勇気をもって、ゆっくりと。
北島康介のコーチを務めた平井さん。高校生の時、予備校の先生が平井さんの言葉を紹介してくれた。その授業は英文読解の授業だったのでけれど、すごく哲学的だと思った。その内容をお伝えしたいと思う。
北島選手に平井コーチが伝えたことば、それは”勇気をもってゆっくりと”。急ぎたいこそ、やるべきことを、やるべき泳ぎ方を、丁寧にやることが、結局は速く泳ぐコツなのだという。この言葉を、予備校の先生は英文読解にも当てはまるといった。英文読解というのは、限られた時間で、問題を解かなければならない。早ければ早いほど、いい。けれども、早くても理解できず、問題が解けなければ意味がない。だから、”英文読解”も”勇気をもってゆっくりと”という話をしてもらった。
その予備校の先生は、信頼できる人がいる大切さも伝えた。英文読解でも信頼できる人の大切さ?と意味がわからないような気もする。
けれど、この先生のロジックは、こういうことだった。英文を読んでいると、知っている単語、知らない単語、なんとなく知っている単語がある。世の中で生きていてもそう。待ちゆく人で、赤の他人もいれば、職場で顔を合わせたことがある人、仲の良い人、家族、友人がいる。そんな中で私たちは、信頼関係が結べている人たちをベースに日々の暮らしを歩んでいく。
英文読解でも、少しでも、信頼できる語彙を増やすことが大切。それによって、知らないことばがあっても、信頼できる語彙を解ける可能性が高いという話だった。
雑に早くやり、何も残らないよりは、勇気をもってゆっくりと、やるべきことをやるべき形でやっていきたい。そんなことを思ったのだ。
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