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学習性無力感に陥る人を減らしたい

はじめに(いつも書いてること)

このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。

※「ラクする」というのは、「心身に苦痛などがなく快く安らかに過ごす」という意味で使っている言葉であり、シンプルに「サボる」という意味ではありません。

今回の内容

『学習性無力感』という言葉について、調べたものを記載していきます。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると・・・

学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、英: Learned helplessness)とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。他の訳語に学習性絶望感、獲得された無力感、学習性無気力がある。なぜ罰されるのか分からない(つまり非随伴的な)刺激が与えられる環境によって、「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それはうつ病に類似した症状を呈する。1967年にマーティン・セリグマンらのオペラント条件づけによる動物実験での観察に基づいて提唱され、1980年代にはうつ病の無力感モデルを形成した。

こちらの記事によると・・・

あなたの職場でも無力感を感じている社員はいないでしょうか。「やってもどうせ無駄だ」そんなセリフが聞こえてきたら職場に無力感のある社員がいる証拠です。企業に蔓延する無力感は、やがてビジネスにも影響を与えるリスクがあります。

このフロー、とてもわかりやすいです。

「やってもどうせ無駄だ」
「言ってもどうせ無駄だ」
そんな声を組織内で聞いたことないですか?

僕はあります、前職でも現職でも。

だからこそもっと、働く人に向き合わなければいけないのです。

その人だって、無気力な姿勢で働きたいなんて思ってないはずだから。

こちらの記事によると・・・

「どうしたいか」よりも「どうすれば否定されずにすむか」が優先これは学習性無力感とは少し違うことですが、漫画の中(上記のnoteに掲載されている漫画のこと)では親や教師などから「将来の夢」や「就きたい職業」を聞かれるシーンを描いていますが、この類の問いに関わらず、大人からの問いかけというものに、いつも自分は困っていました。「困る」と言うより「緊張する」の方が正確でしょう。自分はこういった「どうしたい?」という問いに、「聴いてきた大人がどんな答えを望んでいるか」を汲むことに必死になるからです。

自分の意思ではないことを伝えるというのは、ビジネスシーンでもよく起こってしまっていることだと思います。

「本当はこう思っているんだけど、言ってもしゃーない」となって、本音を言わなくなる。

この関係性は非常にまずいです。

ただ、表面的には意思を伝えているようにも見えるので、言われている側はそれに気づかない場合もあります。

ベクトルが違うことに気づかないままに進んでいくと、溝はどんどん深まる一方。

※以下、引用記事が削除されていましたが・・・

◆早い段階で不満を解消できる人は、以下のような不満解消のスキルを持っています。
・不満を解消可能な大きさまで分解し、少しずつ解消する
・様々な視点を取り入れ、不満に対する見方を変える
・解消のキーマンとなりそうな人に、うまくアプローチする
ただ、全員がこういったスキルを持っているわけではないので、組織として「学習性無力感」を回避するためには、周囲のサポートが必要です。その不満解消をサポートする場として活用できるのが、「1on1(ワンオンワン)」です。基本的には、メンティの成長支援を目的とした場ですが、メンティが抱えている悩みの解消をサポートすることも多々あります。不満についてうまく話をヒアリングし、一緒に解消の方法を考え実行していくことで、学習性無力感に陥る前に手が打てると考えています。
◆「傾聴のみ」の1on1では不満を解消できない
一方で、メンティの話したいことを引き出すスキルがメンターになければ、不満の解消をサポートするための時間にはなりません。1on1では、よく「傾聴」が大事だと言われますが、ここで気をつけたいのが、不満の解消をサポートするためには傾聴だけでは足りないということです。というのも、傾聴して引き出した不満を口にしたまま終わってしまうと、逆に「学習性無力感」に近づいてしまう可能性があります。
◆1on1では「次アクション」を設定することが大切
では、どうすれば良いのでしょうか?1on1で不満を分解するサポートをし、必ず「不満の解消に向けた次アクション」を設定しましょう。そして、メンターは全力でアクション実行のサポートをすることが重要です。それだけで学習性無力感に陥りづらくなり、組織に不満が充満する歯止めとなると感じています。

多くの企業で浸透している1on1は、学習性無力感を解消する一つの施策でもある。

ただし、関わり方を間違ってしまうと、学習性無力感の状態に近づけてしまう可能性もある。

これは非常に怖いことですね。

「人との関わりは、良い意味でも悪い意味でも相手を変えてしまう」ということをよく言ってますが、学習性無力感はわかりやすい事例かなと思いました。

※以下、引用記事が削除されていましたが・・・

私は、賽の河原(さいのかわら)現象と呼んでいます。石を積むけれども積めども積めども振り出しに戻され永遠に積み終わらない絶望感、おわかりいただけるでしょうか。一度陥ると、回復には大きな手間隙と時間がかかります。「どうせ」という言葉が出る前に対処してあげたいものです。

「どうせ」という言葉が出てしまったら、あなたがその人との間で積み重ねてきた信頼という名の石が崩れてしまったと感じるべきでしょう。

それはその人にとっても絶望であり、あなたにとっても絶望です。

最後に、こちらの本によると・・・

第9章に、学習性無力感について書かれていました。

「無力感をもたらすのは苦痛そのものではなく、「苦痛を回避できないと思うこと」だということ。

楽観主義者は無力感を乗り越えられる楽観主義者も悲観主義者も同じようにつらい出来事を経験するが、受け止め方が異なる。楽観主義者は自分の苦しみは一時的で特定の原因があると考えるが、悲観主義者は自分の苦しみを変えようがない原因のせいにして、自分にはどうすることもできないと考えてしまう。

認知行動療法が「学習性無力感」に有効であることから、「レジリエンス・トレーニング」が開発された。

長年この仕事を続けてきたあいだには、もう辞めよう、もう諦めて、もっとラクな仕事をしよう、と思ったことが何度もありました。でもいつも誰かが、がんばって続けなさいと励ましてくれたんです。誰にでも、そういう人が必要だと思いませんか?

「学習性無力感にも効果的な施策がある」ということは、頭では理解しました。

ただし、教科書通りにうまくいく人もいれば、そうではない人もいるのは間違いありません。

僕自身も、1on1や面談を通して個人と向き合うことが多いので、このnoteを書くことで学んだことを実践の場で活かしていきます。

そして、より多くの方が「より良い人生」を過ごせるように伴走していきます。

一度でも「どうせ無理だよ」と思ってしまった人は、別の事象でも「どうせ無理」になってしまう可能性が高くなるので(一度覚えた感覚は繰り返す)、「やればできるよ(行動が伴わないと実現しないけど)」という感覚を身につけている人を増やしたいです。

感謝

今回も、読んでいただきありがとうございました。

他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。


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