仕事の時間を削ればいいんじゃないの
■時間が足りない
現代人が陥りがちな状態。
とにかく時間がない。
特に子育て、介護などしている人には顕著だろう。
■よくある「削る」
時間が足りないときに私達日本人が選択しがちなこと。
人にもよるだろうが、働いている人の多くは、新しく何かをやろうとしたときに削るのは、だいたい自分の時間と呼ばれる以下のようなものだと思う。
睡眠時間を削る。
趣味の時間を削る。
ご飯を素早く済ませる。
これらは自分の裁量でコントロールできるから、削りやすい、というのが理由だと思う。
私もそうだった。
■時代は変わってきた
働き方改革がすっかりブームとなった近年、もう一つ重要な選択肢がある。
仕事の時間を削ることだ。
昔に比べて、裁量労働制、時短勤務、パートタイム、など、様々な働き方が増えてきた。
また、普通の正社員でも残業時間は本来削れる時間のはずだ。
そもそも、全体のバランスを考えたとき、日本人はもっと仕事の時間を削ってもいいはずだ。
■だから真っ先に仕事の時間を削ってみた
私が時間を削った顛末を書いてみる。
私の生活パターンには、自分の時間があまりなかった。
仕事以外の朝と夜の時間は子供の世話と家事でほとんどが費やされる。
育児と家事は可能な限りで効率化するが、それでもなかなか確保できない。
運良くも、裁量労働制で働いている。
自分の時間を確保できないと、結局はメンタルヘルスに異常をきたすことは経験済み。
だったら、思い切って、仕事の時間を減らして、健康的に仕事に望めるように自分の時間を確保しよう。結果的にはその方が仕事の質も高まるはずだ。
出勤を9時から10時に遅らせ、それまでの時間を、毎日の振り返り時間と軌道修正をするためのとして使うことにした。
■削った時間でやってること
この時間には仕事のことも仕事以外のことも含めて、今の自分の状態を振り返り的にノートにとにかく書き出す。モーニングノートって言われるようなやつ。
仕事してんじゃねえか、というツッコミはごもっとなのだが、出勤して仕事としてやろうとすると決してできないことなので、別枠。
何が違うかというと、ゆっくり落ち着いてやる。
贅沢に時間を使うのだ。
ちょっとゲームしたり、ニュース見たり、横道にも逸れます。
■他に削れる時間がなかった
家の時間は、家事育児でとても密度が濃く、これ以上削ると、生活に支障がでる。
睡眠時間はもともと眠りが浅くて、これ以上削ると、健康問題になる。
仕事も完全に収まってたわけじゃないんだけど、裁量労働制だし、思い切って削ってみようと考えた。
自分を統合する時間をとることは、直接的に仕事には関係しないが、長期的には良い影響も及ぼすだろう。
■その発想ありますか
働き方改革が進んで、やっとその選択肢がでてきた感じがしている。
長時間労働やめよう、じゃなくて、誰もが短時間労働しよう、ってなったらもっといいな。
副業は、場合によっては、本業の時間を削る。
育児じゃなくたって時短勤務にしてよいじゃないか。
そもそも、1日8時間、最近、集中力が持たなくなってきている。
時間集中を上げる取り組みをした結果、鋭く自己管理できる上限は個人的には6時間だった。
■業務効率化したら時間を削れる、は本当か
仕事は量があって終わらないから、時間をいくらでも食いつぶす。日本の組織だと、「仕事なんていくらでもある」っていう状態が多いと思う。
これに甘んじていたのでは、いつまでも自分の時間なんて確保できない。
また、仕事の時間を削ろうにも、「量が多すぎて削れない」という話はよくあると思う。
本当だろうか。
「仕事の量が多いので、業務効率化して減らしてから、時間を削ろう。」
こういう考え方だと思うが、業務効率化して時間が余ったら、会社組織はそこに新たな仕事をどんどん持ち込んでくる。
業務効率化するから時間を減らせるのではない。
時間を減らすから、業務効率化が生まれる。
枠があるから、そこに向かって業務効率化が生まれる。
そう考えたほうがいい。そう考えたほうが、結果的に業務効率があがるように個人的経験からは考えている。
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