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創造性が求められる未来を攻略する方法

このnoteは途中まで無料で読めます。めためたです。今回は『創造性が求められる未来を攻略する方法』について話します。『再現性が求められる現代を攻略する方法』に繋がる内容になっています。よろしくお願いします。

このnoteは、創造性が求められる未来を効果的に生きたい方、学際性とは何かと思っている方、より価値のあるスキルを持ちたいと思っている方、専門性を持ちたいと思っているけど具体的な専門家像が掴めていない方が対象です。

このnoteを見ると、学際性やそれに近い概念を理解することができます。また、既存の専門性のイメージにとらわれることなく専門性について思考できるようになります。


「特化型がいい家電と汎用型でいいスマートフォン」の章の途中から有料になります。有料部分は見なくても「創造性が求められる未来を攻略する方法」に答えていますので、深く知りたい方や応援したい方向けです。

では、結論から述べていきます。

結論

結論を話すと「専門家になることは現代でも重要ですが、より創造性が求められる未来では専門家の中でも学際的な専門家になるといいです。なぜなら、再現性よりも創造性が求められる社会では人間も汎用型でいいからです」

この結論に至るために、まずは、学際性という概念について考えていきましょう。

そこそこ広くそこそこ深いの学際性

学際的な専門性のイメージは何でしょうか? 反対の専門的な専門性とは何でしょうか? と、聞かれると分析することは難しいです。

一般的に使われるスペシャリストとゼネラリストの概念を用いると学際性や専門的な専門家とは何か? の分析に役に立ちます。

スペシャリストとゼネラリストの一般的なイメージ像はこうなります。

スペシャリストはある領域に詳しいプロフェショナルな人物像、ゼネラリストは浅く広く視野の広い人物像です。

抽象的な説明だけだと分かりづらいので、具体的な職業からゼネラリストとスペシャリストを説明していきます。

100%極端なゼネラリストの職業はクイズマスターです。クイズマスターは知識の深さを求めておらず、広さを広げることを目的としています。

一方で、100%極端なスペシャリストの職業は工学ではない理学的な教授です。理学的な教授は知識を広げることを求めておらず、深さを深めることを目的としています。

ここから、専門的な専門家はスペシャリストと近いことが分かります。しかし、学際的な専門家とゼネラリストは、専門的な専門家とスペシャリストの近さに比べて遠いです。なぜなら、スペシャリストには専門家のイメージがありますが、ゼネラリストには専門家のイメージがないためです。

専門家には深さのイメージがありますが、ゼネラリストには深さのイメージがありません。ここから、浅く広くのゼネラリストと狭く深くのスペシャリスト(=専門的な専門家)の間に、そこそこ広くそこそこ深いの学際的な専門家が存在するイメージがあることが分かります。

これまでの専門性とこれからの専門性

一般的な専門性のイメージは狭く深くです。しかし、学際性は、深めるだけでなく広げることも専門性の一部に含まれるようになりました。学際性という概念が、社会で意識されるようになったことにより既存の専門性や専門家のイメージは覆されることになりました。

知能の学際性と技能のフルスタック

学際的な研究者に近い概念にフルスタックエンジニアがあります。学際性が知能に対してならフルスタックは技能に対して使われています。

効率性が高まり作業を分業するようになった現代では、1つの専門的技能を100%極めることで最小の労力で最大の報酬を得ることができます。そんな現代でフルスタックは、複数の技能を最小の労力とは言えない労力で習得します。

客観的かつ打算的に見れば、1つの技能を100%習熟させるほうが現代は効率がいいです。フルスタックエンジニアはなんのために複数の技能を獲得しようとするのでしょうか?

そこにフルスタックや学際性を求める合理的な理由がありそうです。

結論から言うと、2つの利点があります。

より全体を把握できるようになり視野が広くなること

そして、学際性やフルスタックが各専門性の繋ぎになることです。

これから、特化と汎用という概念を用いていきますが、相乗効果のあるスキルをかけあわせていく考え方は特化型の考え方になります。一方で、フルスタックであることは汎用型の考え方になります。

どんな専門家になるといいか?

どんな専門家になるといいか?という問いに対して、フルスタックを含めた学際性のある専門家になったほうがいいと答えます。

なぜなら、分業の世界では人間を特化型にしがちですが、未来の労働してもいいししなくてもいい世界では汎用型としての人間が重宝されると思っているからです。

人間は特化型にもなれるし、汎用型にもなれます。人間の汎用型はゼネラリストとスペシャリストの間の学際的な専門家だと思っています。

特化型がいい家電と汎用型でいいスマートフォン

特化型がいいものと汎用型でいいものが世の中には存在しています。何が違うのか分析していきます。

一言で言ってしまえば、電脳世界では汎用型でよくて、物理世界では特化型がいいみたいなことになります。まずは特化型がいいものです。

特化型がいいもの

特化型がいいものは、目的が人間が物質をどうしたいかのもので、創造性の反対に再現性を置くとして再現性を求めるものです。

具体例として家電が分かりやすいです。家電は、物質の熱い、冷たい(熱冷)、動かす、止める(静動)で構成されています。厳密に言えば、物質の熱い冷たいは原子の振動でしかないので、原子の静と動と言えますが、世の中のよく使われる特化型の家電、例えばドライヤー、エアコンは熱い冷たいで構成されてるので熱い冷たいで考えると実用的で分かりやすくなります。

また、動かす止めるは掃除機や洗濯機がゴミや汚れを移動させているところで使われています。アクチュエータが用いられているものは特化型になるイメージです。

家電から特化型がいいものは、物質の静と動の再現性を目的にしているものだと分かりました。

次に、汎用型でいいものについて考えてみます。

汎用型でいいもの

まず、汎用型でいいものと汎用なものは違います。

汎用なものは概念に多いです。インターネット、音、熱、光など何にでもなれるエネルギー、言語も汎用的です。抽象的な概念は汎用的になりがちです。

ここでは汎用なものは扱いません。汎用型でいいものを扱います。なぜなら、汎用型でいいには人間が「特化型から汎用型の方が便利だよね」という時代の流れパラダイムシフトを感じることができるからです。ここでは「~でいい」が重要な考えになります。

汎用型でいいものは、目的が人間が感じるもの、再現性の反対に創造性を置くとして創造性を求めるものになります。

汎用型でいいものの具体例は少ないです。

例えば、分かりやすいところで日常的に使っているスマートフォンです。

さまざまな機能がスマートフォンという汎用型の機械に積まれたことはみんな周知の通りです。例えば、特化型のカメラや特化型のPCを使わなくてもスマートフォンで十分なライトユーザーを取り込んでいます。PCはスマートフォンが登場した現代でも汎用的と言われたら汎用的ですが、スマートフォンが登場したことによりスマートフォンと比較してPCは特化型の機械にパラダイムシフトしました。

図.1 特化型がいい家電と汎用型でいいスマートフォン

ここから有料になります。

有料部分の内容は、大規模言語モデルや拡散活性化モデルから特化型と汎用型の分析、リサーチャー、キュレーター、コメンテーターからの学際性の分析、アカデミックと対比してストリートでの学際性、そして、専門性とは何か?について、コンシューマーとクリエイターから分析になります。

次に最先端な領域で例を上げると、大規模言語モデルです。

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