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子供を気分障害・不安障害にさせないために

本日は、脳科学的なお話です!

気分障害・不安障害という言葉があります。恐怖感や身体的不快感が強まったりすることです。

これらは、効果的な治療法が不足しているために、できるだけ「予防」することが肝要です。

2017年のデューク大学の研究では、この予防法に関する結果を発表しています。

このnoteでは、
1.気分障害・不安障害の前兆は何か?
2.気分障害・不安障害は何によって引き起こされるのか?
3.どうすれば気分障害・不安障害を避けることができるのか?
に分けて説明したいと思います!

1.気分障害・不安障害の前兆は何か?

気分障害・不安障害の前兆は、2種類あります。
「高脅威(High Threat)」と「低報酬(Row Reward)」です。

高脅威は、脅威に関わる行動を調整する扁桃体が高い活動を示し、ストレスが溜まったり、ネガティブになったり、心的外傷後ストレス障害の発症リスクが高まっている状態のことです。

低報酬は、目標指向の行動を調整する腹側線条体が低い活動を示し、うつ病のリスクが高まったり他のストレスフルなライフイベントも相まって、よりネガティブな影響を受けている状態のことです。

なので、脳の状態としては、「扁桃体の活動が高まっている」「腹側線条体が低まっている」と、気分障害・不安障害の前段階であると言えそうです。

とは言え、普段から扁桃体の活動と腹側線条体の活動を測定できる人はいないので、自分が気分障害・不安障害になっていないかをちゃんと確かめたい人は、MASQ-SFをやってみると良いでしょう。または、病院の精神科・精神神経科に行ってみると良いです。

2.気分障害・不安障害は何によって引き起こされるのか?

気分障害・不安障害の原因は多岐に渡りますが、近年、原因として大きく取り沙汰にされているのが、SNSの利用・スマホの利用です。

ピッチバーグ大学医学部の研究チームによると、SNSガメンタルヘルスに及ぼす影響として、SNSの利用頻度が高ければ高いほど、うつ病になりやすいことがわかりました。
研究は、米国に住む19-32歳1,787名に対して行われました。

彼らにSNSの利用時間とうつ病についてのアンケート調査を実施しました。結果、SNSの利用時間は平均61分/日でした。また、調査対象の1/4以上がうつ病リスクが高い、さらに、SNSの利用頻度が高い人のうつ病リスクの高さは、利用頻度が低い人のそれの2.7倍という結果になりました。

また、ニューヨーク州立大学のカグラー・イルディリム准教授によると、ノモフォビア(スマホ依存している状態のこと)のスコアが高い人は、社会不安の程度が高く、うつともいえる状態にあることがわかったそうです。

どうしてSNSがうつ病を引き起こすのかについては、ピッツバーグ大学医学部の研究チームの同論文では、「SNS上で友人らの投稿を目にすることで、自分以外の人たちは幸せで充実し」ていると指摘しています。

3.どうすれば気分障害・不安障害を避けることができるのか?

デューク大学の研究によると、不安のリスクがある人が複雑な精神的操作に関与する脳の領域「背外側前頭前野」で高い活動をしている場合、気分障害・不安障害を発症する可能性が低いそう。

デューク大学は、デューク大学の120人の学部生に、扁桃体を活性化するために、怒った顔の人や怖い顔の人を見たり、脳の腹側線条体を刺激するために、報酬ベースの推測ゲームをプレイしたり、単純な記憶に基づく数学の問題に答えさせました。こののち、(平均)7ヶ月後の追加フォローアップでは、気分障害・不安障害の傾向にあった学生の気分障害・不安障害リスクが低下していました。

この研究から、気分障害・不安障害を予防するためには、背外側前頭前頭を刺激するような簡単な暗算・謎解きを行うと良いことが示唆として見受けられます。

お子さんの背外側前頭前頭を刺激する場合には、これらの他に、トランプや将棋、囲碁をやってもらうようにしても良さそうですね。

まとめ

前頭前野は脳が何かを実行するときに司令塔になったり、行動を制御する中枢です。
子供のうちから、ぜひ鍛えておきたい部位ですね!

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参考


https://academic.oup.com/cercor/article/29/1/70/4637600?login=false



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