佐藤彰男:テレワーク 「未来労働の現実」(岩波新書)

概要

テレワーク評論。DXって言ってるけどDXじゃないよね,みたいなものはもうこの世に溢れすぎてそれが当たり前だと思っているけれど,本書が発売されたのは2008年。当時としては珍しい切り口だったのかもしれない。古典のような雰囲気だ。
クラウドワークスが好きな人は読まない方がいい。

入手方法

在庫が少ない。読みたかったら早めに手を打とう。

補遺

そんなの今では当たり前だろ、と思える内容が書かれているが、15年前から当ててきているのはすごい。そして当時からテレワークは様々な職場で導入されていたことがわかる。思えばzoom会議だってニコ生のSkype凸と何ら変わっていない。
むしろ今が遅すぎる。

2000年代の近未来感は何だったのだろうと思う。インターネットが普及し、バブル崩壊からの復興、震災からの復興、再生し続けるすごい年だった。しかし同時にずっと2020年のことに思いを馳せていた。みんなが将来へ抱いていた希望は改元という形で顕現し、そんなに大したことがなかった。
正直に生きていた時代だったと感じる。

熊沢誠 強制された自発性

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