どうせ世の中無意味

生前整理

どうせ世の中無意味

生前整理

最近の記事

成人式:鳥取編

 私も典型的なタチで、地元の知り合いの中で連絡先を共有している者は誰一人としていませんでした。そのため、17歳の頃から早々に成人式は撤退し、沖縄の禁足地巡りツアーを行う予定を立てていましたが、震災の影響で丁度フライトが混雑し、これも破綻します。 新しい計画chatgptとの相談の結果、目標を島根へと移し、出雲大社と宍道湖の観光に切り替えました。ユニバ行きの深夜バスで東京〜難波まで移動し、残りは高速バスで難波〜鳥取に移動します。 鳥取観光→出雲へ前乗りして野宿→3:00起床

    • 熊と私

      振り向くと後ろに熊がいた。 右前足から繰り出された突きを、間一髪で避けたわたしは、それを掴み、自分の腕を相手の逆関節方向に振り上げた。 効くはずもないと思っていたが、鈍い音がし、微かな手応えを感じた。このままのリーチを保つのは不味い。いっそのこと近付いてしまえば、組みつきだけを避ければ良く、後ろへ回り込んで逃げることもできるだろう。 取っている腕を使って体を引き寄せようとしたが、体重差でこちらが熊に向かう形となった。 構わず振り上げた腕を使って顔面に肘と拳を入れ、胸の辺

      • 波戸岡 景太:ラノベの中の現代日本(講談社現代新書)

        概要ラノベを用いて日本を評論する民俗学本。必ずしも歴史を論じるものではない。後半は日本の個と集団の在り方について述べられ、柳田國男味がある。当然だが、ラノベなので平成初期から現代までが舞台である。 入手方法買える。筆者は現在も活動中。 辞書的な使い方をすることになるはずなので、所有するのであれば電子媒体が適していると思う。

        • ニコライゴーゴリ(訳:平井ユリヤ):外套・鼻(岩波文庫)

          概要ゴーゴリの外套と鼻。 入手方法普通に手に入る 補遺外套は昔見たことがあったけれど、やはり読んでいて辛い。 鼻ははじめてだけどむずかしかった。私も朝起きて足があることにびっくりすることがある。寝ている間にどこかに行ってしまっているのだろうか。

          矢野利裕:ジャニーズと現代日本(講談社現代新書)

          概要創設から311震災まで、あとがき的にそこから数年前後のジャニーズについて端的に評論される。最近のjrなどには触れられない。作者がDJだったということもあり、ジャニーズオタクというよりhiphopオタクの印象が強く見受けられる。 人名に誤字が見受けられる。そこまでジャニーズについてそこまで詳しく書かれているわけではなく、タイトルはすこし大振り。 入手方法流通している。媒体としては新書だが内容は雑誌に近い。電子で持つ。中古では安いことのみ利がある。 補遺ジャニー喜多川、

          矢野利裕:ジャニーズと現代日本(講談社現代新書)

          佐藤彰男:テレワーク 「未来労働の現実」(岩波新書)

          概要テレワーク評論。DXって言ってるけどDXじゃないよね,みたいなものはもうこの世に溢れすぎてそれが当たり前だと思っているけれど,本書が発売されたのは2008年。当時としては珍しい切り口だったのかもしれない。古典のような雰囲気だ。 クラウドワークスが好きな人は読まない方がいい。 入手方法在庫が少ない。読みたかったら早めに手を打とう。 補遺そんなの今では当たり前だろ、と思える内容が書かれているが、15年前から当ててきているのはすごい。そして当時からテレワークは様々な職場で導

          佐藤彰男:テレワーク 「未来労働の現実」(岩波新書)

          自衛隊を活かす会:新・自衛隊論(講談社現代新書)

          概要how to自衛本。現在(厳密には当時)の自衛隊を否定することなく,楯の会も作らずに,自衛隊の可能性を探る。さりげなく入っている図表が見やすい。クソビジネス本は見習って欲しい。 入手方法普通に買える。 補遺政治に対する考察に鋭さを感じた。すっきりと的確に述べている。嫌味ったらしい展開も見たい。

          自衛隊を活かす会:新・自衛隊論(講談社現代新書)

          ジョナサンカラー:ソシュール(岩波現代文庫)

          概要ソシュールの評論本。 この本の中でも述べられているように、彼にははっきりとした研究成果がないため、内容は著者の力量に委ねられるが、わかりやすくまとまっている。 入手方法 新品中古ともに安い。在庫は怪しい。 補遺 フロイト好き。

          ジョナサンカラー:ソシュール(岩波現代文庫)

          読売ぶっくれっと:戦後政治 時代の証言者 中曽根康弘(読売新聞解説部)

          概要戦後からイラク戦争までの時期、議員引退までの様子を中曽根自身が語る。 単行本とされているが、薄い冊子に近く、短時間で読了することができる。 入手方法なし

          読売ぶっくれっと:戦後政治 時代の証言者 中曽根康弘(読売新聞解説部)

          中沢彰吾:中高年ブラック派遣(講談社現代新書)

          概要派遣ルポ。週刊文春でも刊行されたらしい。文章が面白く、牛嶋くんのような胸糞具合はあまりなく読むことができる。人材派遣業界の闇と題されるように、主に中高年の派遣事情とピンハネの実態、日本の派遣制度の問題について語られる。 入手方法中古相場は安い。書店での取り扱いも多く、Amazonなどでも手に入る。表紙が可愛いのでリビングに置きたい。 補遺真空パックの魚と試験監督が逃げた回がツボ。 労基の描写がもっと欲しかった。

          中沢彰吾:中高年ブラック派遣(講談社現代新書)

          小島武夫:食と日本人の知恵(岩波現代文庫)

          概要日本の食に関する歴史、主に食材と調理法について学ぶ。発酵学を専攻した著者が展開する。歴史に明るく、古い文献についてよく述べられる。本のうしろの方に参考文献を記述しているので、そこから新しい本を見つけることもできる。 アジア史についても触れるが、一項目ごとが短く纏まった読み切り形式なので挫折することはまずない。少し飯テロ味がある。蘊蓄本。日本人上げ。 入手方法在庫が少なそう。ちょっとしたラックの本棚に置きたい。 中古で欲しい。雰囲気として。 補遺お腹がすいた。

          小島武夫:食と日本人の知恵(岩波現代文庫)

          メモレビュー 石毛直道:食卓の文化誌(岩波現代文庫)

          概要世界の食に関する内容(調味料、食器など)がよく纏まり、歴史や民族風習などに触れる。ジャンルはたくさん。目次を参照してよみたいところだけ読み始めるのも良いかもしれない。 闇鍋 無礼講 下駄 闇汁 凍豆腐より凍こんにゃく幼児の肌洗う 1765 パリ レストラン 入手方法中古と新品に価格差がある。本棚におきたい。 補遺ハンナアーレントが述べたように、料理は人間の根本的な労働である。 わたしは歩く方が好き。 最近、ニコニコとかにあがっている料理動画が好き。

          メモレビュー 石毛直道:食卓の文化誌(岩波現代文庫)

          メモレビュー 坂口恭平:現実脱出論(講談社現代新書)

          概要やはり著者の世界観が光る。著者の体験談にも近いため賛否が分かれるが、冗長敵でなく、新書で読みやすいため一度手に取る価値はある。 入手方法最近は安い。好みで言えば紙で持ちたい系のやつ。 補遺彼の現実脱出はわたしで言うところのハルマゲドン、現実は仏性になる。最近は家に帰りたいが口癖になりつつある。 巣は箱庭にも近く感じる。筆箱箱庭論はいまだに進行中です。

          メモレビュー 坂口恭平:現実脱出論(講談社現代新書)

          メモレビュー 西田宗千佳:ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える(講談社現代新書) 

          概要当然、動画配信系のサブスクサービスの歴史、評論が入る。仮にサービスを体験してない人が読む場合は意味がないため、後か先にサービスを体験しよう。 2015年発売なので情報の古いところが見られる。注意。読む価値はなしとはいえない。 入手方法電子、中古ともに新品価格と比較して極めて安い。 補遺最近ネトフリ解約した。 映画をもっと観るべきだと思うのだけれど。やる気がない。 ザッピングUI。

          メモレビュー 西田宗千佳:ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える(講談社現代新書) 

          メモレビュー 原田広二:警察捜査の正体(講談社現代新書)

          概要近代以降の警察のいじられポイントがよく纏まっている。著者の体験に基づいたものはあまりないので注意。この本を読めばよくあるネットの警察叩き記事を見る必要もないだろう。逆にそういったメディアに触れこなかった人は読んでおくべきかもしれない。 入手方法具体的な事例を挙げる形式で話が進むため、どちらかというと電子で読みたい。図書館で借りるだけでも充分だと思う。新品中古ともに市場に存在する。 補遺袴田事件の再審が始まる。教科書で読んだ時からやっと進んだことに安堵すると共に過ぎた時

          メモレビュー 原田広二:警察捜査の正体(講談社現代新書)

          武器屋のオリエンテーション

          私「こんにちは。ネットで見てきたんですけど、ダイニーマのパネルってありますか?」 店主「ええ、ありますよ。大きい方?小さい方?」 私「多分...小さい?鞄じゃないやつです。」 店主「一応、これだね。鞄のやつはこっち。」 私「試してみてもいいですか?このリュックのジップの中に入れてみたいんですけど。」 店主「ええ、いいですよ。」 私「あーちょうどいい。」 店主「....」 私「やっぱりめちゃくちゃ軽いですね。いい。」 店主「軽いですよ。撃たれる可能性があるんで

          武器屋のオリエンテーション