金融業界の概要

金融とは資”金”を”融”通することです。
つまり、お金が余っている人からお金が足りない人にお金を流す役割です。
資金が必要な企業にお金が行き渡ることで、成長するための投資がおこなえる。
お金が余っている人は、お金を出すことで手数料などを得られます。

具体的に言うと、Aくんが就職活動をしたいけどスーツを買うお金がなかっとする。
そこで、Aくんにスーツ代として10万円をスーツを買うお金として貸すと、Aくんが就職活動ができます。Aくんは就職すると会社から給料をもらえるようになるので借りた10万円に利息をつけて返すことができるようになります。

世の中に存在するお金の循環を円滑にすることで、困っている人を助けるということが金融の本来の役割で、社会のサポート役。誰かのために頑張ることができる人が向いている業界とも言えます。

お金を循環させる仕組み(金融システム)は色々あって、仕組みごとに銀行、証券、保険などの業界に分かれていますが、日本における大きな金融機関は個人からお金を集めて企業にお金を回して、企業の成長をサポートするのが主な役割。
金融システムは銀行による間接金融と証券会社による直接金融の2種類存在している。


銀行
日本における金融システムの根幹を担う存在。お金が余っている人に対して、預かりサービスを提供して、預かったお金をお金が足りない人に貸してあげる役割。これを融資といって借りた金額に対してX%プラスして、定められた期間までに返さなくちゃいけない。
このシステムを間接金融といってお金の出し手とお金の借り手を銀行が媒介となることで、銀行がどの借り手に資金を出すかを判断することで、長期持続的に借り手をサポートできる。

証券
直接金融といってお金の出し手が直接資金の借り手を選んでお金を提供する際の仲介役。融資と違って、お金の借り手は返す必要がない代わりに会社の所有権の一部(これを株式という)を貸し手に差し出す必要がある。お金の出し手に対して借り手の情報を提供して株式を所有することで資産運用の手助けを行い、お金の借り手には資金調達のサポートをするのが枠割。借り手に対しても貸し手に対しても、取引ごとにいくらかの手数料を徴収する仕組み。

ここから先は実は派生的な金融の役割といえる。

信託銀行
資産の管理運用に関わる総合的なサービスを提供するのが役割。本来、富裕層に対して預金、不動産、投資信託といった金融資産の運用から財産の承継といった資産管理全般のサービスを提供するため、総合的な金融サービスを提供する役割を担っている。
そこから派生して、年金運用、富裕層向け金融サービス、不動産売買、有価証券の管理といった関連する幅広い業務を手掛けている。預かった預金の融資によって間接金融による金融サービスを担う役割と、年金運用などを通じて直接金融による金融サービスを支える2つの役割を担っている。

保険会社
リスクのある事象が発生した場合にお金を支払う代わりに、発生の有無に関わらず保険料を徴収するビジネス。加入者から毎月一定の保険料を徴収して、徴収したお金を運用して支払いに備え、リスクのある事象が発生した場合には加入者に支払うというビジネス。毎月一定の保険料が入ってくるので安定している。
生命保険会社は、急激に加入者がたくさん死ぬことはありえないので、長期的に安定している。人々の不安をお金に換算して、安心を提供する役割。
損害保険会社は生命保険会社に比べると短期的ではあるが、その代わりに収益性が高い。また、生命保険と異なり企業向けにビジネスリスクをヘッジするサービスを提供しているので、企業の積極的ビジネス展開をサポートする役割を担っている。
預かった保険金は株式などに投資し運用を行うことで、直接金融による金融サービスを支える役割も担っている。

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