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ブルー・バイユー

3歳の時に養子としてアメリカにやってきた韓国生まれの男アントニオとその家族のお話。大人になったアントニオはシングルマザーだったキャシーと娘のジェシーの3人で貧しいながらも幸せな暮らしを送っていた。ある日の些細なことがきっかけでアントニオには市民権がないことが分かり、国外追放命令を受けてしまう。

今も実際に起こっている問題だという事、そしてこの先も強制送還される人が増える見通しである事が劇中でも語られている。

30年以上暮らした場所からある日いきなり追放されてしまうなんて想像できないくらい残酷なことだ。

死ななければ生きていける。家族の存在があれば生きていける。けれど、何から何まで上手くいかない茨の道。みんな良い選択と悪い選択その両方をしているから、誰を責めても救われない。自分の選択が通らない子供が1番かわいそう。そんな子供であり父であるアントニオと娘のジェシーの物語であったと思う。

泣き過ぎて翌日目の腫れがなかなか引かなかった。泣かせにきてるのが分かっていても、そんなのどうでもよかった。あんなに感情爆発したのは久しぶりだった。

キャシーの元旦那のキャラ変にも泣いてしまった。でも、少し唐突な感じがしたから彼の気持ちの変化をもう少し丁寧に描いてほしかったかな。

辛い映画だったけれど、観てよかった。


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