【その他】ライター業はビジネスである。である (強調)【地獄度 : ★★★】
ビジネスパートナーを探しているとは思えない募集文
ほかの業界と同じように、WEBライター業界でも「求人広告」を目にすることがあります (WEBで)。
クラウドソーシングサイトの依頼文なんかも、求人の一種ですよね。
そこでよく目にするのが…。
■業務内容?
採用した方だけにご連絡します。
■報酬?
こちらで採用を検討している方だけにお伝えします。
■選考基準?
白紙!
ふつうの求人ではありえません。
いえ、ライター業界でだって無視ですよ、こんなの。
でもそれに群がる、意識低めライターたちがいっぱいいるのも事実です。
前にも言いましたが、ライター側にも「ビジネス」をしているという自覚を持ってほしいですよね。
プロのライターが「大好きな文章でお金がもらえるなんてそれだけで幸せです!」って言ってるのは、ビジネス的戦略です。
趣味の延長でライティングをしている素人は、さっさと考えを改めてくださいね。
ビジネスの常識が通じないライター業界
話を、クライアント側に戻しましょう。
「ビジネス」をしているとはどうしても思えない「求人」。
ぼくはライターに対する敬意がない、と感じます。
どうしてなのかとても不思議なんですが、WEBライター業界ではビジネスの常識が通用しません。
求人っていうのは報酬と業務内容を公開して、それを請け負う相手を探す仕組みのはずでは?
報酬が記載していないことについては、「企業側にも事情があって…」みたいな話も聞きます。
どんな事情かはよくわかりませんが、連絡を取り合って、打ち合わせまでこぎつけて「ほかに質問は?」の段で初めてとんでもない単価を提示されるこっちの身にもなってくれと。
時間の無駄です。
お互いに。
ひどいものだと「大手企業メディアに掲載」とだけ書いてある求人 (?) まで。
だから? って話ですよ。
その案件は内容どころか、文字数も納期も記載がありませんでした。
「言われたとおりに働けばいいんだ」って意味なんですかね。
全然わかりません。
そういう案件に興味本位で応募してみたこともありますが、採用されたのはきらきら経歴のライターでした。
これだけの経歴があって、これだけの高額案件を請け負っていても、こんなところに応募しちゃうんですね…と思ったのは、別にひがみではありません (舌打ち)。
なんですかね。
選ぶ権利はクライアントだけにある、と思っているんでしょうか。
本当に不思議です。
本当にあった! 失礼過ぎるクライアント
企業の公式を名乗る相手からも、同じようなスカウトをもらったことがあります。
テストライティングの依頼で、内容は「のちほど」。
ただし、報酬額は記載してありました。
「採用後は2円になるので、2円分の価値のある記事を書いてください (意訳)」
もうね、本当に目を疑いました。
2円分の価値のある記事を書け?
何を言っているのかわかりません。
もちろん、ライティングテストの報酬は1文字2円以下です。
貧乏なのかな?
あと、ぼくのプロフィールと実績、見てないのかな?
当時、ぼくは3円以上の記事しか書いていませんでした。
そのぼくに安価で「テストライティング」をさせたあげく、2円分の仕事しか回さないって、正気の沙汰とは思えません。
ふつうにスルーしました。
いえ、実際には1円だろうと2円だろうと、仕事の質は変わりません。
受けた以上は最善をつくし、求められた水準以上のものを提出するのがプロです。
プロのライターは、ちゃんとしたクライアントを選ぶ
そう、ぼくらはプロなのです。
プロのライターに向かって「2円の仕事だと思って~」などと言うこと自体が、とんでもなく失礼です。
相手にされなくて当然です。
繰り返しますが、ぼくらはプロなんです。
ライターは駆け出しだろうと初心者だろうと、ビジネスをしているという自覚を持って欲しい。
これは実力の問題ではありません。
ビジネスをする気があるのかどうか、という話です。
ビジネスとしてライターを名乗るのだから、品質の向上を目指して努力するのは当然です。
依頼するクライアント側にも、もちろん自分の目的にかなうライターを選ぶ権利があります。
しかしそのことは、ライターを軽視していい、ということにはなりません。
いいライターに巡りあえない理由は…
相手が個人か大企業かに関わらず、ぼくはライターをビジネスパートナーとして見ていないクライアントとは仕事をしません。
ビジネスをわかってないな、と思うからです。
ぼくはクライアントの上司ではないので、ビジネスの心得まで教えてやるつもりはありません。
黙って去ります。
もしもあなたがクライアント側で「いいライターが応募してくれない」と思っているなら…そういうことですよ?
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