見出し画像

【心が反応した言葉】『東京都同情塔』九段理江


私はカタカナをデザインした人間とは酒が飲めない。美しさもプライドも感じられない味気ない直線である上に中身はスカスカで、そのくせどんな国の言葉も包摂しますという厚顔でありながら、どこか一本抜いたらたちまちただの棒切れと化す構造物に愛着など持てるわけがない。生理的嫌悪がどうやっても私のカタカナを歪ませる。

『東京都同情塔』九段理江 より


こんにちは。羽根宮です。
いつもはつぶやきで投稿している【心が反応した言葉】ですが、引用文字数が140文字を超えたので、初めて記事の形で投稿します。

九段理江さんの『東京都同情塔』は今回の芥川賞受賞作。
変な切り取り方をされて、AIを使って書いたとか言われていたのが不憫すぎる。
作品内にAIと会話したり、AIに翻訳をさせるシーンがあって、そこの部分は現実のAIのものを使ったというだけなのに。


まだ選評を読んでいないのですが、なるべく早めに選評を読みたいと思っています。

今までの【心が反応した言葉】はこちら

読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。

この記事が参加している募集

推薦図書

多様性を考える

ご覧下さいましてありがとうございます。もしサポートいただけましたら、感謝して活動費に充てたいと思います🐱