#28 美意識を鍛える？ 【書評】世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか？ 経営における「アート」と「サイエンス」
◾️はじめに
だいぶ前に役職が上の人との会話の中で出た本。そん時は気にならなかったけど、気になり読んでみました。
◾️要約
世界は複雑で不確実（VUCA）である。そこを勝ち抜くリーダには論理的・理性的な外部のモノサシではなく、自分の倫理観・美意識・哲学に基づいて意思決定をしていくことが求められる。そのため普段からアートに触れ、そこで培われた言動で他者を巻き込んでいけるようにしなくてはならない。だから世界のエリートは美意識を鍛えている。
◾️感想
へぇと思う。なぜ欧米のエリートが哲学を学ぶのか、は別の本ですが、この本ではアートが経営に活きる理由、いや、この世の中では論理と理性で立ちゆかないということを示してくれている。これからはロックンロールこそ必要
とは言ってないけど、そういうこと。wing it!
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◾️オススメ
VUCAを生き抜く方に。論理・理性でアートの必要性を理解したいあなたに。
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◾️要約（詳細）
◆一章 論理的・理性的な情報処理スキルの限界
現在のように複雑かつ不安定な世の中で、論理と理性のみで意思決定すると、必要な情報が揃うまで意思決定が膠着する、また最終的な解はやり方が同じであれば同じものになっていくため差別化できなくなる、という２つの問題が発生する。そのため論理と直感、理性と感性の両方をうまくバランスをとる必要がある。
※大切なのはバランス
◆二章 巨大な自己実現欲求の市場の登場
全ての解がコモディティとなり、自己実現欲求を満たすものだけが受け入れられる。デザインとテクノロジーはコピーできるがストーリーと世界観はコピーできない。言語化できない。
これらがこの市場で勝ち続けるために必要であり、これらの要素を美意識高い日本は持ち得ている。
※細かな所に意識がいく日本の良いところを失わぬよう、生活の一つひとつを丁寧に、過ごしていきたいものです。
◆三章 システムの変化が早すぎる世界
決められてないなら何をしても良いわけではなく、邪悪にならずにいることが重要。依拠しているルールを相対化し、客観的に考える知性、美意識こそ重要になってくる。手段を選ばず何でもしていいわけではない。
※自分の立脚点をしっかりと。一歩引いてそれが正しいと思えるか。
◆四章 脳科学と美意識
適時適切な意思決定には理性と情動の両方が必要である。
優れたリーダはセルフウェアネス、つまり自己認識力（自分の状況認識、自分の強みや弱み、自分の価値観や志向性など、自分の内側にあるものに気づく力のこと）が非常に高い。
高度な意志決定の能力ははるかに感性的・直感的であり、絵画や音楽を美しいと感じるのと同じように私たちは意思決定している。
※ここにいる、俺のカンがそう言ってるってやつ。
◆五章 受験エリートと美意識
システムによく適応することが良い生を営むことではない。より高い次元から自分を俯瞰するメタ認識能力を獲得し、自分の有り様を評価するモノサシが必要である。
システムを相対化し、システムを修正することができるのは適用しているエリートだけ。
様々な便益を与えてくれるシステムをその便益に拐かされずに批判的に相対化する、それこそがエリートに求められる姿勢である。
※システム自体を創りだすことが崇高。創り上げたシステムは都度アップデートしていかなければ。
◆六章 美のモノサシ
VUCAの世では主観的なモノサシが必要。
経営陣にも美意識の目利きがいる。何かを任せるのに必要。
美のマネジメントに審美眼・哲学・倫理観が求められる。
※ちょっとここ、自分のメモのつながりがわからないです。ごめんなさい。美意識の目利き→任せるのに必要？→美のマネジメント？？
◆七章 どう美意識を鍛えるか
無批判にシステムを受け入れることを拒否し、
システムの内部にいてこれに最適化しながらもシステムそのものへの懐疑は失わない
そしてシステムの有り様に対して発言力や影響力を発揮できるだけの権力を獲得するためにしたたかに動き回りながら、理想的な社会の実現に向けてシステムの改変を試みる
これが現代のエリートに求められるもの
そうなるためにアート鑑賞やメタファーを使いこなすことが大切。周りを感動させられないと大勢を動かせない。
※深い文章だなぁ。
◆終わりに
物質主義・経済至上主義による疎外が続いた世紀から、新たな人間性ヒューマニズム回復の時代が来たのかも。生産性・効率性といった外部のモノサシではなく、真善美、美意識による内部のモノサシに照らして自分の有り様を考えていただければと思う。
※自分の有り様、、、考えよう。
◾️アクション
アート力を高める行動を実践しよう。まずは絵日記かな笑
◾️読みやすさ
★★
◾️ハッシュタグ
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