妊娠糖尿病で検査入院①
前回の記事 の通り、この度、妊娠糖尿病で入院することになった。※病院名は、無事出産したら公表しようと思っているので、それまでは都内の某病院ということにしておく。
今回の入院では、カロリーを制限された食事をとり、その前後の血糖値を測るのだが、入院初日の昼・夜、そして翌日の朝の計3回の血糖値が問題なければ最短1泊2日で退院できるという。ただし、1回でも引っかかると、そこから食事内容を変えて検査をし直すことになるので、その分退院が伸びていくということだった。
いざ入院!
75g糖負荷検査から約1週間後の入院日。当日は朝8時までに朝食を済ませ、10時に来院するよう告げられた。
夫と一緒に病院へ。まずは入退院窓口で受付し、申込金を支払う(退院時に差額を清算)。その後、受付の方?が私の荷物を持って入院フロアへ案内してくれる。さながらホテルのコンシェルジュサービスである。現在はコロナ対策のため、夫とは1階でさようなら。
入院フロアに着くと、待合スペースへ通され、担当の助産師(看護師?)さんから入院の流れについて軽く説明を受けた。その後、助産師さんは「部屋の準備をします」と言い、書類と検尿コップを置いて一旦去っていった。(その間にアンケート記入、体重測定、検尿を済ませておくよう言われる)
すぐにトイレに向かったのだが、肝心の「とった尿をどうするか」を聞き忘れてしまったことに採尿後気づく。トイレ内に提出用と思しきトレーが置いてあったのだが、本当にそこに置いてトイレを出てきてしまって良いのだろうか。
だって次に入ってきた人にその尿見られちゃうよね?!尿ってこんなにオープンで良いの?病院ってそんなもんなの?助産師さんに聞こうにも、その時点で私はすでに尿を手に持っている。尿片手に院内をうろうろして誰かとすれ違おうものなら「え、こいつ尿持ってるよ...」と思われてしまうではないか。
散々悩んだすえ、一旦コツプをトレーに置いてトイレを出て、ダッシュでナースステーションへ。(もし間違っていた場合、誰かが後からトイレに入ってきて「え、だれかの尿じゃん...」となるのは何としてでも避けたい)
で確認したところ、トレーに置きっ放しで正解とのことだった。ほっとしたとともに、たかが尿検査でぐったり疲れてしまった。初めからこんな調子であるから、これから先が思いやられる。
入室&諸々検査
しばらくして部屋(4人部屋)に案内された。その日、私以外に同室に入院しているのは1名だった。
荷物を置くなり、問診があるとのことで書類だけを持って別室へ移動。そこで既往歴や緊急連絡先、仕事、妊娠前の飲酒喫煙、服薬などについて質問された。検温と血圧もここで測定。
入院部屋へ戻り、今度はNSTである。なんだなんだ意外と忙しいな...という印象だ(血糖値の検査しかしないと思っていたので)。
心拍とお腹の張りを確認する機械を当ててベルトで固定。心拍はだいたいずっと130台、張りは10前後の数値だったが、赤ちゃんが動くと心拍は140〜150、張りは20くらいに上がる感じだった。人によってこのへんは違うかも。
40分くらいやっただろうか。前半ずっと赤ちゃんが寝ていたようで、途中で助産師さんが様子を見にきてくれた。
「赤ちゃん、寝てるみたいですね〜ちょっと、起こしますね。」
「!(起こすとは?)」
「失礼しま〜す」
助産師さんの手が私の腹に伸び、まるで臼に張り付いたおもちをむに〜っと剥がしていくような感じでこねる。右へ左へゆっさゆっさ。すると、ぐに〜っと動き出した私の腹。え、起きたのか?今ので起きたのか?
「起きましたね!(にっこり)」
起きたんだ...なんと原始的な起こし方であろう。何故だか私はここで「腹の中で赤ちゃんが生きているのだな」と改めて実感したのであった。
NSTが終わったのがちょうど昼前、ようやくここからが糖尿病入院の本番である。前段が長くなってしまったので、次回に続く。
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