみたい!という小学生や、初めてだけどしっかりゲームを作ってみたい!という中学生や高校生の年代にオススメです。
Unityはゲームを作るための開発ツールで、Personalであれば無料で使うことができます。実際にプロが現場で制作するのに、広く使われているツールです。Plus/Proといった有料版もありますが、個人開発であれば基本的にPersonalで十分本格的なゲーム開発ができます。XCUBEにあるゲームも結構な数がUnity製です。
プロ向けのツールですので、C#(シーシャープ)というプログラミング言語を使ってゲームを作っていくことになり、これまで紹介したモノに比べて格段に難しくなります。また、それなりの性能のパソコンが必要です。
Unityを初めて触るのであれば、「Unityの教科書」を読みながら勉強するのがオススメです。Unityの基本機能に加えて、プログラミングが初めての人のための参考書にもなっているため、両方一気に勉強することができます。
おわりに:初心者向け学習教材って実際どうなの?
「プログラミング学習って、キーボードでコードをタイピングしていく、本格的なヤツじゃないと、意味がないの?」という疑問が必ず一度は生じると思います。
結局のところプログラミング教育で一番重要なのは、「コンピュータを思い通りに動かすには、どうすればいいのか?」という論理的思考力や、考える力を身につけることです。
カタカタと英語をタイピングするプログラミングでも、見た目がわかりやすいプログラミング入門教材も、根幹の考え方は同じです。この考え方に慣れておくかどうかで、本格的なプログラミングもすんなり受け入れられると思います。