「母からの解放」読書感想文

こんにちは。あすぺるがーるです。

今日は、信田さよ子さんの「母からの解放」という本を紹介します。

今の私のように、母親の存在に悩まされている方（特に女の方）必見の一冊です！

豊富な毒母被害の例

この本では、多種多様な毒母からの被害の例が載っています。

・母親に汚らわしいものを見る目で見られた
・健康に悪いしきたりを強制された
・父のDVから母を庇おうとしたら貶された
・あからさまに病んでみせても無頓着だった
・異性と付き合うたびにストーカーされた

そして、これらの問題にまつわる心理的背景が、娘側と母側の双方から丁寧に描写されています。

娘側がこれらの問題から抜け出すことができた場合、どのようなきっかけで抜け出したかも書かれています。

世の中には多種多様な毒母がいますが、それでもどこかしらはこの本の例にあるような心理的背景が当てはまるのではないか、と思います。

実際私にも心当たりのある文章がありました。

「母娘だけ」の問題ではない

母娘問題というと、母と娘個人の問題として語られがちですが、信田さんはそれをはっきりと否定しています。

母親たちの問題を、個人的な特徴と決めつけ、切り捨てるのは簡単ですが、それによって弊害が起こるのです。（P.34）

信田さんは、母娘問題に苦しむ方が増えた理由を、様々な側面から分析しています。

・女性に生まれたことで縛られた性役割
・女性を取り巻く社会の情勢
・父・他の家族との関係

ネタバレに近くなるので詳細は後ほど書く本分析で書こうと思いますが、母と同じ時代を生きたことがない私にも分かりやすく書かれていて、非常に勉強になります。

母から逃れるための解決策

この本では、母親と距離を置き、物理的・心理的束縛から解放される方法が丁寧に書かれています。

親子関係に悩む人向けの本に書かれている「母から逃れる方法」に関して、私は大いに不満があったのですが…

この本ではそんなことはありませんでした。

諸事情により母親と離れて暮らすことのできない人が少しでも楽になるための方法も、ちゃんと書かれています。

繰り返しになりますが、全ての母親に悩む人に必見です！

あと、身近な大切な人が「母が辛い…」と言っているのを聞いたら「そんな大げさな」という前にこの本を手に取っていただけると嬉しいです。

母からの解放 娘たちの声は届くか

そういえば著書の信田さん、Twitterやってるのか…失礼がなければいいのだが。

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