
なぜ居心地のよい場所と悪い場所があるのか。
あなたにとって居心地の良い場所ってどこ?
家族、親友と過ごす時間、お気に入りのカフェ、所属してるコミュニティ、会社、ママ友との井戸端会議。
ぼくにとって居心地のよい場所はどこだろう。
そのように考えたときに、そもそも居心地がいいってなんだ?って思った。
社会学者のハーヴィ・サックスさんが提唱した概念で、「成員カテゴリー化装置」というのがあるらしい。
【私たちの日常的な会話は、つねにある特定の「成員カテゴリー集合」をもとに理解可能になっている (『はみだしの人類学』松村圭一郎)】
ちょっと分かりづらい。
要するに誰かに家族を紹介する時に、
「こちら父です。こちら母です。こちら事務職の会社員です。」
とは言わないということ。
父、母と説明するなら、勤務形態ではなく妹や兄といった「家族」という統一のカテゴリーを使うよね。という話。
まぁ、当たり前といえば当たり前。
なんでこんな話を持ち出したかというと、
日常の人間関係において、単一の成員カテゴリー集合的な繋がりばかりだと生きづらいのではないかという話をしたい。
例えば今会社が息苦しいと感じたならば、それは「会社員」という単一のカテゴリー集合で人間関係が組まれてしまうからではないか。
上司のAさんとコミュニケーションを取るとき、「上司のAさん、部下の私」というカテゴリーをこえて複数のカテゴリー集合を共有できたらどうだろう。
【男、親、野球好き、繊細さん、ツッコミキャラ、リベラル、土星人マイナス、AB型】
「あ、君も土星人マイナスなんだ。どおりで似てると思ったんだよ!」
上司と部下という差が、人間関係のすべてだったのが、「土星人マイナス」という同士に変わる。
もしかしたら、違う展開もあるかも。
「土星人マイナスって何?あ、占いか。
僕はなんだろう。水星人プラスだって。通りで笑うポイントが違うわけだね。」
となったら、居心地も変わってくるかもしれない。
もし誰かのSNSの投稿にイラッときたとしても、
同じチワワ好きだと知ったらどうだろう。
居心地よい場所って、複合的に繋がれる場所なのかもね。
おしゃべり版もあるよ。
良かったら聴いてみてね。