何をエンジンに仕事しようか
■マネージャーにとって大事なこと
マネージャー業をしていて、状態にとても気を使うようになった。
なぜなら、マネージャーはチームに良くも悪くも強く影響を与える存在である。
「良い状態でいること」が、他人に良い影響を与える必須条件だから。マネージャーが良い状態でいることで、業務のある程度の責任を果たしていると思う。
■良い状態とは何か
良い状態といっても、様々な捉え方がある。
ここでは、チームメンバーに良い影響を与えるための良い状態として、次の3つを「良い状態」の条件とする。
1.身体が健康であること。
2.精神が健康であること。
3.自らの願いから仕事をしていること。
他の人に良い影響を与えるためには、これ全部をアンド条件で成立させる必要がある。
マネージャー、リーダーというのはなかなか大変だ。
ところで、1と2はわかりやすいが、3の「自らの願いから仕事をする」はなんだかわかりにくい。
■「自らの願い」とは何か
・「本当はこうなったらいいのに」という、率直な希望
・価値観とつながっている感じがする。
・それを考えているときに、ウキウキするし、パワーがでる。
そんな気持ち。
私の場合は「会社のみんながもっとフツーに仲良く仕事できたらいいのに」とか「陥れるとか出し抜くとか、そういうのなくなればいいのに」とか「仕事という言葉が世の中でもっと前向きな感じがする言葉になったらいいのに」とか。
もしかしたら「青臭い」と言われるようなたぐいのことかもしれない。
これは人によって中身はだいぶ違うものに成るだろう。
■「自らの願い」の反対は何か
・不安
・「怒られないように」という恐れ
・「ひと様に迷惑をかけないように」という心配
・誰かを出し抜くこと
・自分の凄さを証明すること
こういうのを「エゴ」というそうだ。
■どちらの気持ちで仕事をしているか
私はキャリアの半分以上を「エゴ」をエンジンに仕事をしていた。
誰かに怒られないように、ちゃんと仕事をしようと思った。
自分の仕事が、誰かに多大な迷惑をかけないことを強く気にして仕事をしてきた。
自分の能力を証明できる仕事を選んだ。
これをずっとやり続けた結果、とある状況に自分の心が耐えきれなくなって、鬱になった。
そして、返って、周りに悪い影響を与えてしまった。
完全にエゴから仕事をしていた状態。
反対に、「こんな提案をしてみたら、みんなが便利になるんじゃないか」、とか「この状況は自分の責任かもしれないけど、これを逆手にもっとよくしてやろう」とか。そういうモードは、「願い」から仕事をしている状況。
■願いとエゴは表と裏
「願い」をエンジンに仕事する、ということは、実は「不安」とか、「心配」のようなリスクを呼び込む種にもなりうる。
私の場合、「みんなが気持ちよく仕事すること」を願いとして、新たなやり方を提案したら、「返って、不便になって、みんなに迷惑をかける」という不安が必ず最初によぎる。
願いとエゴの綱引きが始まる。
これが「葛藤」
エゴはゼロにはできない。
最初に出した3つの条件の、「身体」と「精神」の状態が悪いと、エゴにくわれて、不安から仕事をする状況に陥ったりする。
「身体」と「精神」の状態を整えつつ、エゴに食われず「願い」に率直であることをキープするのだ。
■願いから仕事をするためにはステップがある
今現在、エゴから仕事をしている人が、さあ明日から「願い」に忠実に仕事しよう、といっても、なかなか難しいかもしれない。
そうなるためにはいくつかステップがあると考えている。
1.自分の状態を知る
2.状態をアゲる
3.状態をキープする
上記3つの私がやってきた方法について、今後このnoteで紹介していきたいと思う。
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