忍者ラブレター【毎週ショートショートnote】

ほとんどの人がスマホを持つようになった昨今。
やりとりはＳＮＳのＤＭかチャットアプリがメインとなり、ネット上には虚実混交の膨大な情報が溢れている。
真偽を確認せず間違った情報を流す者、わざと虚偽の内容を投稿して愉悦に浸る愉快犯、誹謗中傷をする者やネットストーカーが増え、個人情報を盗むハッカーが跋扈した。
ネットに関する様々な弊害が発生したため、一周回ってアナログが見直されるようになる。

その内の一つが忍者便。
企業や団体の機密文書、個人的な内密の伝達を瞬時に隠密行動で相手に届ける忍者集団だ。
専属の忍者便を持つことがステータスになり、思いも寄らぬ所から文ふみが届くのを楽しむ人々が増加した。
突然届く矢文。鷹の足に括られた手紙。煙の中から現われる文。忍者達も様々な手段を用いて楽しませた。
恋がしたい季節断トツ一位の冬に向け、今の季節は愛を語らう文を託された忍者達が凄まじいスピードで走り、飛び、そして潜んでいる。
ほら貴方の後ろにも。

（410文字　ルビ含まず）

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こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。お題は「忍者ラブレター」です。

ちょっと気持ちが落ちていたり、ぼんやりしていたら金曜日になっていました。
明日までに裏お題の方も書きたいのですが……間に合うかなあ。
頑張りたいと思います。

手紙や文章を手書きするのは好きで、以前はよく書いていたのですが、最近は本当に書く機会が減りました。
便せんなどを選んだり、書くインクの色を選んだりするのが楽しかったのですが。
たまに書く機会があると嬉しい。

今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら

毎週ショートショートnote｜羽根宮糸夜｜note

忍者便、存在したら遭遇してみたいなと思って書きました。
読んで下さってありがとうございます。
羽根宮でした。