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アメリカン・スリープオーバー

青春時代を思い出してる時の感覚になった。自分の思い出じゃないのに、なんだかどっぷり浸ってしまった。特に大きな出来事が起こるわけでもなく淡々と進んでいくこの手の群像劇って、観ていて眠くなってしまうことが多いんだけど。

スリープオーバーとはお泊まり会のこと。アメリカのこういう文化いいな〜お洒落だな〜って思ったけど、思い返してみたら自分も中高生の頃は結構お泊まり会してたなぁって思い出した。友人宅で泊まりはよくやってたし、運動会の打ち上げのクラスキャンプや、自分達だけでコテージ借りて打ち上げしたりとか。映画の甘酸っぱさが、完全に自分のあの頃の甘酸っぱさとリンクしてしまった。

それからマギーの可愛さがエゲツない。冒頭で出てきた彼女を見た時は、どちらかと言うと可愛くないしなんか好きじゃないなぁと思っていて。それが彼女の様々な一面を見ていくごとに好きになっていって、終盤のウォータースライダーのシーンからの翌朝のダンスシーンでもう虜になってしまった。てかあのダンス…何?!ジャンルが全く分からないけど可愛すぎる。これは何可愛いと言えば正解なんだろう。

私の経験では、お泊まり会した翌朝の雰囲気ってあまり良かった記憶がなくて。いつも同じようなどんよりとした爽快感のない切ない気持ちになっていた気がする。だからより本作の朝の迎え方がとても幸せに感じたのかもしれない。眩しかったなぁ。儚すぎる多幸感がとても良かった。

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