「普通」って何?
こんにちは。あすぺるがーるです。
調子がいいのか、思ったより新記事が書けそうなので書いていこうと思います。
今回のテーマはタイトルの通り、「普通」って何ぞや、ということです。
「普通になりたい」
マイノリティーの人たちと繋がっていると、こんな感じのことをよく聞きます。
それを聞く度、私は思うのです。
「普通になるって、そんないいことなの…?」
「普通」の意味
「普通」という単語をコトバンクで調べたところ、以下のように記述がありました。
特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。
この記述は、辞書的意味としては妥当だと思います。
「普通」は本当に「普通」?
皆さんにここで、少し考えてみていただきたいことがあります。
「ごくありふれたもの」
「あたりまえであること」
それって、あなたのいる世界と違う世界でも、本当に「ありふれた」、もしくは「あたりまえ」のことですか…?
30年前は、スーツを着なくても就職面接に受かるのが「あたりまえ」でした。
20年前は、カタログで買ったものがいつ届くか分からないのが「あたりまえ」でした。
10年前は、携帯メールでツイートするのも「ありふれた」ことでした。
エチオピアでは、水は女性が大きなタンクを背負って持ってくるのが「あたりまえ」です。
シリアでは、返事として舌打ちをするのが「あたりまえ」です。
韓国では、受験に間に合いそうにないときにパトカーを呼ぶのは「ありふれた」ことです。
でも、今の日本ではどれも「あたりまえ」ではないし、「ありふれたこと」でもありません。
「普通」になる必要、ある?
このように「あたりまえ」なこと、「ありふれた」ことは、時代や場所を変えればすぐに変わってしまうのです。
そして私たちが生きているうちにも、「普通」は日々変わり続けているのです。
そんな「普通」なんかに自分を合わせようとしてたら、自分が何だか分からなくなるし、ただただ疲れるだけでしょう。
確かに、「普通」でないことや「普通」を知らないことによって困ることもたくさんあるでしょう。
しかし、あなたが今「普通」の人だと認識している人も、あなたと違う社会・違う時代に生きれば、きっと困るに違いないのです。
そして個人と環境によって度合いが大きく変わるとはいえ、誰もが人生のどこかしらで「普通」でないことに困り得るでしょう。
今、あなたが「普通」でないことのどこが悪いのでしょう?
仮に「普通」でなかったとしても、ただそれだけであなたが死ぬことはありません。
私の過去に何一つ「普通」はなかったし、現在も「普通」ではないけれど、それでも生きています。
「普通」よりも大切なこと
もちろん、社会でやっていくには周りに合わせなくてはいけないこともあります。
あなたが周りの人に及ぼすダメージは、可能な限り少ないことが求められるでしょう。
しかし逆に言えば、周りの人を直接的に害さないことなら、「普通」でなくても全く構わないのです。
自分の好きなこと。
自分のライフプラン。
自分の在り方や、アイデンティティー。
これらのことは必要最低限のマナーと法律さえ守っていれば、たとえ「普通」でなかったとしても誰からも責められる余地のないものです。
むしろ責める方が人間としてアウトです。
生きていくにあたって「普通」になることより大事なのは、「自分がどう生きたいか」だと思います。
自分の生きたい生き方を明確にして、そのために自分が何ができるか、何が必要かを探求し、足りないものがあったらそれを補う方法や、足りなくても実行できる方法を探す。もちろんマナーと法律は守って。
それに途方もなく労力を使うかもしれない。
それを実現するのに何十年もかかるかもしれない。
ときには、それを根本から書き換えないといけないかもしれない。
でも、自分を生かしてなりたい自分を目指し、生きたい生き方を探求し続けるあなたは、空虚な「普通」を目指して生きているあなたよりも、何倍も輝いて見えるでしょう。
最後に、「This is me」の歌詞より。
Look out 'cause here I come
And I'm marching on to the beat I drum
I'm not scared to be seen
I make no apologies, this is me
気をつけなさい、私が行くわよ
自分で叩くビートにのって進むの
見られることは恐れない
謝ったりしないわ、これが私だもの
The Greatest Showman Cast - This Is Me (Official Audio)
他の誰かや世間の「普通」の叩くビートではなく、自分の叩くビートで進んで、胸を張って「これが私!」といえる人生を送りましょう!
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