見出し画像

本当の自分の気持ちなんて誰もわかってくれないのでわかって欲しいなら対話しよう

フィンランドの幼稚園でインターンをしている時悔しいことがあった

先生の退職が続きインターンの私に
「あなたは日本ではプロフェッショナルだから大丈夫よね」
とクラスを任されそうになった

私はインターンだしフィンランド語ができないので
「自信がない」と言ったが
食後のリラックスタイムに各自マットの上で
ゴロゴロしているだけだから大丈夫!と言われた

でも何かトラブルがあったとき
何が起きたのか子どもから聞き取れない状況が怖かった

きっと子どもたちは好き勝手に暴れるのだろうと
ネガティブなイメージしかなかった
それで怪我をしても説明が出来ない
責任が取れない

しかしこれ以上出来ないと言えず
仕事は仕事なので任された以上はやらなくてはいけない
そう思っていた

出来ない自分と
任されたならばやり切らなければならない

その自分の持っている実力と
それ以上のことを求められるギャップがつらくなり
ホストマザーの前で仕事に行きたくないと泣きついた

するとホストマザーは
「その仕事やりたくないって言ったの?」
と言った

「言ったけど誰も私の気持ちをわかってくれない」
そう言った

でもホストマザーはそのまま続けた

「あなたはボランティアなのだから
自分のしたい仕事を選んでもいいの
もちろんお給料をもらっていたら
やりたくなくてもやらなきゃいけないこともある
だけどあなたがどんな仕事が好きで
どんな仕事が苦手なのか
何が不安なのか伝えないときっとみんなわからない
それをちゃんと伝えた?
あなたがこんなにも1人で保育することに
プレッシャーに感じているなんてきっと先生たちは知らない
だから話をしてみたら?」

いつの間にか私は
与えられた仕事はやる”べき”
プロならやる責任を持ってやる”べき”
と自分を追い詰めていた

確かに最初に「自信がない」と言っただけで
ちゃんとできない理由も話していなかったし
言語ができないとはいえ伝える努力をしなかった

「大丈夫できるできる」
と言われてそれ以上話すことを諦めてしまった

日本の「空気を読む」「察して」という環境とは違う
自分の思っていることを伝える
相手のして欲しいことにどこまで歩み寄れるのか
「対話」をする必要があった


画像1

理想の自分と現実の自分とのギャップ

先生はこうある”べき”
新人はこうある”べき”
母親とはこうある”べき”

というたくさんの理想モデルがあって

先生なら子どもの前ではいつも明るく笑顔でいなきゃ
新人なら先輩に迷惑をかけないようにしなきゃ
母親なら子どもを第一に家事も育児も全部しなきゃ

という自分が思い描く理想や

先生なら行事の司会得意だから任せるね
と本当は人前に立つのが苦手で失敗しないように
たくさん練習しているのにいつの間にか得意なことにされたり

新人なのにしっかりしてると言われて
失敗しないように今まで以上に気をつけたり
間違えたことを言えなくなったり

他人が思い描く理想の姿

そして他人が勝手に描く”あなたらしさ”

そのギャップが大きければ大きいほど
できない自分や期待に答えられない自分が嫌になる

本当にそれはやるべきなのか?
やらないとガッカリされるかもしれないけど
それ以上に何か不幸なことは起きる?
ガッカリされるのも、相手が勝手に期待して
きたことだからされても別にいいんじゃない?

もしかしたら自分の理想の姿って高すぎるんじゃない?

と自分自身と”対話”してみる

「実は私、そんな明るい性格じゃないんだよね」
「実は私、しっかりもののフリしてるだけでかなり無理してます」

と相手にぶっちゃけてみるのもいいかも

ありのままの自分ってなんでも自分勝手にして
理解して欲しいという一方通行なものはなく
こうして自分の思っていること、胸の内を伝えて
相手もそれを受け取ってくれる
キャッチボールのような関係から
自分ができるのかもしれない

私はフィンランドでそれを学んだ

努力して期待に応えたり
少し無理をして頑張ることも
自分の成長のためには必要だけど

頑張るっていうのを24時間ずっと
終わりが見えずやり続けるのはしんどい

初めから諦めて自分が頑張ればいいやと思う前に
その頑張るはずっと頑張れるの?
と問いかけてみる

自分以外に一緒に頑張ってくれないか

対話してみる

相手が血を流していたら目で見てわかるけど
お腹が空いているのか満腹なのか胃の中は見えない

「今お腹空いてる?」
と聞くことで相手の状態がわかる

なのに「お腹空いてるに決まってるのに!察してよ!」
というのは子どもだけ

自分の気持ちも相手からは目に見えない
だから「ツライに決まってるでしょ!察してよ!」
と思う前に対話してみるといいかも

私たちが考える対話に必要なモノ

無題68_20201205155327

対話って言われてもどうすればいいのか…
元々話すことが苦手な私は”対話”をするには練習が必要だった

でもフィンランドの教育を知れば知るほど
対話は避けて通れない

フィンランドのワークショップをやるなら対話が
できて当然!
そう思っていたが事実私は苦手なので絶賛練習中だ
だから苦手な人の気持ちもわかるし
対話しようしようと考えすぎて
逆に何も言葉が出てこなくなってしまうこともある

そんな時はいつもフィンランドマインドならどうなるか
chisatoに聞いて具体的な声かけや設定の
アドバイスをもらっている

これをomenaのワークショップでもやってみたいと
今、こそこそ計画している

yakko

最後まで読んでいただきありがとうございます! もしこの記事が良いと思いましたら スキをいただけると「また更新頑張ろう」というパワーになります^^