入社2週間の美容師が考える、感情労働との付き合い方
こんにちはー、ヲシリンです(^^)
先月、大学と美容専門学校の両校を、無事卒業しました✌
国家試験も合格したため、この4月から晴れて美容師として働き始めたのですが、、
日々感じること、考えることが多すぎて、
そろそろアウトプットしなきゃ~と思い、久しぶりにnoteを開きました (^^;
色々書き出したいことがあるのですが、
まずは生意気ながら、入社初日から思考を巡らせた
「感情労働」
の問題について、私見を綴りたいと思います。
感情労働とは
感情労働とは、アメリカの社会学者ホックシールドによって提唱された概念で、顧客との相互行為の際に使われる感情管理のことです。
私は大学最後の講義「産業社会学」でこの概念を学びました。
感情労働には「表層演技」と「深層演技」の2つの構成要素があります。
わかりやすく言うと、
表層演技は、心で思っていなくても笑ったり、申し訳なさそうな顔をして、いわば表情を取り繕うことで、
深層演技は、「このお客様は大切な人だと思い込まなきゃ!」と自らの心に訴えかけ、自らを騙すことです。
感情労働はサービス産業化が進んだ20世紀~現在に至るまで、19世紀の工業社会における「肉体労働」と比較して表現され、
肉体⇔精神の置き換えともとれるように、精神的負担が大きいことが問題となっています。
感情労働が原因でストレスを感じ、精神に不調をきたすことはバーンアウト(燃え尽き)とも言われます。
接客とは演技、らしい
さて、私が選んだ職業、 “美容師” は典型的なサービス業(接客業)であり、この感情労働の問題とは切っても切り離せない関係にあると言えます。
この2週間、私が入社した会社では、接客業の基本となるマナーの講習や、あらゆる場面を想定した接客対応、表情管理等の研修がありました。
それがきっかけでこの「感情労働」について深く考えるようになったのですが、、
心から溢れ出るものって、やっぱりわかる
簡潔に、私の考えとしては、自らを騙すことはしてはいけないと思います。
つまり、
「表層演技」の多少の必要性は感じますが、
「深層演技」にまで手を染めてはいけないと思います。
心の深部にまで影響を及ぼすと、自分の本当の感情がいずれ分からなくなります。
自分がどんな時に楽しさを感じて、
どんな時には悲しい気持ちになるのか、
その感受性がバグを起こして機能しなくなる危険性があります。
それは仕事以外の場面でも、です。
そもそも、噓紛れもなく心の底からこのお客様を大切にしたいと思えるようにならなきゃ、どんなお仕事でも一流にはなれないと思います。
表層演技に関しても、何も面白くないのに満面の笑みでいたり、大げさに謝ったりするのは、人間味がなくて、むしろ不気味さを与えます。
ただ、私が素敵だなと感じる方は、常に口角が上がっています。
接客業である以上、話しかけやすい雰囲気づくりをすることは大切だと思いますし、それはプライベートでも通ずることだと思います。
人間に“感情”というものが存在する理由を、今一度考えてみてください。
そして 感情 と 表情 は“情”が結び付いて連関しています。
どちらか一方が噓をついていては、それはおかしなことで、その状態をずっと長くは続けられないと思います。
任せたよ、ミッキー
最後に、私の好きなKing Gnu常田大希さんが今年のドームツアー中にあげられていたInstagramのストーリーを拝借して文章を締めたいと思います。
業界は全く違いますが、同じ ”アーティスト(表現者)” としてこの文章にすごく感銘を受けて、たまたまスクリーンショットを撮っていたので、、
おまけとおれい
こないだ某サイトで美容院の予約しようとしたら、
学割が使えなくなったという事実がショックすぎて受け入れられませんでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
ヲシリン