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脳にはどのような部位があるのか?

こんにちは、WOWCRAFT編集部です!🌸
久しぶりのnote投稿になってしまいましたが、また投稿していきます。
今日の投稿は、「部位別の脳について」です。


知育教育をするにあたって、切っても切り離せないのが脳と知育との関係性です。
いくら知育を行っていても、それが目的が不明確であれば効果が半減してしまいます。(筋力トレーニングをするときに、自分が鍛えている部位を意識しないままトレーニングしていることと同じです)


知育教育の目的は人それぞれだと思いますが、一定数の方が「今後生きていくために必要な能力を獲得するため」ということを目的に設定していると思っております。


その場合、やらなければならないことが
①今後生きていくために必要な能力は何か?
②①の能力のうち、特に幼児期に熟達すべき能力は何か?
③幼児期に熟達すべき能力は、どこの脳の部位と関わっているのか?
④③の脳の部位を発達させるためにはどのようなコトが必要か?

といった事柄を明らかにしていくことですよね。


WOWCRAFTでは、これら①-④のプロセスを皆様と協力しながら明らかにしながら、皆様の「より良い知育」のお手伝いをしたいと思っています!

長くなってしまいましたが、今回は「脳にはそもそもどのような部位があるのか?」を明らかにしていきます!
初回から専門的な内容になっているので、最初に簡単な要約を載せておきます。そちらもぜひご覧ください!✨

記事は約4分で読めます。

脳にはどのような部位があるのか?

本文要約

・脳の中心的な部位は、大脳・小脳・脳幹・間脳である
・大脳は前頭葉・頭頂葉・後頭葉・側頭葉・大脳辺縁系に分かれており、それぞれが思考や感情・記憶などに関わる重要な部位である
・小脳・脳幹・間脳は、それぞれさらに3つの部位にわかれている
・小脳は感覚と運動機能、脳幹は血液循環などの生命活動の維持、間脳はホメオスタシス(恒常性)の維持に関わっている。

はじめに

日常生活で脳について聞くことは多い。
「人間は脳のうち10%しか使っていない」
「脳は7歳までに成人の90%程度まで成長する」
など、真偽の判別がつきづらいものも含めて、普段の生活で耳にすることが多い。

しかし、そもそも
脳はどのような構造になっており、それぞれどのような働きをしているのかが気にならないだろうか?

今回は脳の各部位について整理していきたい。
(また、違う記事で各部位については詳しく深めたいと考えているので、本記事では目的を「脳にはどのような部位があり、それぞれはざっくりとどのような働きをしているのかの全体観を理解すること」としたい。

①大脳

大脳は、脳全体の85%を占める部位であり、思考や感情などを司る。大脳には大きく分けるとさらに、前頭葉・頭頂葉・後頭葉・側頭葉・大脳辺縁系に分けることができる。

前頭葉では、大脳内の大脳皮質(大脳の表面を覆っている灰白質の細胞の集まり)の容積の1/3を占め、思考や判断など高いレベルの知能活動を行う場所である。

頭頂葉では、痛みや温度などの皮膚感覚を司る。最前部には皮膚・関節・筋肉からの感覚情報を処理する感覚野が存在する。

後頭葉は、頭頂葉から送られてくる視覚情報を処理して解釈する部位である。後頭葉が損傷すると、眼は正常に機能しているにも関わらず、視覚によってものを認識できなくなる。

側頭葉は、記憶と感情を生み出す部位である。起きたばかりの出来事を長期の記憶に加工する。また、音と映像の理解にも関係する部位である。

大脳辺縁系は、情動・記憶に関わる機能を司っている。別の記事で詳しく記載するが、海馬や偏桃体も大脳辺縁系に存在している。海馬は、感覚野からの情報を受け取り、その情報を加工して、長期記憶をする場所に送っている部位である。

大脳の発達は、以下の4つの過程を経る

1.神経細胞が新しく生まれた後、遺伝的プログラムによって決められた大脳皮質内の位置(自身の細胞体長の何百倍もの距離のところにある)に到達(遊走という)

2.目的の場所に到達すると樹状突起を伸ばして、シナプス(神経細胞と神経細胞を繋ぐ接続部)を形成し、神経回路網を張り巡らせる

3.このような過程で重要な神経回路が作られていくものの、多すぎるシナプスのために脳の代謝に負荷がかかるようになる

4. 脳の負荷を低減するために、過剰な神経回路網の刈込を行う(ミエリン化という)。この刈込は後頭葉から開始され、徐々に頭の前部に進み、3歳ごろまでに完成する  

参考
http://www.development.m.u-tokyo.ac.jp/migration2.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjscrim/42/0/42_11/_pdf

②小脳

小脳は、脳の背面の下部にあり、脳全体の10%程度を占める。
働きとしては、感覚と運動機能を司る。小脳には主に前庭小脳・脊髄小脳・橋小脳の3つの領域がある。

前庭小脳は体軸(平衡感覚)の維持に強くかかわっている部位、脊髄小脳は運動の際の体感や四肢の筋肉の緊張を調整したり、姿勢の維持にかかわっていたりする部位、橋小脳は前頭葉や頭頂葉から運動に関する情報を受け取りつつ、大脳皮質にフィードバックしながら具体的な運動プログラムを決める部位である。

③脳幹

脳幹は、脳の下部中央にある。中脳・橋・延髄で構成されており、生命の維持に関わる部位である。具体的には、心臓を中心とした血液循環・血圧・呼吸・嚥下といった生命活動の基本を司る中枢である。

④間脳

間脳は、中脳の上部にある。以前までは脳幹に中脳が含まれて定義されることもあったが、近年では独立させて捉える見方が多い。
間脳は、主に視床上部・視床・視床下部の3領域で構成されている。そのうち、4/5を占めるのが視床である。

視床には嗅覚以外の感覚情報がすべて集まっており、視床は、集まった感覚情報を大脳皮質へと伝える時の中継地となっている。
視床下部では、全体としては、自律神経の制御を行っている。具体的には、内臓の働きや血圧・体温などを無意識に維持し、ホメオスタシス(恒常性)を維持している。
視床上部には、松果体があり、睡眠や日内リズムに関係するメラトニンというホルモンを血中に放出している。

まとめ

簡潔にだが、脳の主要な部位について役割・働きを記載した。
ここに記載したことをある程度の共通認識として、別記事にて各部位のクラしい役割・働きやそれと知育時の脳発達との関係について記載していきたい。

参考

http://www.development.m.u-tokyo.ac.jp/migration2.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjscrim/42/0/42_11/_pdf

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